金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。
「美しく年を重ねる」という表現がありますが、
今回は「華麗なる『加齢』」という言葉にしました。
テレビの歌謡ショーなどで「なつメロ」と題して
2〜30年前にヒットした曲を取り上げて、ご本人に歌ってもらう…ということがありますが、
当時の歌唱力の名残りも無いほど声が出なくて、音程も不安定だった、
という場面を見たことがあると思います。
ピアノもそれに似たところがあります。
あんなに弾けていたのに、
あの曲もこの曲も難なく弾けたのに、弾けなくなっちゃった…なんてことが普通にあります。
私もそのひとりかもしれません。(汗[E:#x1F4A6])
忙しくてピアノを弾く時間が減った、こともあるかもしれませんが、
「加齢」による体力・気力の衰え…も否定できません。(集中力も無くなってきました。)
でも、
根気強く練習を継続して、ある程度のところまで回復させることも可能です。
「加齢」による衰えに逆らって頑張るのですから、
ツライと感じることもあるでしょう。
それでもやりたい、すでにやっている方々は、
本当に音楽が好きなのでしょうね!
最近、そういう人を見かけたのです。
昔は高音域の美しい歌手でしたが、ブランク後の歌は聴くに耐えないほど変貌していました。
でも、その後、
ずっとトレーニングを続け、努力し、練習して再び、歌ってくれました。
音域は少し低くなりましたが、
透明感のある歌声、
当時と変わらない歌唱力、
何より、歌っているご本人の生き生きとした素敵な姿、
晴れやかな表情、に感動しました。(泣けました。)
私よりかなり年上のかたです。
私もまだやれる!!と思いました。
とってもベタな話ですが、音楽に関わる人間には重要なことなんです。
ピアノは弾かないとヘタになって弾けなくなります。
簡単な曲はなんとかなりますが、超難曲はボロボロ状態になります。
曲をたくさん弾いて維持する場合と、
技術的な教本(楽譜)などで鈍った指を動くようにする場合があります。
私は全部を少しずつやっていきたいです。(ちょっとよくばり、笑。)
悪あがき…と言われようとも、まだあきらめたくありません。
私にとって「音楽」は宝石のように大切なものだから。

これは、一般のかたにも言えることです。
どれだけ、見た目も中身もスマートに生きているか、
過去を振り返らず、前向きに過ごしているか、
やりたいことをして充実した日々を送っているか、など。
中身は外見に表れますから、心も美しくありたいです。
注) スマートに生きなくてもいいんです。
もがいて、苦しんで、悪あがきして…の生き方でも
自分が納得できて、悔いが残らなければ素晴らしい生き方だと思います。
華麗なる「加齢」を目指して頑張りましょう。
健康でないとできないことですから、体調管理も大切に。

昨日11/7は、暦のうえでは「立冬」でした。
夏好きの私にはツライ冬がやってきます。
華麗にピアノ演奏できるように、たくさん練習して「春」に備えます。
旅行でも、読書でも、スポーツでも、なんでも良いのです。
楽しく前向きに過ごしましょう。
人生はそれほど長くはないので…。

では、また明日[E:paper]