皆さんアンニョ~ン^^
珍しく、本日二回目の投稿です
今日からもう四月です
あんなに「寒い!寒い!」と、大騒ぎしていましたがww
やっと「暖かい」と思えるようになってきました
それでも4枚重ね着しているモコよこりんです
東京行きまで一週間を切り、何も準備が進まないまま…気持ちだけ焦っています
そんな中、何とか書いたあらすじです。
書いている途中で文字数制限にかかると確信し、また分ける事になりました
それでは、ページターナー第2部です。
ネタバレしているのでご注意下さいね
*字幕が付いているのですが「あれ?」と思った所は自分なりに訳しています。ご了承下さいm(_ _ )m
死ぬか生きるか、一か八か
選択とはそのように明確であると分かった
しかし私たちは知る事になる
一つを選ぶ選択より
悪い事よりも更に悪い事の中で
一つを選ぶ選択が
はるかに多い事を
ページターナー ~2部~ 本当の友情を得た者よ
連絡通路でピアノを見つめるチャシク。
隣で店の準備をしているおじさんに『これはおじさんのピアノですか?』と尋ねます。
頭を横に振るおじさん。
やはりセリフは無し
『じゃあ、誰でも弾いて良いんですね!』と、嬉しそうなチャシク。
鍵盤に指をあてると、ポーンとピアノの音。
その音を聴いて『完璧だ。』と、微笑みます。
事故から初めて登校するユスル。
手伝うという母に『一人でできる』と、身支度をするユスルですが…
スリッパを左右逆に履いたり、なかなか思うようにはできないようです。
同じく、登校の準備をしているジンモク。
机の上の十字架に目がとまります。
ジンモクは十字架のキリスト像を睨みつけた後、机の引き出しに投げ入れてしまいました。
一方、チャシクもどこかへ行く準備をしています。
部屋の壁には父ヤン・ミョンセのポスター、CDデッキからはピアノの音が。
今日はスケジュールがいっぱいだから朝ご飯はパスする…と、慌てて出て行く息子を見て『有名人のつもり?学校も辞めたくせに、何がスケジュールよ!』と、呆れる母。
バス停で同級生と一緒にバスを待つジンモク。
同級生たちが『ユスルは何で視覚障害者の学校に転校しないで、こっちの学校を続けるんだ?』と、話しているのを黙って聞いています。
普通の人に混ざって普通に暮せるようにしたいのでは?ユスルは意志が強いんだ…と言う同級生の言葉に『そんなに意志が強いなら何故ピアノを諦めるんだ?何としてでも貫かないと。』と、ジンモク。
そこまでは辛かったんだろう?あんなにピアノが好きだったのに…。
そうかな?もしかしたらユスルはピアノが嫌いだったんじゃない?
そんな同級生たちの話しを聞きながら、病院の駐車場で『ピアノを好きなフリをするのに疲れた…』と言っていたユスルの姿を思い出すジンモク。
バスが来たのに、ジンモクはどこかに向かって走り出してしまいます。
その頃…
父ヤン・ミョンセに宛てた手紙をポストに入れるチャシク。
一人で学校に行くと言うユスルを『何で言う事を聞かないの?お母さんを嫌って反抗しているの!?』と、怒るユスル母。
『お母さんを嫌いたくないからこうしているのよ!ついて来ないで!』と、母が止めるのも聞かずに歩き出すユスル。
母はユスルの髪にカーラーが巻き付いているのを見て、その事を教えます。
腹立たしそうにカーラーをもぎ取るユスル。
そんな母娘のやり取りを見ていたジンモク。
杖をつき壁に触れながら、危なっかしく歩くユスルの後をついて行きます。
車に轢かれそうになったユスルを思わず支えるジンモク。
ジンモクを母だと勘違いしたユスル。
『ついて来ないでって言ったでしょう!?』と、怒りながら母(ジンモク)にさっき外したカーラーを押し付けます。
このカーラーは一番最後にも出てくるので覚えていて下さいね!
また歩き出したユスルですが、ずっと後ろを付いて歩くジンモクを母だと思い込み、振り返って『お母さん!ついて来ないでったら!早く家に帰って!!』と怒鳴ります。
それでも…一人で歩くユスルの後をコッソリついて行くジンモク。
地下鉄や電車の中、ユスルが困る度に気付かれないように助けます。
そんなふうに学校までずっとユスルの後をついて来て…
ユスルのスリッパを揃えてから立ち去ります。
これって最近ブロガーさんがよく書かれている『サムディダス』ってやつでしょうか?
