16話③です。
1on 1でバスケをしているグクドゥとボンギ。意外とボンギが上手
グクドゥにボールをパスして『悪かった。』と、突然謝るボンギ。
『何が?』と言いながらドリブルでゴール下に切り込むグクドゥ。
『ヒジ。気持ち…楽じゃなかった。』と言いながらディフェンスするボンギをかわしてシュート!
『別れは上手くしたか?』
『うん。』と、言ってグクドゥのパスを受け取るボンギ。
『何で止めたんだ?俺のせいか?』と言うグクドゥをフェイントでかわし、シュート!
『お前、知ってたんだろう?』と言って、動きを止めるグクドゥ。
『何を?』
『俺とボンスン。』
『知ってたさ。』
『それで、何で俺に言わなかった?』
『お前も知ってたじゃないか!うちの姉さんがお前を好きな事、あんなにバレバレだったのに…知らなかったのか!?』と、驚くボンギ。
じっとボンギを見つめて『知らなかった。』と答えるグクドゥ。
あまりのグクドゥの鈍さに言葉を失います。
『俺も好きだったんだ…ボンスンが。それで分からなかった。俺の気持ちに遮られて…俺の心が見えなかった。』と、自分の気持ちを素直に吐き出すグクドゥ。
少し考えて『俺が話していたなら…今、二人は違っていたのか?』と、尋ねるボンギ。
痛い所を突かれたように…グクドゥは何も答えず、黙ってボンギを見つめます。
『もう一回やろう!』と声をかけるボンギに、フッと笑ってドリブルを始めるグクドゥ。
グクドゥの手を離れたボールは、綺麗な弧を描いてリングの中に吸い込まれていきました。
何となく、いつもと様子の違う社長室。
ボンスンのプレゼンに対するオドルピョの決定を、緊張して待っている三人。
オドルピョに気に入られていないのでダメなんじゃないか…と心配するボンスンに『オ・チーム長はそんな人じゃありませんよ。公私を分けるのは確実ですよ。』と言うコン秘書。
その時、社長室のドアをノックして入って来るオドルピョ。
慌てて立ち上がり、オドルピョに頭を下げるボンスン。つられて立ち上がるミンヒョクとコン秘書。
満場一致で、ボンスンを企画開発1チームに受け入れる事が決定した…と伝えるオドルピョ。
思わず歓声を上げそうになるのを我慢する三人。
ボンスンのゲームは今からチーム長である自分の下でプロジェクトを進めて行く…と、ゲームについての改善点と利点を述べるオドルピョ。
ボンスンに付けられたお箸とスプーンセットのブレスレットをボンスンに見せ、『Not bad!』と言って部屋を出て行きます。
オドルピョが行ってしまうと、拍手をして喜び合う三人。
見かけと違って実力があるオドルピョ。彼に認められたなら成功間違いなし!と喜ぶコン秘書。
『おめでとう!ト・ボンスン!今からが本当の始まりだぞ。』と言うミンヒョクに『有難うございます!』と満面の笑みを浮かべるボンスン。
ミンヒョクを駐車場で待ち伏せしている不良たち。
無視して行こうとするミンヒョクに『ボンスン姐さんの彼氏だそうですが…本当ですか!?』と言うリーダー。
『ボンスン姐さん!?』と言いながら振り返り、怪訝そうに不良たちを見つめるミンヒョク。
不良たちをレストランに連れて来たミンヒョク。
あいつ(ミンヒョク)は金持ちか!?姐さんは金を持ってないぞ…と大騒ぎしている不良たち。
『お前らとボンスン姐さんは、一体どんな関係なんだ!?』と呆れたように尋ねるミンヒョク。
『俺たちが仕えているんです。mentor?です。俺たちの希望だ!光だ!永遠の心の安息所だ!とにかく、俺たちの姐さんとちょっと付き合って、すぐ別れるとか…そんなんじゃないですよね!?』とボンスンの事を心配するリーダー。
ボンスンに心酔しきっている不良たちを呆れたように見ながら、ミンヒョクは『お前ら、学校はもう終わったのか?』と尋ねます。
