こんにちは。



金田音楽教室の金田です。




私は、購入した本を何度も読み返します。



1回目に読んだときと、2回目に読んだときは、明らかに感じかたが違います。





ゴールデンウィーク中にも、本を何冊か読み返しました。




①『わがピアノ、わが人生』井口基成・著



②『わが師 井口基成』田中正史・著



斉藤秀雄、伊藤武雄氏と共に桐朋学園音楽部の前進「子どものための音楽教室」を設立した、井口基成氏の自伝、回想本です。



残念ながら、私は井口先生はよく存じあげませんが、一緒に勉強しているピアノの先生(大先輩)が、幼いときに1度だけ井口先生にピアノのレッスンを受けたことがあると聞いて興味を持ったのです。



私には春秋社版の井口基成さん・・のイメージしかなく(笑)。



レッスンを受けたその先生の話によると、井口先生は大柄で、レッスンもとても怖くてブルブルと震えながら受けた・・とおっしゃっていました。



レッスンが終わって、くつを履いて帰るときに(怖くて)手がふるえていたのを、お母様が見て、井口先生に習わせるのは無理だと判断し別の先生に習ったそうです。



もちろん怖いだけの方ではなく、音楽界に貢献された方です。








③『翼のはえた指 評伝・安川加壽子』青柳いずみこ・著



ピアニストの安川加壽子さんがお亡くなりになるまでの活躍の様子が書かれている本です。



安川先生・校註の白い表紙「ドビュッシーピアノ曲集」は、私もいまだに使用している楽譜です。



幼少時からフランスで音楽教育を受け、晩年はリウマチで苦しんでおられた安川先生。



大正時代に生まれ、ピアニストとして活躍され、指導者、3児の母として、そして妻としても過ごしてこられ、素晴らしい女性だと思います。








④『音楽万歳』福田靖子・著



副題に「働いて働いて、そして働いた」とあります。



ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)の創設者、福田靖子さんの書いた本です。



・・と言っても、平成13年に急逝なさったので、ピティナの機関誌に載せていた文章をまとめたものです。



福田先生のことは、以前「影響を与えた音楽教育家」というタイトルでブログに書きましたが、私が学生時代にお茶をご馳走になったことがある尊敬すべき先生です。



お写真もいろいろ載っていて興味深いです。



ご子息の福田成康さん(現・ピティナ専務理事)の幼き日の写真なども載っています。



福田靖子先生との、淡い思い出がよみがえってくる本なんです。







どの本も、ずいぶん前に出版されたものなのでもう絶版になっていると思います。

生きてきた時代が違うせいなのか、有名な先生方は力強いのか、みなさん逆境にあっても、多忙でも、信念を貫き素晴らしい生き方をなさっています。



恵まれている状況にあるのに、文句ばかり言っている自分が恥ずかしくなります。



でも、素晴らしい方々の本を読み、心あらたに音楽に向かおうと決心したゴールデンウィークの読書でした。



この決心もいつまで続くやら・・・[E:sweat01]



すぐに、もとに戻って愚痴を言ったりするかもしれませんが・・(笑)。



それはそれとして、



これからも、前向きにがんばっていきましょう。



では、また明日[E:paper]