こんにちは。



金田音楽教室の金田です。




もう何人の生徒に教えたか忘れるくらい使用したブルグミュラー。



かなり研究して弾き込んだつもりですが、和声進行や細かい分析は簡単にしただけだったので、もう少し掘り下げて勉強してみることにしました。



ブルグミュラーを弾かずに別の教本を使って先に進む生徒もたくさんいるのですが、まだまだブルグミュラーは使用する機会が多いと思うので・・。



ブルグミュラーは、25の練習曲、18の練習曲、12の練習曲などがあります。



18の練習曲までは弾く人が多いと思います。



特に有名なのはやはり25の練習曲ですね。



生徒の中にはこの曲集がどうしても好きになれない・・という方もいますので、そんな生徒には、別の曲集を弾かせています。



絶対弾かなければいけない曲集ではないですので・・。



ブルグミュラー25の練習曲は、わりと和音の付けやすい曲です。



和音記号を付けて、コードネームも書いてみました。



減七をあらわすdim(ディミニッシュ)などは、コードネームのほうがわかりやすいです。



何か曲を取り上げて説明しますね。



たとえば19番の「アヴェ マリア」はコラールです。



コラールとは何か・・と生徒に説明する必要はないかもしれませんが、自分ではコラールを理解していたほうが良いですし、どんな感じで弾けばよいのかイメージは伝えないといけないかもしれませんね。



宗教的な安らぎとか、優しさ・あたたかさの表現など。



最初から、同じ和音の連続打鍵があるので、重くなりがちな曲です。



このような場合は、結局私達(先生)が弾いてみせて、聴かせるのが良いと思います。



美しい響きを感じてもらうために、何度も弾いてあげるべきですね。



ペダルの指示も難しいです。



ペダルの踏みすぎは宗教的な雰囲気がでないので、的確に指示したいところです。



ペダルは弾いた音より遅れて踏む「あと踏み」が基本ですが、この曲は場所によっては、それをさらに遅らせたほうが響きがよいかもしれません。



響かせ方も、きーんと響かせるのではなく落ち着いた響きを出すために腕の重さを使った弾き方を指導しています。



教会旋法の響きが使われているところもありますし、最後は「アーメン終止」(変格終止)で終わっていることも例をあげて説明したいところですね。



最後のコーダの部分は、少しだけ鍵盤は浅めに弾いたほうがよいかも・・などの細かい部分は、先生が弾いて聴かせて、生徒にも弾いてもらい確認する、という方法をとるのが良いでしょう。



休符で音がなくなった時の「静寂の時間」を大切にし、ひと息おいて次の音に入っていく・・など、細かいところまで注意をはらって弾くと深い響きのなかに宗教的な落ち着きも感じられます。



ここまで、細かく指導して生徒に弾かせるのは、簡単なことではありませんがひとつひとつ丁寧に教えることで生徒は表現豊かになり、成長していくと思っています。



私は1曲ずつ、こんな感じで指導しています。



でも、あまりマジメ過ぎるとたいくつなので、ちょっとやわらかくユーモアもまじえて指導します。



全ての教本について、細やかな指導ができるように勉強してあると充実したレッスンを提供できると思います。



教本はたくさんあるので、まだまだ勉強が必要です。



では、また明日[E:paper]