『勉強は重要じゃないんだ!今!!』と叫ぶリーダーに同意する手下たち。
『じゃあ、お前らにとって重要な物って何だ?』と、ミンヒョク。
『そ、それは…』と、答えに困る不良たち
『勉強しろよ~。姐さんの恋愛への関心は終わらせろ。ゲームばっかりしてないで!お前らが勉強せずにゲームばかりするから、お前らのお母さんたちは俺を嫌うんだろう~!?』
『本当にアインソフトの社長なんですか?お飾りの社長じゃないんですか?』と疑う不良たち。
『俺たちの姐さんを傷つけないで下さい!』と、ミンヒョクを睨むリーダー。
そんな彼らを呆れ返ったように見ているミンヒョク。
その時、料理が運ばれて来て、急にミンヒョクに対して低姿勢になる手下たち。
食べ始めようとする彼らを止めて『お答えください!!!俺たちの姐さんを傷つけたりしないって!』と叫ぶリーダー。
ミンヒョクは『お前らは姐さんの事を何も分かってない。分かってから話せ…』と、言い返すもののバカらしくなったのか…諦めたように『食べろ、食べろ…。』と言って頭を抱えます。
ガツガツと美味しそうに料理を食べる不良たちを見て『ゆっくり食べろ。食べたい物は注文しろ。』と、声をかけるミンヒョク
不良たちのせいで、疲れきったミンヒョクが社長室に戻って来ると…
企画開発待機チーム室にボンスンの姿はもうありませんでした。
ボンスンの勉強机を寂しそうに見つめるミンヒョク。
そして、自分の机の上にボンスンからのメモを見つけます。
『何だ?これ。』と、メモを手に取るミンヒョク。
「チーム長さま。 待っていましたが、企画開発チームに先に行きます。今まで面倒を見て下さったご恩は忘れません。 -ト・インターン♡」
メモを読んで『ああ、まったく。世界で一番可愛くておかしなやつだな。』と呟きます。
『チーム長さま…ト・インターン。これって皮肉ってるんだろう!?ああ…ホントに可愛くてしかたない!』と嬉しそうに笑うミンヒョク。
窓の外から企画開発チーム室を覗くミンヒョク。
ボンスンに指示を出しながら、ボールペンを放り投げてボンスンに拾わせているオドルピョに『ああ、オドルピョめ、ホントに…。』と舌打ち。
それでも頑張っているボンスンを見て、嬉しそうに微笑むミンヒョク。
新しいゲームの打ち合わせをしているミンヒョクとコン秘書。
ミンヒョクが自分のスマホでゲームを試していると、『ちょっと会おう』とグクドゥからのメールが届きます。
忙しいのに…と嫌そうな顔をして席を離れるミンヒョク。
『ああ、何でこんなに忙しい人を呼びつけたんだ?』と、嫌味っぽく言うミンヒョク。
『だから、俺が来たんじゃないか。』と、負けていないグクドゥ。
『それで、話って何だ?』
『お前…俺が見守ってるからな!』と、唐突に言うグクドゥに『何を!?』と、怪訝そうに尋ねるミンヒョク。
いきなりミンヒョクの襟元を掴み『ボンスンを傷つけた日には…お前をホントに俺の手で殺してやるからな!』と凄むグクドゥ。
『は~。俺がもうホントに若くないから笑えない。俺はお前の言う事が本当にムカつく!』
『うるさい!ボンスンは俺の友達だ。だから…ボンスンを幸せにしろ。俺は、本当にお前が気に食わないけど…見守ってやる。お前がどれだけちゃんとやるか。』
『おそらく見守るって言いながら腹を立てるんだ!だからもう放っておけ!』と怒鳴るミンヒョク。
黙って睨み合うミンヒョクとグクドゥ。
怒ったようにミンヒョクから目を逸らし『ボンスンは辛い食べ物が好きだ。桃のアレルギーがあって…野球が好きだし…海より山が好きだ。』と、突然言い出すグクドゥ。
驚いたように、何も言わずグクドゥを見つめるミンヒョク。
