こんにちは。
金田音楽教室の金田です。
突然ですが・・・、
私のピアノレッスン室にあるチェルニー教本を以下にあげてみます。
①チェルニー 左手のための24の練習曲
②チェルニー リトルピアニスト
③チェルニー 8小節の練習曲
④チェルニー 100番練習曲
⑤チェルニー 30番練習曲
⑥チェルニー 40番練習曲
⑦チェルニー 50番練習曲
◯ チェルニー 60番練習曲
⑧チェルニー やさしい20の練習曲
⑨チェルニー 125のパッセージ練習曲
⑩チェルニー 毎日の練習曲
⑪チェルニー 初歩者のためのレクリエーション
⑫チェルニー 第一過程練習曲
(以上、順不同)
私自身は子供の頃、こんなに弾いていません。
生徒に使ったもの、試しに買ったもの、自分が弾いたものなどいろいろです。
他にも、まだチェルニー教本はあると思います[E:coldsweats01]
すごい数ですよね!!
私自身は30番、40番、50番は真剣に弾いたのですが、楽しかったという記憶はあまりありません。
今、弾いてみると綺麗な曲もあるんだなー・・と感じますが[E:coldsweats01]
でも、どれを弾いてもチェルニーって必要なんだろうか??・・と思います。
アメリカやヨーロッパでは、チェルニーはほとんど弾いていないようです。
抜粋で弾くことはあるようですが・・。
チェルニー以外にも練習曲はたくさんあるので、そちらを使うことが多いようです。
モシュコフスキ、モシュレス、ヘラー、クラーマー=ビューローなど。
私個人としては、チェルニーは弾かなくてもいいように思います。
もちろん例外はありますが・・・。
・・・というより、あとから弾くこともできるので、チェルニーに代わる練習曲を先に使用するのがいいと思います。
コンクールの課題曲にチェルニーの曲が出題されていることもあるのですが、それはその時に弾けばいいのですし。
以前、ブログに同じようなことを書いたので、それも参考にしてください。
スケールとアルペジオの練習は必要だと思うのですが、それはレッスンの中に取り入れれば良いのですし、バーナムやハノンの中にも練習課題はあるので、講師が生徒の年齢などを見て、教えればよいと思います。
今は、子供向けのハノンや、チェルニー、スケールとアルペジオの教本など多数出版されています。
工夫して使用すれば良い音で弾けるようになるでしょう。
ついで・・・と言ってはいけませんが、『ブルグミュラー25の練習曲』も全曲はやらなくてもよいと思っています。
いまだに「ブルグミュラーの演奏法講座」など開催されていますし、人気曲なので、やってもよいのですが、私は抜粋でやらせています。
ブルグミュラーが生まれたのは1806年。
ショパンが生まれたのは1810年。
シューマンが生まれたのは1810年。
ショパンやシューマンが、あんなに素晴らしいロマン派のピアノ曲を作っているのに、同年代のブルグミュラーは、古典派の様式でロマン派のアイディアに少々乏しいと思うのです。
楽曲形式も単純だし、和声的にもⅠ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅴ7が中心です。
(ブルグミュラーは素敵な曲がありますし、私も好きな曲がありますが。)
生徒の好みもありますし、それぞれの生徒の個性にあわせて取り入れるのが良いと思っています。
全くブルグミュラーを弾いていない・・・と言うのも、さみしい気がしますよね。
ただ、ブルグミュラー全曲に時間をたくさん使うよりは、早い時期からバッハ、モーツアルト、ベートーヴェンなどの小品を弾かせたほうが有効ではないかなーと思ってしまうのです。
シューマンやチャイコフスキーの小品もたくさんありますし・・。
早い時期から、四期の曲を与えると高学年以上になって、表現の幅も広がるように感じています。
バッハで対位法を(簡単に)教え、バルトークで民族主義やチェルダッシュのリズムの説明をしてあげる・・・など、工夫すると生徒も飽きないのではないでしょうか。
先日、メヌエットのステップを習って踊ってきました。
バッハやモーツアルトのメヌエットを弾くときに、ステップを教えて一緒に踊るのも楽しいと思います[E:happy01]
また、話が脱線しましたが、チェルニーを完全否定はしませんが、自分が弾いたからという理由で生徒に弾かせるのはやめたほうがいいと思います。
教える生徒にとってはチェルニーが必要・・・・という場合もありますので、その時はレベルにあったものを使用してテクニック向上を目指してほしいです。
またまた、話がそれますが・・・、
導入に「バイエル教本」を使っているかたも、他の教本を試してみることをおすすめします。
「バイエル」を弾いていると、バッハのインヴェンションやシューマンでつまづく場合もありますので注意してくださいね。
「バイエル」が向いているかたもいますので、その辺は先生方の判断で選択しなければいけませんね。
私の教室では、希望がない限り「バイエル」と「チェルニー」は使いません。
だからと言って、下手な生徒ばかりじゃありません。
それで、音大に進学した子もいます。
カテゴリ・ピアノレッスンやバッハの指導・・・の過去ブログに、その辺りのことが少し書いてありますので、よろしかったら参考になさってください。
音楽好きの良い生徒を育てたいですね!
では、また明日[E:paper]