こんにちは。
金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。
先日、ある音楽関係者に「ピアノレッスンには、かわいい教具やドリルのようなものは不要でしょう。
そんなものがなくても、子どもはおぼえるでしょう?」
と、半分は疑問をなげかけるように、半分は断定的に言われました。
確かに、そのかたのおっしゃることは間違っていないので、だまって聞いていました。
そのかたは、昔はピアノ指導されていたようですが、現在は指導していません。
昔…といっても10年前とは、ピアノ指導の状況が変わっています。
使う教材(テキスト)も10年前とくらべると2倍以上に増えました。
私がピアノを習っていた何十年も前は、テキストは決まったものが数種類で、ドリルやワークブックなどもそれほど使われていませんでした。
教具に関しては皆無でした。
昔の子どもと今の子どもは、遊びも習い事も、考え方や体力、思考力も違います。
確かに、音符でもリズムでも覚えて弾けるようになれればいいのです。
でも、真面目な昔ながらのレッスンをして、楽しいと感じる生徒さんは、ほんの一部です。
とくに未就学の生徒さんは、楽しくなければ長続きしません。
4〜5歳の生徒に音符シールを貼らせたり、かわいい教具を使わなくてもよいのでは?…というかたもいらっしゃいます。
音符シールを貼らせるのは、音符をおぼえるために貼るのではありません。
音楽の中でシールを貼る楽しさを感じてもらい、シールのかわいらしさを、視覚を通して感じてもらい、シールを貼ることで指先を使わせることを目的としているのです。
シールは珍しいものではありませんし、シールなど貼らなくても音符はおぼえるでしょう。
でも、初めて個人でピアノレッスンに来て、初対面の先生の前で、子どもながらに「良い子でいなければ」と緊張している場合もあるかもしれません。
そんな時の安心材料にもなります。
それに、音符にシールを貼るのは、最初のレッスンから数回だけです。
楽しくといっても、教具に頼り過ぎてはいけないと思います。
レッスンに来る生徒さん全員が、すぐれた才能の持ち主とは限りません。
楽しみの中からピアノを弾くことに興味をしめす生徒さんもたくさんいます。
こちらの都合で自分勝手に決めつけず、レッスンに来た生徒さんの性格や雰囲気を見ながら、その生徒さんが興味をしめすものから始め、別のものへ移って行きます。
1回のレッスンで、何らかの教具を使う時間は数分です。
何も使わない日もあります。
レッスンで可愛い教具を使ったからといって、演奏技術が劣るわけではありません。
必要なテクニックは指導しています。
導入の段階で、いろいろな教具で視覚、触覚、聴覚などを刺激することで、ピアノ演奏のときに表現力、想像力が働き、深みのある演奏になる場合が多いです。
年齢に関係なく、楽しさを感じないと長続きしません。
楽しくないと練習する気持ちにもなりません。
熱心なお母様に「練習しなさい」と言われて毎日練習する『良い子ちゃん』タイプの生徒さんは、残念ながら演奏に深みがなく、表現力に乏しいことが多いです。
生徒さんの中には、なんの教具も使わずに素晴らしい成果をあげるかたもいます。
そうでない生徒さんの場合は、最初だけ教具を使っています。
成長していくと、双方に技術的な差はありません。
ブルクミュラー程度の教本前は、いろいろなことを試したり、やらせたりするのがよいと考えています。
有名な先生方が、自ら率先してご自分の生徒さんにいろいろな教具を試し、著書にお書きになったりするほど、導入期のピアノレッスンは変わっています。
使う教具もさまざまですが、本当に楽しそうなものを使ってらっしゃいます。
生徒が育てば、やり方は何でもよいと思うのですが、ただ弾けるだけ…というのは違いますね!
表現豊かに楽しく(ときには悲しく)弾けなければ本来のピアノ演奏ではないですね!