悔しそうにミンヒョクから目を逸らしたまま、大きな溜息をついて立ち去るグクドゥ。
少し歩いて立ち止まり『それから…ボンスンが眠れない事があったら、そんな時は本を読んでやれ!その度にな!』と、再びミンヒョクに背を向けて歩き出すグクドゥ。
『わ~、最後までムカつくヤツだ!可愛げがない!俺も知ってる!この野郎!辛い食べ物、プルタッパル!野球、山…チッ!本は俺が読んでやる!』と、当然だけど…ボンスンの事をよく知っているグクドゥが面白くないミンヒョク。
通勤途中のバスの中で、楽しそうにスマホを覗き込んでいるお爺さんと男の子に気付くボンスン。
二人は「スーパーガール・ボンスニ」のゲームをしています。
ボンスンは、仲良くゲームをする二人を見て、嬉しそうに微笑みます。
ついに私の夢が叶った!私が自分を主人公にしたゲームを開発する事。力が強い女と言う事を隠して暮らすようになってから、ゲームの中ではありのまま堂々と力を使って生きたいと思っていたけど…。
これまで沢山の事があって、沢山の事が変わった。
人だかりの中、車の下敷きになっている男子学生を見てしまうボンスン。
私はもう、これ以上ゲームの中だけでボンスンでいる事はできない。
さっと車に駆け寄り『手伝って下さい!』と周りにいる人たちに声をかけ、皆で力を合わせて(と見せかけて)車を持ち上げます。
その様子はネットに投稿されていて…
ボンスンの勇姿に大興奮の不良たち
お蔭で、会社に遅刻してしまうボンスン。
オドルピョに分からないよう、そうっと企画開発室に入って来たボンスンですが…しっかり気付かれてしまっています
『ねえ、あんた…私が一番嫌いな事が何か分かる?遅刻!遅刻!!遅刻よ!!!』と叱られるボンスン。
ボンスン一家+ギョンシムと一緒にバーベキューを楽しむミンヒョク。
ボンスンと一緒に焼いた肉を、皆が待つテーブルに運びます。
ミンヒョクにお酒を注いでやるチルグ。
お酒を飲み干すミンヒョクを嬉しそうに見るチルグたち。
皆が見ている前で、葉っぱで巻いたお肉をミンヒョクに食べさせてあげるボンスン。
「食べさせて欲しい光線」を出しているチルグに食べさせてあげるジニ。
チルグは、もう自分の生き方を見つけたのかな?
それを見てみんなは大喜び
ボンギはギョンシムに食べさせてあげます。←この二人がくっつけば良いのにね!
とても幸せそうなボンスンたち。
食事の後、二人きりで歩くボンスンとミンヒョク。
『こんなふうに皆が笑ってるから、すごく嬉しい。』と呟くボンスン。
『何て!?』と、聞き返すミンヒョク。
『私が愛する人たちが幸そうに笑う声を、私が守りたい。』
『お前の気持ちは全部分かってる。でも、お前が全ての人たちを守る事は出来ない。』と、少し心配そうなミンヒョク。
『分かってる。私一人でこの世界を救うことは出来ないけど…。それでも、また戻ったこの力を…本当にちゃんと使いたいの。』
『ボンスン。俺はいつでもお前の味方だ。』
『うん。』と嬉しそうに頷くボンスン。
『分かってる。私はミニョクさんの事も守っていくわ。あの自動ドアの前の少女みたいに。』
そう言ったボンスンを、じっと見つめるミンヒョク。
『私は誰?』と、おどけて尋ねるボンスン。
『お前?力の強い女ト・ボンスン。力がメチャクチャ強い』と、答えるミンヒョク。
愛する人たちと過ごす、幸せな時間。
取り戻したその特別な力で…自分だけでなく、他の人たちの幸せも守りたいと言うボンスン。
心配しながらも、いつもボンスンの味方だと言うミンヒョク。
静かな木々に囲まれて、幸せそうに笑うミンヒョクとボンスンです。
通勤途中で、重そうにリヤカーを引くお婆さんを見つけるボンスン。
こっそり後ろから押してあげます。
そして、また遅刻…。
