こんにちは。
金田音楽教室の金田です。
ニコライ・カプースチンは1937年生まれの現代の作曲家です。
モスクワ音楽院でピアノを学んだかたです。
日本でカプースチン作品が紹介されたのは2000年3月です。
カプースチン自身の演奏によるCDの日本発売も2000年8月でした。
その後、少しずつカプースチン演奏が広まっていき、2006年4月に川上昌裕先生がサントリーホールでオール・カプースチンプログラムのリサイタルを初めてなさいました。
その後もカプースチンの演奏会などが少しずつ増え、普及しています。
川上昌裕先生は、カプースチン本人から指導を受けたこともある優れたピアニスト、指導者でもあります。
盲目のピアニスト・辻井伸行さんを指導したことでも有名ですね。
カプースチンの曲は、今ではピアノレッスンで弾きたいと言って、楽譜を持ってこられる生徒さんもいるほど有名になってきました。
↑私は「8つの演奏会エチュード OP.40」を練習中ですが、ピアノを弾く時間が減っている今、この難曲の指導は無理なのでお断りしています[E:coldsweats01]
この曲集は、もともと「ジャズ・エチュード」と名付けられていただけあってジャズテイストの素敵なものです。
クラシックの曲ばかり弾いてきた人には、かなり新鮮な感じがすると思います。
ただ、音源(CDなど)が少なく、見つけた演奏を聴き比べしてみると、同じ曲なのに全く違うものを聴いている印象をうけることがあります。
さらに、同じ曲なのにとてもおしゃれなノリのいい曲・・・と思って楽しく聴ける演奏もあれば、どんな曲かよくわからない・・・と感じる演奏もあります。
それだけ演奏が難しいのだと思います。
ジャズにおける「スイング」のノリや、裏拍にアクセントをつけたり、八分音符などを少しバウンスぎみに弾くなど、理屈ではなく身体と頭が自然に反応してくれる微妙な感覚が必要だと思っています。
ピアノ演奏のテクニックはもちろん必要ですが、ジャズピアニストのジャズ奏法、演奏などを聴くことも、カプースチンを演奏するための勉強になると思います。
言葉でうまく表現でなくて・・・すみません[E:sweat01]
音源が少ないため、参考にする演奏がない場合もあるので難しいです!
自分自身が、カプースチン演奏を信頼できる優秀な指導者に習いに行き、かなり勉強し、分析して納得できないと、生徒に教えるのはやめたほうがいいと私は思っています。
さらに、町のピアノ指導者が教えられる曲ではないな・・・・と勝手に思っています。
将来、もっとカプースチンが広まって演奏法など参考にできるものが増えれば可能になるのでしょうけれど・・。
生徒がカプースチンの楽譜を持ってくるようになった・・・ということは、その曲を耳にして気に入ったからなので良いことなのですが、弾くのは大変でしょうね。
指導するのは、もっと大変ですが・・・。
指導者自身が「聴く耳」をもっていないとダメですし、微妙なニュアンスを伝えるのが難しいし・・。
バッハの曲の解釈でも迷うことがあるのですが、カプースチンの解釈はバッハより難しく感じます[E:sweat01]
普通に弾くだけでも大変な(難しい)曲だし・・・。
残念ながら、私には遠い先のことになりそうです。
こんなことを書くのは失礼なのですが、気に入った演奏が、カプースチン本人の演奏ではないことも多いです。
カプースチン自身の演奏はとても素晴らしくてあこがれます。
ただ、私が心地良い・・と感じる演奏は違うピアニストの演奏だったりすることもあります。
こういうのは好みの問題なので、どれが正しいという答えはないので難しいですね。
私自身、カプースチンは勉強不足で、ブログに書くつもりはなかったのですが、私と同じniftyのブログでカプースチンを素敵に演奏するかたと出会いました。
許可をもらっていないので、名前は出せませんがMさんという素敵な女性ピアニストです。
私には心地良い演奏だったので、カプースチンを真面目に?弾いてみようかなーと思ったのです。
現代作曲家の演奏は難しいですね~。
とても悩みます!!
でも、カプースチンの曲は素敵ですから、一度聴いてみてください。
You Tubeでもいくつか聴くことができます。
では、また明日[E:paper]
