16話②です。
ボンスンか玄関のドアを開けると、そこには酔っ払ったチルグを抱えるミンヒョクの姿!
ご機嫌で歌うチルグを見て呆れながら『代表さん、ご迷惑をおかけしました。』とミンヒョクに申し訳なさそうにするジニ。帰ろうとするミンヒョクに『そのまま帰ってどうするんですか⁉︎ご迷惑をお掛けしたのに。お茶でも飲んで行って下さい!』と言って、二人を強引にボンスンの部屋へ行かせます。
『俺たちもお茶を一杯飲もう~ジニ〜』と歌うチルグの、汚れた爪を見て呆れるジニ。
ボンスンの部屋に入る時『ギョンシムが来てるって言ってたけど、どこかに行ったのか?』と尋ねるミンヒョク。
今日は叔母さんの家に泊まる…と聞いて中に入ります。
不思議そうに部屋の中を見回し『気分が変だな…』と呟くミンヒョク。
『ベッド。お前、ここで寝てるんだろう?「お休み、ミンミン 」とか、そんな事を言ってるんだろう⁇』と照れ始めるミンヒョク。
『俺、上手くやっただろう⁉︎』と言いながらベッドに腰掛けます。
『何を?』
『お父様を連れて帰ったじゃないか!』
『ああ、うん。上手くやったね。良く出来ました』そう言って、ミンヒョクの頭を撫でるボンスン。
ミンヒョクが嬉しそうに『あのさ~、お母さんがさ…果物を持って来た時に、こんな事してられないよな…』と言いながらボンスンの手を握った瞬間、果物を持って部屋に入って来るジニ
慌てて立ち上がるミンヒョク。
『代表さん、今日は本当にご迷惑をお掛けしました。果物でも召し上がって下さい。私は出て行きますから、ごゆっくりされて下さいね。』と、果物を置いて出て行くジニ。
ドアを閉める時に『あ、それから…泊まっていって下さいね~』と言うジニに目が点になるミンヒョク
ジニが閉めたドアを暫く見つめて『お母様、出て行かれたな。これでもう完全に入って来られないよな⁉︎』とニヤニヤしながらボンスンに近付きます。
『そ、それは…何故ですか?』と後ずさりするボンスン。
『何故だろうか…』とボンスンの頬を両手で挟んで顔を近付けるミンヒョク。
ミンヒョクがボンスンにしようとした瞬間!『姉さ〜ん…』とドアを開けるボンギ
驚いて固まるミンヒョクとボンスン
『あ、いらっしゃってたんですね〜』と慌てるボンギ。
『帰るところだ、もう。お父様を連れて来た後で、ちょっと部屋に寄ったんだ。』と言ってボンスンと一緒に慌てて部屋を出るミンヒョク。
『俺、ホントに一人で家に帰るのが嫌だ~。』と、ふてくされてボンスンの家から出てくるミンヒョク
ブスくれるミンヒョクに『あ~、ホントに…』と言いながら、周りを確認して…
ミンヒョクのほっぺにするボンスン。
『早く、家に帰って』とニッコリ微笑みます。
『あ~、もうホントに…』と、嬉しくて顔が緩むミンヒョクは…
ボンスンに不意打ちのKISS
『あ~、早く帰って。私が今夜、夢に訪ねて行くから。だから、訪ねて行く前に寝て。そうすれば私が夢に出てくるから。』
『お前、ホントに話しにならないコト言ってるって分かってるよな?』とニヤけるミンヒョク。
『うん。分かってる。私、自分で言っててすごく恥ずかしい。』と言って笑うボンスン。
笑いながら『ボンスン…それじゃあ、後で夢の中で会おうな。』と言うミンヒョク。
『うん。あっ私、でもね…たまに夢にミンミンが出て来るの。』←ミンヒョクロミオですね
『本当に?』
『うん。私の夢に出て来る。』そうボンスンに言われて嬉しくて仕方がないミンヒョク。
『よしよし~』と言ってボンスンを抱き締めます。
『明日、会社で会おうな。』
『うん。早く行って。』
『中に入れ。』
…と、いつものように先に行って~先に入れ~
…と始めるバカップルな二人。
そして、また抱き合うミンヒョクとボンスン
もう帰る…と言いながらボンスンの手を離さないミンヒョクでした。
離れ難いのは今だけなんだよ~。せいぜい三年くらいなのさっ!私にもそんな時期があったんだよ~←悪魔の囁き
キム・ジャンヒョンに判決が出ます。
何の理由もなく最初の被害者を殺害した罪。
同じく、何の理由もなしに4人の女性を拉致・監禁した罪。
被害に遭った女性は未だにジャンヒョンの恐怖から立ち直れずにいます
事件によって近所の住民を恐怖と不安に陥れた罪。
そして、今なお自分がした事を悪いと思っていないジャンヒョンは、再犯の可能性が高い…と言う事で無期懲役の判決が下ります。
結局、生涯を狭い檻の中で終える事になったキム・ジャンヒョン。
まだ長く続くその人生の中で、彼が後悔や懺悔の気持ちを抱く事はあるのでしょうか…。
丁寧に、ピンクのパーカーをたたむボンスン。
『力量記』が積み重ねられた押入れの中にパーカーを納め、扉をそっと閉めます。
あいつを…私の手で捕まえた!
