今日は日本列島全てがマークでしたね
今年のGWは最大9連休だそうですが…
いつもと変わらず、日曜日のみお休みのよこりんです
皆さん昨夜の『おっさんずラブ』ご覧になりましたか~?
私は牧くんの寂しそうな背中に涙しました
さて!いろいろ書きたい事はありますが、とりあえずこれを終わらせないとスッキリしなくて
東京行きがあったりして、すっかり間が空いてしまいましたが…
ページターナー第三部をお届けしま~す^^
これまでのあらすじはこちらへどうぞ
ネタバレなのでご注意下さいね
この物語は
世界的なピアニストになった
一人の始まりと
その人の始まりになった
二人の物語である
ページターナーPAGETURNER
~三部~
みんなで歓喜の歌を歌おう
弟子からファンレターやプレゼントを受け取るミョンセ。
その中に一通の手紙を見つけると「ああ、また来たな!」と嬉しそうに顔をほころばせます。
「私の息子からだ。」と言うミョンセに「息子さんがいらっしゃったのですか!?」と、驚く弟子。
「うん。知らなかった息子がいるんだ。韓国に。」と、微笑むミョンセ。
それはチャシクからの手紙でした。
お父さん、僕は二つのピアノコンクールに出ることにしました。
皆は「ありえない」って言うけれど、僕はありえるようにしてみせるつもりです。
ユスルの前でピアノを弾いたチャシク。
前に手紙に書いたユスルを覚えていらっしゃいますよね?
その子と一緒にコンクールに出ます。
「一緒にコンクールに出よう、ユスル!」
「そうね、そうしましょう。」と微笑むユスル。
「ありがとう!」と喜ぶチャシク。
勝つ確率はどれくらいだ?と尋ねるチャシクに「0.00001%くらい?」と、ユスル。
「じゃあ、何で出るんだよ~?」と、急にテンションが下がるチャシク。
「この目でピアニストになれる確率も、おそらくそれくらいでしょう。だから私も賭けてみたいの。もし私たちがコンクールでありえない事に入賞したなら、ありえない確率を信じて…また始めてみるわ。」
そのユスルの言葉に「お前、またピアノを始めるのか!?俺、マジで頑張るから!」と、驚き喜ぶチャシク。
「何としてでもお前のために頑張る!」と、はしゃぐチャシクに「私は一生懸命に教えないからね。ただ適当にやるから。どうせダメなのに、一生懸命なんてイヤだもの。」と言っていたユスルですが…
メチャクチャ厳しくチャシクを指導するユスルwww
恐る恐るユスルの顔色を窺うチャシク。
「大丈夫よ。最初はそんなもんよ。指を動かす時に手首を上げないで。」と、最初は優しく教えていたユスルも、何度言っても手首を上げてしまうチャシクに「手首を上げるなって言ったでしょう!?手首!!さっき誤魔化したでしょう?」と、ブチギレ!
「おお!?どうして分かったんだ?お前、見えないって本当か!?」と、驚くチャシク。
チャシクを思いっきりつねるユスルwww
そんな二人を隣で見守っている露天商のおじさん。
編み物がかなり出来上がっています^^
僕ができないと、できるまで怒鳴ってつねって…。
「どうせ落ちるんだから、適当に教える」ってユスルはハッキリ言っていたのに。
ユスルの適当は本当に怖いです。
怒って、怒鳴って…
それからもユスルの特訓は続き…
「ねえ、本当に不思議だわ。どうやったら練習する度に下手くそになるの?秘訣は何?あんたは私が知ってる中で一番サイアクの手よ!トリルは手首の力を抜いて指だけで弾いてって何回言えばいいのよ!?」と、チャシクを容赦なく怒鳴りまくるユスル
あまりのユスルの剣幕におじさんもビックリ
こんなふうにユスルは、だんだん妖怪みたいになったんです。
そして、ついに僕は…
とうとう「もうやめる!」と、逆ギレしてユスルを置いたまま去ってしまうチャシク。
爆発してしまいました。
でもチャシクが腹を立てていたのはユスルではなく、思うように動かない自分の指なのでした。
ユスルを置き去りにしてしまって、激しく後悔するチャシク。
どうやってユスルに謝ろうかと悩みます。
そんなチャシクが思いついた方法は…
チャシクの態度にムカムカしながら歩くユスル。
杖が引っかかって転びそうになったユスルの腕をチャシクが掴みます。
「有り難うございます!」と、怒りモードで叫ぶユスルに「俺だ、チャシク。」と言ったチャシクの声が変なふうに変わっています。
風船を膨らませるガスを吸い込んで甲高い声になっているチャシク。
その声のままユスルの前に跪き「見えないだろうけど、俺は今跪いているんだ。俺が無条件に悪かった!」と謝ります。
「そんなふざけた謝罪で私の怒りがおさまると思うの?」と言いながらも、チャシクの声にどうしても笑いがこみ上げてしまうユスル。
その笑顔を見て、更にガスを吸って歌を歌い出すチャシク。
さすがにユスルも笑い出してしまいます。
思ったよりユスルが笑うのはすごく可愛いです。
あんなに可愛く笑えるのに、どうして今までユスルは不機嫌な顔ばかりしていたのでしょうか?
