こんにちは。
金田音楽教室の金田です。
幼児~小学1年くらいの初歩の生徒を見ていると感じることがあります。
個性があって、ひとりひとり違う。
得意なこと、好きな曲、性格など、本当にびっくりするほど違うな~と思いながら教えています。
歌うことや、弾き歌いなどが好きな子。
音符カードやリズム練習などが好きな子。
スタッカートが得意な子。
レガート奏法が得意な子。
よく、お話をしてくれる子。
無口な子。
ひとりひとり違います。
好きな曲や、好きな教本も違います。
全員に共通していることは、みんな頭が柔軟で、こちらの言ったことにすぐ反応できることです。
素晴らしい・・・と思う反面、責任を感じます。
私の指導によって、良くも悪くもなるということですから。
初級の生徒の場合、何パターンかの指導の仕方を自分なりに考えてあります。
それでも、生徒の個性などによって、指導の進め方を変えたりします。
同じ年齢で、同じ時期にはじめたAちゃんとBちゃん。
与えた教本も、アプローチの仕方も全く違います。
最初の数回のレッスンで、その子の好みや、ピアノにおいての長所・短所を見極めた結果です。
初めはAちゃんのほうが、なんでもすぐにおぼえる子だと思っていました。
Bちゃんは、おぼえたり、弾いたりすることが苦手でゆっくりと進むタイプに思えました。
3ヶ月くらいたったころ、Bちゃんに変化が出ました。
最初に苦手だったことが、完璧にできるようになっていました。
スタッカートの演奏のしかたや、脱力のしかた、両手のリズム練習などが苦手な感じだったのですが、少しずつコツコツとマイペースで身につけるタイプだったようで、おどろくほどの進歩を見せ始めました。
Bちゃんの良いところは、ピアノの音がきれい・・・ということです。
最初は上から叩くように演奏していたのですが、それがなくなり素敵な音を出すようになりました。
Aちゃんはどうなったでしょう・・・。
Aちゃんは相変わらず、全ての曲を階名と歌詞の両方で弾き歌いしてきます。
Aちゃんの良いところは、一度で何でも覚えるところです。
そして、本1冊全部を1週間で弾いてきてしまうところもスゴイです。
あえて欠点を言えば、少し弾きかたが雑で、乱暴な演奏に聴こえることがあることでしょうか。
ふたりとも、これからどんどん伸びていくでしょう。
そして、いつも思うこと・・・。
みんな違うんだから、ワンパターンの教え方ではダメ!
生徒の個性をよく見極める。
良く考えて、楽しく進める。
そんなことですが、とても大切なことだと思います。
楽しそうに弾いてなかったら長続きしないでしょう。
いまどきの子供は、そんなに我慢強くないと思いますし・・・。
教本の指導法講座に行ったり、勉強会に参加するのも素晴らしいことですが、それで良い生徒が育つわけではないと思います。
生徒の性格、個性、体格などを良くみて、どう指導するかということが重要なのだと思います。
新しい教本の指導法を勉強したから生徒に使ってみよう・・・というのは、順序が違います。
その教本が生徒に向いている・・・と思ったら使うのです。
教本の指導法講座などに行って学んできても、残念ながら1度も使わなかったものもあります。
その教本が悪いというわけではなく、その教本に向いている生徒がいなかっただけです。
教本はみな素晴らしい内容のものだと思います。
教本を作った先生方は、さまざまな生徒に合うように作っているようですが、今は数え切れないほどのピアノ教本、ピアノ曲集があります。
それならば、ひとりひとりの生徒にあった教本を使ったほうが、生徒のためにもなり上達も早いと思っています。
ちょっと厳しい言い方になりますが、指導者はバカのひとつおぼえ・・みたいに、同じ教本ばかり使うのはやめましょう。
生徒はよく練習してきますか?
楽しそうに弾いていますか?
日々進歩していますか?
生徒を良く見て、指導しましょう。
私も、気をつけながら指導しています。
がんばって、ピアノが大好きな子に育てましょう。
では、また明日[E:paper]