ドクチュル怒る
店長から利用されるだけ利用され
最後はアッサリ切られてしまった
孫娘の無念な姿を見て
大きな会社で役職に就くと
皆があなたのようになるのですか?
昇進のために、社会に出た若者を
捕まえて利用するなんて!
私は最近の若者にかける言葉がありません
申し訳なくて
頑張って生きていれば報われる
そう教えてきたのに
今の世の中はそうじゃない
あなたのような人が
潰してしまうから
応援するどころか踏みにじるなんて
恥を知りなさい!
ウノ、初めての挫折と反抗
レストランから飛び出したウノを
橋の上で見つけたチェロクランニングマシンの上で
走る気分が分かる?
と、チェロクに尋ねるウノ
死ぬほど走ったのに
息が切れるまで走ったのに
そこから先に行く所がない
そんな気持ちが?
いつも状況が変わるだけ
中3、高3、大卒、インターン…
その度に感じる感情が
全く同じでゾッとするの
あなたは違うわよね
ウノのその問いかけに
自分の事を話すチェロク
不向きなサッカーを13年もしていた
その時ランニングマシーンの上にいる気分だった
試合が終わったら逃げ出して
捕まって叱られてまた逃げて
父親の言いなりだった
だけどバレエを初めて見て分かった
『これ以上こんなのはイヤだ
僕も一度は舞ってみたい
舞台の上に立ったらどんな気分だろうか?
一度やってみようか?
そうだ、一度やってみよう!』
ホントに人生で初めて正面突破したんだ
幸せになりたくて
君は何をしている時が一番幸せ?
チェロクのその問いに
応えられないウノ
それを見つけてみれば良いんじゃない?
何をしている時が一番幸せなのか
分かる人は君しかいないんだから
家に帰ったウノは初めて父親に反抗
不採用になったことを心配するどころか
何をやってるんだ!?と、責めたて、
下半期の採用情報をリストアップして
全て応募しろ!と、追い詰める父
できない…
いいえ、やらない!
進学や就活に終わりはあるの?
お父さんは私の何を知ってるの?
お父さんもお母さんも
私が海苔巻きがなぜ嫌いなのか知ってる?
5歳の時に江南に越して来てから
ありとあらゆる塾に通っていた
塾通いばかりで食事する時間がなくて
私はお母さんの車の中で
いつも海苔巻きを食べてた
だから海苔巻きが嫌いなのよ
もうウンザリだから!
私がどれだけ息が詰まる思いをしてきたか
どれほど辛かったかお父さんは知ってるの?
今まで必死にやってきたし
物心ついた頃からずっと
父親の言う通り生きて来た
それが自分のやりたい事なのか
そんな事を考えた事もなかった
だから、何をしたいのか?
何をしている時が幸せなのか?
それが分からない
とりあえず、何でもやってみよう!
…と、先輩に紹介してもらった
ラジオ局での仕事をすることに
お茶汲み、食事の手配などなど
ありとあらゆる雑用をする仕事
難しい事は何も無いのだけど…
電話すらまともにできない
勉強以外のことは何もしてこなかったのか?
意外と一般常識ポンコツのウノ
この先どうなるのか分からないけど
青空を見上げた時
こういう事が幸せなのか?
そう思えたウノ
これからは自分の意志で
自分の人生を歩んでいけるでしょう
チェロク、舞う
コンクールに出ると決めたものの
思うように踊れずイライラ
ついついドクチュルにあたってしまう
練習でボロボロになった
チェロクの足に絆創膏を貼り、
優しく握るドクチュル
こんなに頑張ってるんだから
きっと上手くいくさ
ただ、自分を信じてやってごらん
ドクチュルのその言葉に
その優しさに…
高く舞い上がれたチェロク
あとは予選に通過して、本選に向かうだけ!