コンクールの舞台でユスルと一緒に弾くのが、すごく楽しみで待ち遠しいです。
演奏をかっこ良く終わらせた時、ユスルがどんな表情をするのか気になります。
チャシクの手紙を読み終えたミョンセは、二ヵ月後のコンクールを見に行くことにします。
「息子だと言う子に会ってみたい」と。
ミョンセの机の上には、チャシクが今まで送った手紙が大切に置いてありました。
一緒にピアノを弾くチャシクとユスル。
オジサンもその演奏を楽しそうに聴いています。
そんな二人の姿を、気付かれないように見つめているユスル母。
コンクールで弾く曲からいつの間にか明るい連弾曲を弾き始める二人。
楽しそうな笑顔でピアノを弾く娘を呆然と見つめる母。
授業の後、二つのピアノコンクールの申し込み締め切りが今日までだ…と、知らせる担任。
高3になる前に経験を積んでいた方が良いと言う担任ですが、今回のコンクールには出ないと言うジンモク。
ユスルもいつもと様子が違うジンモクが気になるようです。
下校時間。
頭に本を載せて頭に雪が積もらないようにしているユスル。
最近の雪は酸性雪だから頭が禿げないようにしているらしい。
そんなユスルを見て「何をしてるんだ?みんなが笑ってるぞ。」と声をかけるジンモク。
「どうせ見えないんだから恥ずかしくもない。」と答えるユスル。
ユスルにそっと傘を差し出すジンモク。
「あいつとコンクールに出て大丈夫なのか?恥をかくぞ。」と尋ねるジンモク。
「言ったでしょう?目が見えないんだから恥ずかしくも無いって。それに恥をかくなんて事は無いわ。チャシクの上達ぶりは凄いのよ。本当にヒョン・ミョンセの息子かもね。あんたチャシクと賭けをしたんでしょう?どうする?あんた負けるかもよ。あんたの方こそ恥をかく準備でもしておくことね。」
そのユスルの言葉を聞いて喜ぶチャシク。
「ユスル~!」と、嬉しそうにチャシクが駆け寄って来るのに気付いて、サッと傘を自分の方に戻すジンモク。
「早く練習しましょう。」と言ってチャシクの傘に入って行ってしまうユスルを黙って見つめます。
「いや~、俺だけがそう思っていたわけじゃないんだな~!」とユスルに褒められた事が嬉しくて仕方がないチャシク。
急に立ち止まって「周りに誰もいない?」と確認した後、チャシクの胸に手を伸ばすユスル。
「おい、お前何をするんだよ~」と、何を想像したのか?恥ずかしがるチャシクwww
ところが!ユスルはチャシクの襟元を両手で掴んでグイッと自分の方に引き寄せます。
「あんた、まだ程遠いのよ!まだ全くダメなのよ!このままならあんたと私、舞台で笑いものになるのよ!私は恥をかくのはイヤよ!特にソ・ジンモクの前で恥をかくのは耐えられないのよ!!」と怒鳴るユスル。
「きょ脅迫するのか!?」と、ユスルの剣幕に怯えるチャシク。
手を離し「頼んでるのよ。本当にお願いだから、何としてでもやり遂げて。」と言うユスル。
「心配するな。絶対にお前に恥をかかす事は無いから。俺だってお前くらい恥をかくのは嫌だ。オコゼにバカにされるのは。」と、チャシク。
これからピッチを上げて夜遅くまで練習しよう!
夜なら学校の練習室が空いてる!