ここにも出て来ましたよ~^^
学校では友達に手伝ってもらうから母の助けはいらない!と言っていたユスルですが…
ユスルを手助けする時間を奉仕活動の時間に加算するからと、教師がユスルの手伝いを募りましたが…ユスルの手伝いを希望する同級生は誰一人いませんでした。
そんな時、ユスルは食堂で生徒とぶつかってしまい…
大騒ぎになってしまいます。
朝早く家を出たチャシクはユスルとジンモクが通う学校にやって来ていました。
ピアノの勉強をしようと考えたチャシク。
転入させて欲しい…と、教師に頼みますが『意志だけで入学できるような学校ではない!』と、断られてしまいます。
ちょうどその時、チャシクから少し離れた所で担任教師と話していたユスル。
このままではユスルだけでなく、他の生徒も怪我をしてしまうかも知れない。
どう考えてもお母さんに付き添ってもらった方が良い…と言う担任教師。
それだけは死んでもイヤです!と、拒否するユスル。
するとジンモクが『僕がやります。』と、ユスルと教師の前に現れます。
奉仕活動時間のためだ。お前のためじゃない…と、言い訳するジンモクですが『あんたの手を借りるのは真っ平ゴメンよ!』と、怒るユスル。
『僕が最善を尽くして…お前を守るよ。』と言うジンモク。
せっかくだからジンモクの申し出を受けなさい。そうでなければお母さんに来てもらう事になる…と、教師から言われてユスルは黙ってしまいます。
その時!
『その手助け、俺がしたらダメですか!?』と、大声を張り上げながらやって来るチャシク。
その声に『あんた、あの時私に嘘をついたヤツね!?』と、チャシクに気付くユスル。
『あの時はそうだったけど、今は新しく生まれ変わったんだ!幼虫が蝶になるみたいに!』
そう言って、ユスルの前で跪くチャシク。
『俺にさせてくれ!俺はこの学校で授業を受けたいのに転入を認めてくれないんだ。他の誰にもお前の髪の毛一本も傷つけさせないよう、お前を守るから!』とユスルを説得します。
そんなチャシクを『この学校の生徒じゃないだろう?』と、追い出そうとする教師とジンモク。
ユスルのお母さんだって学生じゃないだろう?と、言い返すチャシク。
『俺かこのサムシク(オコゼのこと?ジンモクがその魚に似ているからとチャシクがそう呼んでいる)かどちらか選べ!』と叫ぶチャシクに掴みかかるジンモク。
職員室は大騒ぎになってしまいます。
その騒ぎにウンザリしたように『先生!選びます。』と言うユスル。
そして、ユスルが選んだのは…
ジンモク
…ではなく
チャシクでしたwww
『俺は勝者でお前は敗者だ!』と、ジンモクに得意気な顔をするチャシクですが…
もともと運動しか能がなく、勉強はサッパリのチャシク。
ユスルの隣に座り、黒板の文字を大声で読み上げるも、間違いだらけ。
でも、間違っている事にすら気付かずに大声を張り上げるチャシクを、同級生たちはクスクス笑っています。
そんなチャシクにゲンナリするユスルですが…
母やジンモクの助けを受けるのは死んでもイヤ!
我慢するしかありません。
でも、自分が専門用語など、あまりにも無知な事に気付いたチャシク。
スマホで言葉を検索したり、ユスルを助けようと一生懸命です。
洗面所でユスルを手伝うジンモク。
なぜあのバカを選んだんだ?と、尋ねます。
『あいつを好きで選択したと思ってるの?あんたの事がイヤだからあいつを選んだ…そうは思わない?』
『お前が言ったんだろう?僕を憎むのに疲れたって。僕もそうだ。だから…僕たち仲良くなったらダメか?』
そのジンモクの申し出をフフンと鼻で笑い『あんたいつからこんなに優しくなったの?あ~あ、私が視力を失ってからね。何で?私の目が見えないから何らかの余裕ができたの?哀れに見える?ここに来てあんたがそんなふうに出たら、奉仕以外の優しさには思えないからムカつくのよ!もし私がまた一番になっても、まだそんなふうに言えるなら…その時は本当に仲良くなる事を考えてみるわ。でも、どうしよう?そんな日は永遠に来ないようだわ。私の目がこんなふうになってしまったから。』と、ユスル。
頑ななユスルの態度に、何も言えないジンモク。
途中で学校からいなくなっていたチャシク。
ユスルの登下校に使おうと、自転車を二人乗り仕様にするために出かけていたのです。
帰る時になり、自転車の後ろに乗れと言うチャシクを無視して歩いて行くユスル。
地下鉄の中でもムスッとしたままのユスルに『俺が授業中に無知な事を言って恥ずかしかったのか?それでスネてるのか?』と話しかけるチャシク。
『俺は宝くじみたいなもので、最初はただの紙くずでも後で大化けするんだ!