チェロク、癒される
予選発表の日
落ち着かないチェロクを
家に連れて来たドクチュル
ヘナムは「バレエの先生!」と
チェロクを温かく迎え入れます
チェロクに家庭料理をふるまい
昼寝をさせ
一緒にTVを見て…
心と体の疲れを癒してあげる
ドクチュルとヘナム
ドクチュルの家を出たチェロクに
予選審査の結果が届いた
予選合格の知らせに
思わず笑顔になるチェロク
おめでとう!と、嬉しそうに
手を振るドクチュル
前へ進め、ホボム
あれ以来連絡をしていなかった
父にも合格を伝えると
「本選はTVで見れるのか?」
と、父も喜んでいるようだった
それなのに…
諦めるという選択
ホボムに一発喰らわしてくれた友や
何倍もやり返されたけどwww
夫婦してあれこれ世話を焼く
ドクチュルとヘナムに
運転手のウノまでいて
落ち込むヒマもないチェロク
こんなふうに窓から日差しが入る時が
一番綺麗なんだ…と、ウノに話したりして
二人の距離も少し近付いているみたい
ギプスも取れ、本選に向けて
本格的に練習を再開したチェロクだが
痛み止めを飲まないと足が痛んで
踊れなくなってしまっていた
今後もバレエを続けたいなら
今回のコンクールは諦めろと言うスンジュ
諦めるなんてできない!と
拒否するチェロク
しかし…
痛みは治まらず…
それでも諦めようとしないチェロクを
自宅に連れて行くスンジュ
バレエをしたこともない19歳のお前を
この私がどうして受け入れたと思う?
私は他人に興味はないし
人を教える気なんてなかった
その写真は忘れないために飾っているんだ
私の最後の舞台だったから
腰の痛みをごまかし
舞台に立ったスンジュは
結局、そのせいで
選手生命を終わらせてしまった
踊れない現実に
絶望のどん底にいた時
チェロクに出会ったスンジュ
私が表現したい踊りを
お前が踊ってくれる気がした
私は終わってしまったが
お前なら私の名前をかけてみるに
値すると思ったんだ
だからお前を受け入れた
だから、私はお前が舞台の上に
立つのを必ず見るんだ
私と同じ間違いをするな
スンジュのその言葉に
今度は反発しなかったチェロク
チェロクはソリに聞いてみた
これ以上、踊りを踊れないって
どんな気分ですか?
引退した時どうでしたか?と
嬉しくてその夜
ピザを一枚丸ごと食べたわ
涙が出るほど嬉しかった
そして、その夜
劣等感、妬み、嫉妬、無力感
全て捨てた
キ・スンジュに対して抱いていた感情を
天才のスンジュと違い
努力だけでは限界があることを
知ってしまったソリ
その天才のスンジュが
チェロクと初めて会った時
本能で感じて表現しようとしていた
それこそまさに才能だ
そう言っていたんだから
自信をもちなさい…と
いくら才能がある、次がある
そう言われても
バレエを始めたのが遅く
焦っているチェロクは
なかなか決心ができなかった
チェロクの悩みを知って
昔、仕事中に事故に遭い
骨折をしたドクチュル
もうバイクには乗れないと言われ
途方に暮れていたが
必死にリハビリをして…
一年かかったが
またバイクに乗れるようになった
次はある、チェロク
そして、チェロクは
今回のコンクールを諦めた
ドクチュルの秘密
バーからセンターレッスンへ
そして、初めて人前で踊り
拍手を貰ったドクチュル
チェロクとの距離も縮まり
チェロクがよけたニンジンを
無意識に食べる様子は
まるで熟年夫婦のようww
全て順調に思えたが…
一度も忘れた事がなかった
結婚記念日を忘れたり
迷子になってしまったり…
少し様子がおかしかったドクチュル
チェロクもヘナムも
特に気にしていなかったが…
ドクチュルがいつもあれこれ
書き込んでいた手帳を
偶然見てしまったチェロクは
愕然とした
私の名前はシム・ドクチュル
私はアルツハイマーだ
5~7話の感想
何だかやたらとドクチュルが
時間がない!と言っていたのは
余命宣告されているのかな?
と、思っていたけど…
アルツハイマーだったんだ
チェロクにもドクチュルにも