…と、今まで以上に気合が入るチャシクとユスル。
その夜。
ユスルの家から少し離れた所で待っているチャシク。
すると、ユスル母が家から出てきたのでチャシクは慌てて荷台に乗って隠れますが…
荷台がガラガラと坂道を下ってしまい…結局、ユスル母の前に派手に登場するハメになってしまいますwww
母に礼儀正しく挨拶して「今日の僕はどうですか?まだ暴力団みたいですか?」と尋ねるチャシク。
「いいえ、空き家を狙うコソ泥みたいね。セコくて汚らしい。」と、相変わらずのユスル母。
ブスッとむくれるチャシクに突然「秘訣は何なの?ユスルはピアノを笑いながら弾く子じゃないわ。でも、あんたと弾く時は笑ってる。どうやったの?」と尋ねます。
自分たちがピアノを弾いている事をユスル母が知っていた事に驚くチャシク。
「私はあの子の母親なのに、どうして知らないと?」と、母。
その時、母に気付かれないようにそっと家を出て来たユスル。
もちろん母がチャシクと一緒にいるとは気付きません。
母に気付かれないようにコソコソしているユスルを見て「ピアノを始めた事をお母さんに話したらどうだ?喜ばれると思うぞ。」と、目の前のユスル母を気遣ってそう尋ねるチャシク。
「イヤよ。知られたら期待されて負担になるから。」
「おい!だけど…」と、慌てるチャシクに「黙って行きなさい」というふうに手を振るユスル母。
そんな事には全く気付かず「自転車は?」と尋ねるユスル。
ユスル母に聞かせるように「夜は危ないから置いてきた。事故でも起こして手を怪我したら大変だろう?」と言うチャシク。
「そうね。」と、いつものようにチャシクの上着のポケットに手を入れて歩き出すユスル。
そんな娘の後姿をずっと見つめているユスル母。
チャシクは何度も後ろを振り返りながら歩いて行きます。
ユスル母は家のドアに『中古ピアノを安く譲る…』というチラシを貼っていました。
その頃、学校の練習室ではジンモクがピアノを弾いていました。
「つまらない演奏だな…」と呟くジンモクは、どうやらスランプのようです。
その時、チャシクの大声が聞こえてきました!
練習室から出ることも出来ず、慌ててソファーの陰に隠れるジンモク。
ジンモクが部屋の中にいるなんて夢にも思わず、コンクールで弾く曲について話しながら入って来たチャシクとユスル。
チャシクは曲のハイライトである部分の感じが掴めないようです。
そこは曲の出来を左右する重要な部分だ…と言うユスル。
一番ドラマティックな所なのに、どうやって説明すれば良いのか…と、悩みます。
そこで「ここは運動場で目の前には高いクロスバーがあると想像して…」と言ってチャシクのパートを弾き始めます。
目を閉じてイメージするチャシク。
「ドキドキして、失敗するんじゃないかと不安なんだけど…。突然全ての騒音が消えて何だか気分が良くなるの。飛び越えられそうな気持ちよ。心臓が高鳴って…ピアニッシモで…タターンタターン…」
棒高跳びに挑む時の心情をチャシクに想像させながら、小さな音から大きな音へとダイナミックに変化していく曲の様子を弾いて教えるユスル。
ユスルの演奏を驚いたように見つめているチャシク。
弾き終えると「どう?できそう?これをあんたと私で弾くのよ。」と尋ねるユスル。
「もちろん!だけど今すぐは難しそうだから、ちょっと時間をくれ。これはどれくらいの速さで弾くんだ?」と、尋ねるチャシクですが…
メトロノームで135くらいだと聞いて呆然とします。←かなり速い。
二人の様子をこっそり見ているジンモク。
いつもの場所でメトロノームを置いて練習に励むチャシク。
でも、どうしても135の速さで弾けなくて悩んでいると…
「諦めろ。できっこないんだから。」とジンモクが現われます。
「デカい口を叩いていたから何かあるのかと思ったけど、何にもないな。死んで生まれ変わっても無理だ。」と言うジンモクに「認める。続けろ。」と言うチャシク。
思いがけないチャシクの言葉に驚くジンモク。
「オコゼの言うとおりだ。認めるからもっとバカにしろ。バカにされたらカッとなって力が出るんだ。それで新記録も出した。だからもっとバカにしろ!カッとなったその勢いで135で弾けそうだ。」と、チャシク。
「お前に本当に才能があると思うのか?みんなそう信じて始めるんだ。だけどそれが大した事ない才能だと気付いて、それを信じ続けるか迷い始めて…どうにもならなかったらどうしようかと不安になるんだ。」と、思わず本音を話してしまうジンモク。
でも、単細胞のチャシクが気付くわけも無く「弱い!もっとバカにしろ!!」と叫びます。
結局、幼虫だのミミズだの…くだらない言い争いになってしまう二人。
ある夜。
ユスルの家の前を通りかかったチャシク母は『ユスルピアノ教室』と書いてある扉を見て「ここがあのユスルの家ね!」と気付きます。
チャシク母はいつも可愛い息子を悪く言うユスル母の事が気になり、ピアノを見るふりをして中に入ると…