後になると味が出て来る男とでも言うか…
だから今日の俺の失態にあんまり失望するな。少ししたら俺の真の価値を見せてやるから!』
そんなふうにチャシクが力説しても、顔色一つ変えないユスル。
地下鉄を降りてもチャシクは喋り続けます。
『そのうち、側に俺がいないと俺を探したり、俺の声を聞いたら嬉しくなるようになるさ。』と、笑うチャシク。
足を止め『あなたの真の価値なんて見たくないし、あんたの声を嬉しく思わないし、あんたの事を探しもしないわ。だから適当にやって。あんたはただ学校で手伝うフリをすればいいのよ。私はお母さんを防ぐ言い訳が必要だったし、あんたは学校に来る言い訳が欲しかっただけななのよ。だから、そこまでにしましょう。』と、言うユスル。
生意気で傲慢なユスルに呆れつつも、なおさらヤル気になるチャシク。
翌朝、チャシク母は洗面所に入って驚きます
そこには…
授業で習った事やピアノに関するメモが、壁一面に隙間無く貼り付けられていました。
そして…
日曜日には図書館へ出掛け、朝から夜遅くまで勉強するチャシク。
歩く時も勉強。
父に手紙を出す事も続けています。
猛勉強の甲斐あって、黒板に書かれている事もスラスラ読み上げられるようになったチャシク。
同級生たちの『おお~っ!』と言う歓声に応えますwww
日々の努力と持ち前の明るさで、いつの間にかすっかり学校に馴染んでいるチャシク。
だけど…
肝心のユスルはまだチャシクに心を開いていません。
まだ自転車に乗せてもらう事も断って、サッサと一人で帰ってしまいます。
『一ヶ月になるまであと一日あるさ。明日になったら俺が側にいないと俺を探して、俺の声を聞いたら嬉しくなるはず…』と、自分に言い聞かせるチャシクですが…
自信無さそうに溜息をつきます。
その時!
犬の吠える声と共にユスルの悲鳴が響き渡ります。
飼い主がリードを着けていなかったせいでユスルの杖が犬にあたり、犬に吠えられて驚いて転んでしまったユスル。
ユスルの目が見えないのをいい事に慌ててリードを首輪に着けて、犬が吠えた事をユスルのせいにする飼い主。
逆に、ユスルが杖で犬を殴った!動物虐待センターに通報すれば大事になるぞ!とまで言い出します。
そこに『嘘をつくな!』と、大声を上げて現われるチャシク。
『あそこに防犯カメラがあるから警察を呼んでどちらが悪いのか確認しよう!』と。
慌てて、目が見えないのが可哀想だから見逃してやる!と、逃げ出す飼い主。
この一件はさすがのユスルも堪えたようで…
『チョン・チャシク!』と、飼い主を追いかけようとしたチャシクの手をギュッと握るユスル。
ユスルが初めてチャシクの名前を呼んだ瞬間です。
震える声で『家に連れて帰って…』と、頼むユスル。
足を引きずって歩くユスルに『自転車に乗るか?』と、声をかけるチャシク。
黙って頷くユスル。
ユスルを後ろに乗せて自転車をこぐチャシク。
『気付いたか?さっき初めて俺の名前を呼んだだろう?』
そうユスルに声をかけるチャシクですが、ユスルの耳には届いていません。
しっかり掴めよ!と言われて、チャシクの腰に添えていた手に力を入れるユスル。
ユスルが少し心を開いてくれた気がして、笑顔になるチャシク。
自転車のスピードが上がり、耳元に風の音を感じたユスル。
そっと片手を上げて、手で風を感じてみます。
いつしか…しかめっ面ばかりだったユスルの顔にも笑みが浮びます。
家の前でユスルの帰りを待っていた母は…
自転車で帰って来た娘の姿に驚きます。
『ユスル!この人は誰?』と母の声。
その瞬間、ユスルの表情は強張り、その手からは杖が滑り落ちます。
慌てて『チョン・チャシクと申します。ユスルを手伝って、一緒に学校に行っています。』と、挨拶するチャシク。
話は聞いています。うちのユスルが迷惑をかけているわね。今度食事に招待するわ…と、チャシクに笑顔を向けた後、家の中にユスルを連れて入る母。
思ってたより良い人みたいだな…と、呟いたチャシクは、ユスルが落とした杖に気付きます。
急いで杖を届けようとドアに手をかけた瞬間、中から聞こえて来たユスル母の怒鳴り声に、その手が止まるチャシク。
『あんたおかしくなったの!?お母さんが自転車には絶対に乗るなって言ったでしょう!?それで手を怪我したらどうするの?ピアノを弾かないつもり!?あんたが言っていた選択がこんな事なの!?