トボン洞に平和が戻り…署長と引きつった笑顔で写真を撮られているミンヒョク。
『あなたは真の市民の英雄です』と書かれた横断幕。
表彰状と花束を持たされて、悲愴な表情のミンヒョク
その様子を笑顔で見守っているボンスンとグクドゥ。
隙を見て二人の所へ逃げ出してくるミンヒョクに『イエ~イ!勇敢な市民賞!』とからかうボンスン。
『俺が警察から表彰される事になるなんて…。お前の事を公表できないから特別に同意したけど…ホントに、こんな恥ずかしい思いをさせられるなんて聞いてないぞ!俺は!!』とウンザリしているミンヒョク。
『ああ、でもホントにどうしよう?これからも私の代わりに、こんなふうに賞を受ける事が沢山あるのに…。』と言うボンスン。
『お前、本気か!?』と、青ざめるミンヒョク。
『お願いします。』
『ああ!なぜ!?ああ、どうしよう!?』ここにいるのは嫌だ!と立ち去ろうとするミンヒョクに『お疲れ様、勇敢な市民。』と声をかけるグクドゥ。
『これからも警察をよろしく頼むぞ。俺は江南警察署に異動になったから、もう会う事もないだろう。』と、ミンヒョクの肩をポンポンと叩いて行ってしまいます。
去って行くグクドゥの後姿を見送りながら『あいつを鬱陵島(ウルルンとう)に送ったらダメか?何で江南なんだ!?』と、不満そうなミンヒョク。
そんなミンヒョクに『行こう!勇敢な市民さん。』と言って可笑しそうに笑うボンスン。
※鬱陵島:朝鮮半島から約130km沖合いに位置する直径10km程度の火山島。
いよいよ、ボンスンのプレゼンが始まりました。
緊張した面持ちで舞台に上がるボンスンと、それを同じく緊張して見守るミンヒョク。
『こんにちは。企画開発待機チームのト・ボンスンです。』と言うボンスンの挨拶に『待機チーム!?』『うちの会社にそんなのあったか!?』と、ざわめく場内。
不安そうになるボンスンですが、ミンヒョクの拍手で気を取り直してゲームの説明を始めます。
『本日、私が皆さんにご紹介するゲームは、この「スーパーガール ボンスニ」です。このゲームは片側スクロールでシンプルタッチの誰にでも操作可能なモバイルゲームです。このクルミ王国の王子プリンス・ミンミンを救い出すためにスーパーガール・ボンスニが困難や障害を乗り越えて行きます。その過程でクルミ割り戦士を倒して行って、最後にこのキャプテン・タクを追放します。』と、ボンスンがあのコン秘書ソックリの悪役キャラの映像を映し出すと、場内に笑いが沸き起こります。
『ゲームの中でボンスニが使用するアイテムはこのクルミハンマーです。このクルミハンマーは…』と、順調にプレゼンを進めるボンスンを見つめながら、ボンスンとの思い出を辿るミンヒョク。
ところで、ボンスニが救い出すのは誰なんだ?
王子です。城に一人で暮らしている王子。
王子?
はい。王子はすご~く寂しいんです。
お前だろ?
そのバス少女。
俺の母さんが、天から送ってくれた天使だと思った。
でも、それがお前だったなんて…
俺は…ちょうど、その女主人公になった気分だ。
それじゃあ、私がキングコングだって言うんですか!?
すごくすごく特別なキングコングだぞ!
ピーナッツみたいなキングコング!