ユスル母は一人でお酒を飲んでいました。
「最近、息子がピアノを始めたんです。」とチャシク母がピアノを見ていると「それは高いですよ。」と言うユスル母。
「高くても構いません。貯金を崩せばいいから。知らない人に投資するより、息子に投資する方が確実だから。私にビルを建ててやるって一生懸命なんです。そんな息子に人生を懸けるんです。」と嬉しそうに話すチャシク母。
「息子さんはとても優しいんですね。おやめなさい。優しい息子にお母さんの人生まで懸けてはだめです。私がそうだったんです。それは綿の布団を運んでいる子に水をかけるようなものです。辛いだろうからと私が飲んでいた水を残して子供にかけたけど、綿の布団が水を吸うとどれだけ重くなるか…。その小さな肩で運ばないといけないのに、どれだけ辛かったことか。それに気付かず、私は水をかけ続けたのです。ふかふかだったその布団は、ひどく重くなっていたでしょう。母親は喉が渇いて辛くなり、子供は重くて辛くなって…」
そう話すユスル母に、黙ってお酒を注ぐチャシク母。
突然「ピアノはタダであげるから、貯金を崩さず子供に人生を懸けたりしないで下さい。子供は負担で死んでしまう。子供の夢を母親が悪夢にしてはダメです。」と、チャシク母に訴えるユスル母。
家で母に135の速さで弾かないといけないのに、全然できないんだ…と話すチャシク。
「お母さんはビルのオーナーになるのはイヤだ」と、一生懸命な息子の姿に不安になる母。
作家になるから何もしないで…と。
その母の言葉を聞いて「じゃあ母さんは作家になってよ!俺が母さんの本を出版して出版記念をホテルでしてやるから!そうだ、その方がビルのオーナーより良いな~。」と、のん気なチャシク。
無邪気にはしゃぐ息子の笑顔を、不安げに見つめるチャシク母。
チャシクとユスルが練習している部屋の前に生徒たちが集まっています。
いくら一曲だけを弾き続けたからって、三ヶ月であんなに上達する?
チャシクは本当にヒョン・ミョンセの息子なんじゃないか?
このままだと入賞するんじゃない?
ジンモクは賭けに負けるかもな。今あいつマジでスランプだから…。
そんな事を生徒たちが話している所にジンモクがやって来ます。
ジンモクに気付いて慌てて逃げ出す同級生。
一生懸命にピアノを弾くチャシクをじっと見つめるジンモク。
かなりの上達ぶりを発揮していたチャシクですが…
あのクライマックスのパートに来ると手が止まってしまいます。
「どうしたの?何で弾かないのよ?」と、尋ねるユスル。
「今、母さんからメールが来て早く帰って来いって。行かないといけないんだけど、一人で帰れそうか?明日迎えに行くから。」と嘘をつくチャシク。
ずっと二人の様子を覗いていたジンモクは、チャシクが出てきたので慌ててドアの前から離れます。
部屋から出るとすぐ、そのまま頭を抱えて座り込んでしまうチャシク。
「オコゼ!俺を助けてくれよ。」と、ジンモクに頼みます。
「何を?何を助けるんだよ?」と、驚くジンモク。
「俺を怒らせてでも教えてでも、何でもやってくれ。俺は今度のコンクールで必ず入賞しないといけないんだ。」
「何で俺がお前を助けるんだよ?俺と賭けをした事を忘れたのか?」
立ち上がってジンモクに向かい「ユスルがこう言ったんだ。このコンクールで入賞できたらピアノを続けるって。入賞できなかったら本当にピアノをやめるって。お前だってそれは嫌だろう?」と言うチャシク。
ハッとしたものの「いいや!俺が何で?いつも僕を散々バカにしていた敵みたいなヤツなんだ。やめれば嬉しいさ。」と答えるジンモク。
「この手の傷。ユスルを盗撮していたヤツを殴ってできたんだろう?」と、ジンモクの手を取るチャシク。
「離せ!」とチャシクの手を振りほどくジンモク。
「どんなバカなヤツが、その手でピアノを弾くヤツが、敵みたいなヤツのために手が傷つくまで殴るんだ?」
チャシクにそう言われて、何も言い返す事ができずにその場を立ち去るジンモク。
一人廊下に残されたチャシクは、大きな溜息をつきます。
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母親のプレッシャーを感じず、初めて楽しくピアノを弾く事ができたユスル。
よかれと思ってやっていた事が、逆に子供を苦しめていた事に気付いたユスル母。
絶望の淵から、新しい夢を見つけて立ち直ったチャシク。
頑張る息子の姿を、なぜか不安そうに見つめるチャシク母。
自分の才能が大したものでは無かったと思い、歩む道を見失ってしまったジンモク。
コンクールまでにチャシクは弾きこなせるようになるのか?
ユスルとジンモクはピアノを続けていく事ができるのか?
それは、次回のお楽しみです
長くなりましたが、最後までお付き合い頂いて有り難うございました
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