こんにちは。



金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。






↑ ツェルニー30番(右)と、ツェルニー40番(左)


(ボロボロでごめんなさい。)



少し前から自分のレッスンで、ツェルニーをテンポ通りに、正確にきちんと弾くということをしています。



難し過ぎる練習曲だと、細かいところに気を配る余裕がないので、ツェルニー30番や40番程度がちょうど良いです。



(その他にラヴェルも弾いています。)



姿勢、座り方、手の形や広げ方、手首の使い方など、今まで以上に気をつけて弾いています。



テンポ通りに弾くと姿勢が崩れたり、手首が一瞬、固まったり…と、意外に難しいです。



美しい音で弾くために、地道な練習をしています(笑)



自分でもあきれてしまいます(^^;;



でも、私の教室のレッスンではツェルニーはあまり使いません。



ツェルニーが悪い教本というわけではなく、趣味で楽しく弾きたい生徒さんには好きな曲を中心にレッスンしています。



抜粋で弾かせることもありますが…。
(ツェルニーも、綺麗な曲がたくさんあります。)



生徒にはあまり弾かせないのに、私自身は再び弾いている…というのは不思議なんですが、私は趣味でピアノを弾く人ではなく、指導者なので美しい音を伝授するために見直しているのです。



そうは言っても、生徒さんが幼いうちから「美しい音で、よく響く音で、」などと要求はしません。



私が、綺麗な音、汚ない音などの演奏をして音色の認識をしてもらうことはありますが。



何事も時期を見て指導しています。



それと、もうひとつ。



私の教室は、ブルクミュラー25を積極的には使っていません。(希望者には使います。)



ツェルニーと同様に、抜粋して使用しますが、シューマンやチャイコフスキーなどの曲を弾かせることが多いかもしれません。



抜粋する曲も、生徒さんの個性や好みによって変えています。



私は、ブルクミュラーは大好きでバイエルをやっている頃からすでにこっそり弾いていました(笑)



どの曲も綺麗な曲ばかり…と思って弾いていました。(今も思っています。)



ブルクミュラー18や、12なども綺麗な曲だと思います。





↑ 幼少期に使用したブルクミュラー(右)と、数年前購入したブルクミュラー(左)



どちらも全音の楽譜ですが、校訂者が違います。


左の新しいブルクミュラーは北村智恵先生校訂です。



昔と強弱も違うし、曲名も少し変わっています。








↑ ウィーン原典版のブルクミュラー(右)と、音楽之友社のブルクミュラー(左)



ウィーン原典版のほうは日本語解説、運指付きです。



音楽之友社のブルクミュラーは、春畑セロリ先生の解説です。







↑ ぽこあぽこのブルクミュラー(右)と、伴奏連弾集になっているブルクミュラー(左)



左の伴奏連弾集になっている楽譜は佐々木邦雄先生のものです。(音楽之友社)



右のぽこあぽこの楽譜は、細かいペダル記号が書いてあります。(生徒にはそんなにペダルを踏ませませんが、指導者の参考になります。)






↑ 右が『しつないがく はじめの一歩 〜ブルクミュラー編』多岐靖美 編 東音企画


ヴァイオリンのオブリガート付きです。



左が書籍、『ブルクミュラーの不思議』音楽之友社






↑ 右が『ブルクミュラーでお国めぐり 連弾曲集』 後藤ミカ ヤマハ



左が『ブルクミュラー・ファンタジー 連弾とソロ』 宮本 満栄 全音






↑ 右が『ブルクミュラー25の練習曲 和声分析と奏法のアドバイス』六島 礼子 ショパン



左が『トレーニング オブ アナリーゼ』鵜崎 庚一 カワイ



ブルクミュラーは著作権が切れているので、いろいろな楽譜や分析本があります。



私自身が綺麗な曲だな〜と思っても、この楽譜を好まない生徒がいることも事実です。



私の教室では生徒の気持ちを優先しています。



ブルクミュラーやツェルニーをやらなくても、代わりの楽譜はたくさんありますのでこだわらなくても良いと思っています。



生徒さんのテクニックなどに足りない部分を補うために数曲、与えることはあります。






生徒さんの表情を見れば、楽しく弾いてるか、そうでないかわかるので、よく見て的確な楽譜を与えましょう。



せっかくピアノを習っているのだから、良い音でピアノを弾けるようにしてあげたい…という気持ちはあります。



でも、趣味で弾きたい生徒さんが望んでいない曲をやらせるのは、ちょっとかわいそうな気がします。



この楽譜はは良い本だよ!と、説得するのもよいかもしれません。



それで楽しそうに弾けば問題解決?



指導者(先生)が昔弾いていて使いやすい、という理由で使っていませんか。



使いやすい教本のほうが、指導しやすい…という気持ちはよくわかるのですが、もう少し教本の引き出しをたくさん持っていたいですね。



とてもキレイで、ためになる曲集がたくさんあるのに、楽譜売り場でひっそり埋れている曲集がたくさんあります。



それらを使おう…と言っているわけではないのですが、もう少し、いろいろな本をたくさん見て、弾いてみて欲しいです。



有名な楽譜が一番とは限りません。



何事も視野を広げていたいですね。
(私も、まだまだなんですが…^^; )



ツェルニーもブルクミュラーも、積極的に使わない…と言ってる私が、今もツェルニーを勉強して、ブルクミュラー関係の楽譜類をたくさん持って勉強しているのも不思議ですね(笑)




指導者は、好き嫌いに関係なく幅広く勉強しておくものだと思っている真面目な私…。



書きたいことが山ほどあるのですが、時間切れです(^^;;




では、また明日[E:paper]