私が代表さんを守ります。
友達から恋人になる方法は簡単なんだけど…
二人のうち一人が
一歩近付けばいいんだ。
会いたかったんです。
そんな事をボンヤリと思い出していたミンヒョク。
ボンスンのプレゼンが終わり、会場に響き渡る拍手の音で我に返るミンヒョク。
ミンヒョクを振り返るボンスンに「上出来!」とサインを送ります。
チルグの店に並んで立つチルグとジニ。何だか以前より仲良さそうです
ボンスンとアン婿殿の相性が最高だと言われた。しかも二人は同級生だ…と喜ぶジニ。
『同級生だと皆そうなのか?俺たちだって同級生だぞ。』と言うチルグですが、ジニに睨まれて思わず目線を逸らします
真っ暗な夜の中…外灯の明かりにボンヤリと照らし出された満開の桜を見げるボンスンとグクドゥ。
中3の時、修学旅行の時にボンスンがヒップホップを踊った事を覚えてるか?どれだけ笑った事か…と、ボンスンをからかうグクドゥ。
まだ、そんな事を覚えてるの!?もう忘れてよ!と怒るボンスン。
『お前、もしかして…覚えてるか?俺たちが高校の時、体育の時間が終わって水のみ場で…俺が「コスモスみたいな女性が好きだ」って言った事を。』と尋ねるグクドゥ。
『は~。当然、覚えてるでしょ~。それをどうして忘れられるのよ。あんたのその言葉のせいで、私がコスモスみたいな女性のように儚げなフリをして、力が強い事を…必死に隠して生きて来たのに。』と、遠くを見つめるボンスン。
そんなボンスンを見つめながら『バカ。お前は本当にバカだ。お前は人からどんなふうに見えるのか分からないんだな。俺がその時言ったコスモスが…お前だったんだよ。』と、言うグクドゥ。
その言葉に、驚いたようにグクドゥを見るボンスン。
『儚くて小さくて…俺の目にはお前がそんなふうに見えていたから。お前に聞こえるようにわざと言ったのに。』と言ってうつむくグクドゥ。
『そうだったのね。私はそんな事も知らなかったのね…。』
『ボンスン…。お前がどんな姿だったとしても、好きだったはずだ。俺は…素直で温かいボンスンが俺の友達で…ただ良かったんだ。』と、ボンスンを見つめて…
『俺たち…永遠に変わる事の無い…友達じゃないか。そうだろう?』と、穏やかな声で尋ねるグクドゥ。
『うん。』と、何度も頷くボンスン。
『ボンスン。幸せになれよ。』
『うん。あんたも…あんたも幸せになってね。』
静かに微笑み合うボンスンとグクドゥ。
部屋に戻り、机に向うボンスン。
スマホを取り出し、グクドゥの写真を見つめます。
俺がその時言ったコスモスが…お前だったんだよ。
コスモスみたいな女の子が好きだ。守りたくなるような。
あんたが私の友達で…
心強くて良かった。
永遠に変わる事の無い…
友達じゃないか。そうだろう?
グクドゥの登録名を「かっこいいグクドゥ」から「かっこいい友達グクドゥ」に変えるボンスン。
こうして…ボンスンの初恋であり、長かった片思いは…ようやく終わりを告げたのです。
その頃、車に乗ったグクドゥは…
エンジンもかけずにボンヤリしていました。
ふと、思い出したようにダッシュボードを開きます。
そこには、渡せなかったボンスンへのプレゼント。
リボンが掛かったその小さな箱を眺めながら…少し笑って、涙を拭うグクドゥです。
結局『好きだった』と、過去形でしか言う事が出来なかった『好き』という言葉。
ボンスンの気持ちが、あの時のままだったなら躊躇うことは無かったはずのその言葉。
ずっと、グクドゥのために空けてあったボンスンの心の中には…もう違う人がいるのです。
大事な所でいつもタイミングを逃していたグクドゥ。
『永遠に変わる事の無い友達』としてボンスンの側にいる事を選んだグクドゥ。
全ては、グクドゥが自分で選んだ運命だったのでしょうか?
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グクドゥが切なかったです
でも、長かった二人の想いがステキに終わらせてあって、とっても良かったですね
何回に分けるかは分かりませんが、最終回なので少しずつ丁寧に上げて行きたいと思います。
いつ終わるのか???と言う感じですが、もう少しお付き合い下さいね!
では、最後まで読んで頂いて有難うございました
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