いつも結局まとまらずに長くなるので、今回は最初ら2回に分けて書く事にしました
では、5話①です。
犯人は近くにいた。
道でぶつかった男性の声が誘拐犯と同じだと気付いたボンスン。
すぐに追いかけたボンスンですが、犯人の姿は人波に飲まれて分からなくなっていました。
何か…特異な匂いがした。錆びた金属のような。
そして…油の匂い。
通勤電車の中で犯人とすれ違った時に感じた事を思い出していると…痴漢が女性の体を触っている事に気付くボンスン。
ボンスンと目が合った痴漢ですが、やめようとしません。
私が、力を思い通りに使ったなら…世の中は、ちょっとは良くなるのだろうか?
痴漢を睨みつけるボンスン。
ボンスンが降りた車内には…人差し指を反対側に曲げられ痛みにもがき苦しむ痴漢の姿
現実の中に彼女みたいな女戦士がいたら…
そんな事を想像しながら…会社のロビーでアインソフトの看板ゲーム『CHRONICLE OF ALBERTAN』の女戦士のタペストリーを見つめるボンスン。『虫が口に入るぞ。』と妄想中のボンスンに後ろから声をかけるミンヒョク。
クビを覚悟していたのに、今朝の電話で優しかったからか…ミンヒョクに笑顔で『どうぞ。』とドリンク剤を渡すボンスン。
そんなボンスンを見つめて『行くぞ!』と歩き出すミンヒョク。
食堂で食事するミンヒョクとボンスン。(酔い覚ましのスープかな?)ミンヒョクはボンスンのブレスレットに気付いて『何だ?』と尋ねます。
『これですか?wear...raba?wear...robo?』
『wearableか?』と呆れた様子のミンヒョク。『それです!これ、グクドゥがくれたんです!危険になったら、ここを押すんです。』と嬉しそうにブレスレットに頬ずりするボンスンを見て、面白くなさそうなミンヒョク。
『あっ!でも、私、今日これを押しそうだったんですよ!出勤途中で犯人の声を聞いた気がしたんです。うちの近所で…地下鉄の近くで。』
『それ、本当か!?顔は!?』と驚くミンヒョク。
すれ違っただけだから顔は見ていないと言うボンスン。
二人がそれぞれ狙われたりしたら…自分たちを守る人間が必要なのでは…と心配するミンヒョク。『いいえ。代表さんはそんな事、絶対に心配しないで下さい。私が、何があっても代表さんを必ず守りますから!』と、ボンスンに可愛く言われて、ときめいてしまうミンヒョク
それを誤魔化すように、守るって言って昨日の夜は俺に何を!?と話題を変え『お前は今後、絶対に酒を飲むな!』とボンスンに釘を刺すミンヒョク。
コン秘書が退院して、出勤して来る…と聞いて『コン秘書さんが戻ったら、私はどこへ行くんですか?』とボンスン。
『お前は秘書じゃなくて警護だろ?』とミンヒョクに言われて、笑顔で誤魔化すボンスン
ちゃんとボンスンの場所を用意した…と言っていたミンヒョクですが、その場所とは…
社長室の片隅に置かれた勉強机!←犬小屋に見えた
『これからは、ここで勉強しろ!英語をしっかり勉強しろよ。』と、英語のテキストをボンスンに見せるミンヒョク。
むくれていたボンスンですが『うちの会社で新しいゲームを開発中だ。それができるまで毎日出勤する。だから、そこで勉強しろよ!』と言うミンヒョクの言葉を聞いて、顔色が変わります
『その新しいゲームの開発に、私も入れてもらったらダメですか?』と上目遣いで尋ねるボンスンですが『ダメだ!約束は約束だ。脅迫犯を捕まえてからだ。勉強しろ!』と言われて、ミンヒョクを恨めしそうに睨みます
新ゲームについて話し合うミンヒョクたちを、英語の勉強をしながら覗き見るボンスン。ミンヒョクが電話している間に、そっと近付いてモニターを覗こうとするも、失敗に終わります。
そんなボンスンを見て笑顔になるミンヒョク
その頃、胡桃パイの店に集まって、バレエ学校のオーナーが失踪した…と噂するジニとオバサンズ。病院から拉致された女性もそのオーナーも二人とも痩せていた…ボンスンも気を付けないと!とオバサンその2。
その時、店のスタッフが『社長さん!ボンスン!ボンスン!』と驚いてスマホの動画をチルグに見せます。
その騒ぎに気付いて『ボンスンがどうしたの!?』とスマホを取り上げるジニ。そこにはクラブでポールを振り回しているボンスンの姿
ミンヒョクとスタッフが会議している最中に、ボンスンにジニから電話がかかってきます。
『このバカ娘!私たち、もう終わったわよ!私たち、もう韓国から出て行かないと!私はもう、ここに住んでられない、ご近所に恥ずかしくて!!』と、いきなりジニに怒鳴りつけられて訳が分からないボンスン。