指導する…ということはいつまでたっても難しいです。
時代とともに教え方も少しずつ変化しています。
私も指導しながら、勉強していきたいと思います。
[E:club] [E:club] [E:club] [E:club]
ところで・・・
先日、リトミック関係の友人がランチ会を企画してくれました。


↑ ケガや、母の死などあった私に、こんな賞状をくれました。
私はリトミックはあまり得意ではありませんが、とても嬉しく、感激しました。
優しくて素敵な友人に恵まれ幸せです。

今日もきれいなお花が咲いていました。
マーガレットは私も大好きです。
では、また明日[E:paper]
金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。
先日、ある音楽関係者に「ピアノレッスンには、かわいい教具やドリルのようなものは不要でしょう。
そんなものがなくても、子どもはおぼえるでしょう?」
と、半分は疑問をなげかけるように、半分は断定的に言われました。
確かに、そのかたのおっしゃることは間違っていないので、だまって聞いていました。
そのかたは、昔はピアノ指導されていたようですが、現在は指導していません。
昔…といっても10年前とは、ピアノ指導の状況が変わっています。
使う教材(テキスト)も10年前とくらべると2倍以上に増えました。
私がピアノを習っていた何十年も前は、テキストは決まったものが数種類で、ドリルやワークブックなどもそれほど使われていませんでした。
教具に関しては皆無でした。
昔の子どもと今の子どもは、遊びも習い事も、考え方や体力、思考力も違います。
確かに、音符でもリズムでも覚えて弾けるようになれればいいのです。
でも、真面目な昔ながらのレッスンをして、楽しいと感じる生徒さんは、ほんの一部です。
とくに未就学の生徒さんは、楽しくなければ長続きしません。
4〜5歳の生徒に音符シールを貼らせたり、かわいい教具を使わなくてもよいのでは?…というかたもいらっしゃいます。
音符シールを貼らせるのは、音符をおぼえるために貼るのではありません。
音楽の中でシールを貼る楽しさを感じてもらい、シールのかわいらしさを、視覚を通して感じてもらい、シールを貼ることで指先を使わせることを目的としているのです。
シールは珍しいものではありませんし、シールなど貼らなくても音符はおぼえるでしょう。
でも、初めて個人でピアノレッスンに来て、初対面の先生の前で、子どもながらに「良い子でいなければ」と緊張している場合もあるかもしれません。
そんな時の安心材料にもなります。
それに、音符にシールを貼るのは、最初のレッスンから数回だけです。
楽しくといっても、教具に頼り過ぎてはいけないと思います。
レッスンに来る生徒さん全員が、すぐれた才能の持ち主とは限りません。
楽しみの中からピアノを弾くことに興味をしめす生徒さんもたくさんいます。
こちらの都合で自分勝手に決めつけず、レッスンに来た生徒さんの性格や雰囲気を見ながら、その生徒さんが興味をしめすものから始め、別のものへ移って行きます。
1回のレッスンで、何らかの教具を使う時間は数分です。
何も使わない日もあります。
レッスンで可愛い教具を使ったからといって、演奏技術が劣るわけではありません。
必要なテクニックは指導しています。
導入の段階で、いろいろな教具で視覚、触覚、聴覚などを刺激することで、ピアノ演奏のときに表現力、想像力が働き、深みのある演奏になる場合が多いです。
年齢に関係なく、楽しさを感じないと長続きしません。
楽しくないと練習する気持ちにもなりません。
熱心なお母様に「練習しなさい」と言われて毎日練習する『良い子ちゃん』タイプの生徒さんは、残念ながら演奏に深みがなく、表現力に乏しいことが多いです。
生徒さんの中には、なんの教具も使わずに素晴らしい成果をあげるかたもいます。
そうでない生徒さんの場合は、最初だけ教具を使っています。
成長していくと、双方に技術的な差はありません。
ブルクミュラー程度の教本前は、いろいろなことを試したり、やらせたりするのがよいと考えています。
有名な先生方が、自ら率先してご自分の生徒さんにいろいろな教具を試し、著書にお書きになったりするほど、導入期のピアノレッスンは変わっています。
使う教具もさまざまですが、本当に楽しそうなものを使ってらっしゃいます。
生徒が育てば、やり方は何でもよいと思うのですが、ただ弾けるだけ…というのは違いますね!
表現豊かに楽しく(ときには悲しく)弾けなければ本来のピアノ演奏ではないですね!
指導する…ということはいつまでたっても難しいです。
時代とともに教え方も少しずつ変化しています。
私も指導しながら、勉強していきたいと思います。
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ところで・・・
先日、リトミック関係の友人がランチ会を企画してくれました。
↑ ケガや、母の死などあった私に、こんな賞状をくれました。
私はリトミックはあまり得意ではありませんが、とても嬉しく、感激しました。
優しくて素敵な友人に恵まれ幸せです。
今日もきれいなお花が咲いていました。
マーガレットは私も大好きです。
では、また明日[E:paper]