いないと思ってドアを開けると…そこには待ち伏せしているオドルピョの姿
私に戻った力を、良い事に使って生きていこうと決心したものの…私は一日24時間では足りなかった…。
路上駐車の車が邪魔で、立ち往生している消防車を見かけるボンスン。
片手で引っ張って車を動かします
仕事中、ネットニュースで動物園からゾウが逃げ出した記事を見つけるボンスン。
こっそり会社を抜け出します。
その後、ゾウが空中を浮びながら動物園に戻って来た…と驚きながら証言する飼育員さん。
そして、勤務時間中に抜け出した事をオドルピョに叱られるボンスン
私の力を必要とする人たちは増えていった…。
不良たちのホームページに、女子高生から「学校に痴漢が現れて困っている…」と情報が寄せられています。
女子高生たちの前に現れた痴漢に、自分の靴を投げつけてやっつけるボンスン。
耐えかねて、ミンヒョクにボンスンの事を報告するオドルピョ。
一体どんな理由があって遅刻したり仕事を抜け出しているのか分からない!とミンヒョクに怒りをぶつけます。
何とかボンスンをフォローしようとするミンヒョクですが、庇いきれず…。
結局、せっかく入れた企画開発チームから追い出されてしまうボンスン
ミンヒョクとコン秘書が打ち合わせをしている所に、バツが悪そうに入って来るボンスン。
さすがに怒っているミンヒョク。
『クビになったんですね…。』とコン秘書。
『はい。面目ありません。私がここにまた戻って来てもいいものか…。』
『ト主任。いや、もうまたト・インターンだな!?』と呆れるミンヒョク。
『はい。』
『嬉しいか?』
『はい。嬉しいです。』
心配そうに二人のやり取りを見守っているコン秘書。
『これでも飲んで、しっかりして下さいよ。』と飲み物を渡すミンヒョク。
『はい。』と、素直に飲むボンスン。
『俺はこの状況で、お前を歓迎するべきか?慰めるべきか?』と、途方にくれるミンヒョク。
『私はここが、すご~く気楽です。私は思うに、インターンであるべきみたいです。あっ!私たち、この前できなかった事があるじゃないですか!?新入社員歓迎会。それ、今日しましょうよ!』と、いつもの調子を取り戻すボンスン。
『俺たち二人で!?』と、驚くミンヒョク。
『チーム長さんは必ず参加ですよ!コン秘書さんも!』
『俺は歓迎する気分じゃないんだよ。』と、まだ怒っているミンヒョク。
『あ~、どうされたんですか?チーム長さん。』とミンヒョクの腕を掴むボンスン。
『ちゃんとしないとホントにインターンもクビにするぞ!』
『クビになったらどうすれば?それなら、何か…私はボディーガードをまたしないといけないですか?ん!?どうしよう!?』と、ミンヒョクに甘えるボンスン。
『お前はホントに…。お前をクビにしないで、どうしようか!?』と、ボンスンの笑顔に負けるミンヒョク
『どうしましょうか?』と、可愛く微笑むボンスン。
『わあ~!な、何でそんなふうに笑うんだ!?』
『じゃあ、泣きましょうか?「ああ~!悲しい!」ってこんなふうに泣きましょうか!?』と、おどけるボンスン。
『お前、今日はどうしたんだ!?わ~、どうしよう!?』と、可愛く甘えるボンスンにメロメロのミンヒョク
どうしよう?どうしましょう?とイチャイチャし始める二人に呆れかえるコン秘書が『私、出て行きますよ。』と言っても全く耳に入らないミンヒョクとボンスンでした
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ちょっと中途半端ですが、文字数が怪しくなって来たので今回はこの辺で…
長くなってしまいましたが、次回で終われると思います。
では、最後までお付き合い頂いて有難うございました
画像お借りしました。