あんな無知なチンピラとツルむためにおかしな選択をして、それを言い訳にピアノを辞めるって言うの!?』とユスルに、怒鳴る母。
『チャシクは無知でもチンピラでもないわ!』と、叫ぶユスル。
あいつの姿を見れないくせに、お母さんに口答えしないで!その容姿からどの程度か分かる…と、母。
『チャシクの悪口を言わないで!お母さんが言うような人じゃない。
それにお母さんが今言った言葉は、世界のどんな言葉よりもっと程度が悪いわ!』
そう言い返すユスルの頬を『黙りなさい!』と、思いっきり叩く母。
『あんたどうしたのよ!?ホントに!お母さんがあんたのために人生を全て諦めたって良く分かってるんでしょう!?それを知っていながら、お母さんの期待を裏切るっていうの?
少し待てば、また正気になる。戻って来て許しを請うと思っていたのに!』
『お母さんを憎みたくないからこうしているのよ!今日、私は初めて自転車に乗ったのよ。とっても気持ちが良かった。すごく気持ちが良かったから、こんな事を考えたの。「目が見えていた時に自転車に乗っていたら、どんなに良かっただろう?」って。目がこんなふうになってみると、後悔する事がとても沢山あるわ。「海に行っていれば」「映画館に行っていれば」「動物園に行って動物がどんな顔をしているのか見れば良かった」って!「お母さんはピアノを弾かせてばかりで、何で私に我慢ばかりさせていたのか」って!それが悔しくて、怒りでどうにかなりそうよ!!』と叫ぶユスル。
何が悔しいのか?
そのお蔭でこれだけの賞を受けてきたのに!と、ユスルが今まで受けた賞状やトロフィーを指差す母。
『あれは何なの?あれも後悔してるって言うの?あんたもあの賞を貰った時、喜んでいたじゃないの!』
『いいえ!お母さんが嬉しかったんだからお母さんの物よ!私はあれが私の物だと思った事は一度だってないわ!』
そのユスルの言葉に呆然とする母。
『お母さんが選択した人生を生きて来たから、その選択を後悔したらお母さんを憎んでしまう。
私の人生なのに、お母さんのせいにしたらだダメでしょう?だからこうするのよ。だから今からは選択も私がして、憤りも私が受けるの。お母さんを嫌いたくないからなの!反抗しているわけじゃないのよ!』
家の前に、もうチャシクの姿は無く…
ドアの前にユスルの杖が置いてありました。
賞状やトロフィーと一緒に飾ってあるユスルの写真を見つめる母。
『哀れな子。一度も笑っていないわね…一度も…。』
嬉しそうな母の隣に無表情で立っているユスル。
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今まで母が喜ぶからピアノを弾いてきたユスル。
目が見えなくなって初めて、自分で選んだ道を歩きたくなったのですね…。
理由はどうであれ、新しい道を見つけたチャシク。
自責の念に悩み、自分の道を見失ったジンモク。
三人はどんな選択をするのでしょうか?
それは、次回のお楽しみです
では、長文を最後までお付き合い頂いて有難うございました
画像お借りしました。