リトミックの中に「補足リズム」という活動があります。



メロディーをステップしながら、手は補足リズムを打つ・・というものです。



メロディーの空間を埋めるように手をたたきます。






下の楽譜は、シューマンの「楽しき農夫」です。



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左手がメロディーで右手が伴奏・・・という形ですが、この右手の音符(和音)の部分が補足リズムです。



2~3小節目の一部は、補足リズムではありませんが、補足リズムを説明するときにわかりやすい楽譜です。



その楽譜の最小単位の音符(ここでは八分音符♪)をリズムをたたきます。








この活動をやっていると、ピアノで弾くときに補足リズムの部分は軽く(弱く)する・・ということを、生徒に説明しやすくなります。



私(先生)がメロディーを弾いて、生徒に補足リズムの部分をたたいてもらうと、自然に軽く弾く(叩く)ということを理解してもらえます。



もちろん先生が曲を模範演奏して説明するというのも大事ですが、それだけだと、先生のマネをして弾くだけで理解していない可能性もあります。



補足リズム的なピアノ曲はたくさんありますので、生徒がそれを見つけられるようになります。





さらに、



先ほどの楽譜をリズム積木をつかって組み立ててもらうと、音符の長さやリズムなどがわかりやすくなります。↓



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↑「楽しき農夫」の1小節目をリズムを積木で作りました。



これはリズムカードなどを使ってやることもできますが、リズムカードは立体的でないのと、並べたときにずれたりして不安定なので、リズム積木は効果的です。



積み上げることもできますし、平らに並べることもできます。








音符の長さを、重さで感じることもできます。↓



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音符の長さが長くなると、積木も大きくなるので重くなるのです。



ピアノ演奏に「重さ」は関係ないのですが、空間を理解するのには役立つと思います。



他に、先生が弾いたリズムを積木で並べてみたりできます。



★横に並べれば、4小節くらいのリズム練習ができる。



★たてに並べれば、両手のリズム練習ができる。



★組み合わせを変えて問題をすぐに作れる。



など、活用法はたくさんあります。



たまには、積木として積み上げて遊んでしまう・・・なんてこともできます[E:happy01]






どちらかと言うと男の子のほうが、このリズム積木に興味を持つことが多いです。



理由はなぜだかわかりません。



生まれつき空間能力は男性のほうがすぐれている・・・ということに関係しているのかなー・・・とか考えてしまいます。




音符カードなどは男女どちらにも人気があります。




リズムの勉強から演奏に発展させられるのが、補足リズムの勉強かもしれません。



ピアノ指導の初歩の段階で、リズムや譜読みなどをしっかりさせたいですね!



では、また明日[E:paper]