『あんた動画を観た!?自分の目で確かめたら分かるわよ!!』と絶叫して電話を切ってしまうジニ。
何の事かさっぱり分からないボンスンに動画が届きます。
自分がポールを振り回している姿に驚くボンスン
大勢の人に囲まれ『力が強いのは私のせいじゃないですよ~!』とポールを抱き締めて泣いている姿を思い出して、机の下で頭を抱えます。
スタッフとの会議が終わり、ボンスンがいない事に気付くミンヒョク。
ボンスンを探しに行こうとしたところ、机の下に隠れているボンスンを発見
『そこで何してるんだ?何だよ!?』とボンスンの手からスマホを奪い取るミンヒョク。動画を観て『わあ、有名になったなぁ。サイン下さい!でも、これどうする?これが光の速さで世界の果てまで広まったらどうする?いや、アフリカのウガンダまでも。ウガンダ、ウガンダ!』とボンスンをからかうミンヒョク
『一人になりたいんです。下さい!』とスマホを取り返して、さらに机の奥に入り込むボンスン。『ちょっと、すごく馴染みの人みたいですけど?そうでしょう!あのボンスンでしょう!?』と、机の奥で恥ずかしがるボンスンを面白がるミンヒョクです
ウガンダまでは分かりませんが、その動画はあらゆる所に広まってしまったようで…ボンスンの動画を観て『姐さ〜ん!』とスマホに向って跪く不良たち
彼らの治療中だったボンギも動画を観てビックリ
ボンスンが、まだ机の下に隠れている時にコン秘書がやって来ます。
まだ、まともに歩けず痛がるコン秘書に『何でもう出てきたんだ⁉︎』とミンヒョク。
『どうして出て来れずにいられますか!?』とボンスンに殴られた男たちは、歯が4本も折れてしまったり腕や足など怪我していた…だから代表も彼女に近づかない方が良いとミンヒョクに話して聞かせるコン秘書。
『あんなに小さい女が、こんなに力が強いなんてありえますか!?』とボンスンが隠れているとも知らずに、北朝鮮の訓練を受けた共産党員だとか宇宙人だとか言う話も聞いた…とボンスンの事を話し続けるコン秘書。
その時、机の下から出てきたボンスンを見て固まるコン秘書救いを求めるようにミンヒョクの顔を見るコン秘書から、思わず目を逸らして『二人とも、何か引継ぎする事でもあるんじゃないか?ちょっと、コン秘書を連れて出て、やって来い。』とボンスンに指示するミンヒョク
まるで、売られて行く子牛のような瞳でミンヒョクを見つめるコン秘書
涙で潤んだコン秘書の瞳から目を逸らしたまま『ごめん…』と呟いて自分の席に戻っていくミンヒョク。
『行きましょう。』と言うボンスンの後を、この世の終わりのような顔で付いて出て行く憐れなコン秘書でした
二人が出て行くのを見届けた後、知り合いの記者に電話してボンスンの動画を削除するように頼むミンヒョク。
警察署で防犯カメラの映像をチェックしているグクドゥにミンヒョクから電話がかかってきます。『アン・ミンヒョクです。知っていますか?出勤途中にト・ボンスンさんが拉致犯に出くわしたようです。犯人の声を聞いたそうです。』とグクドゥに伝えるミンヒョク。
『ボンスンは今どこにいるんですか!?』と驚くグクドゥ。
『会社にいます。心配しないで下さい。俺といる時は何もありませんから。問題は会社を出てからです。』あんなスマートウォッチぐらいじゃ目撃者の保護にはならないと思うが…と言って電話を切るミンヒョク。
『こんなに重要な事をなぜ俺に話さないんだ!?』と怒るグクドゥ。
捜査から戻って来て、どこに行くんだ?と尋ねる先輩に『目撃者の身辺保護です!』と言って飛び出して行きます。
コン秘書の部屋で、尾てい骨を怪我させた事と悪口を言っていた事をお互いに謝るボンスンとコン秘書。
コン秘書がいない間に、ミンヒョクが実家で食事をして父親から後継者に指名されたが、兄たちが良い顔をしなかった…それ以外は特に何も無かった…と報告するボンスン。
その時、ミンヒョクから『おい、ト・ボンスン!お前、そこで何してる!?早く戻って来い!俺の事話してるな!?』と連絡が入り『ここには盗聴器でもあるんですか!?』と驚くボンスン
新ゲームの件で忙しく働くミンヒョク。
ふと、勉強机で居眠りしているボンスンに目がとまりますボンスンに近づいて、寝顔を見つめながら…クラブでポールを抱きしめたまま、座り込んでいたボンスンを思い出します。
大勢の人が、ボンスンを取り囲んで撮影するのを必死で止めるボンギとギョンシム。
その騒ぎの中、ボンスンに向って歩いて行くミンヒョク。
ボンスンを覗き込んで『ボンスン…行こう、もう。』と声をかけるミンヒョク。
『代表さん。力が強いのは、私のせいじゃないんですよ〜‼︎何で私の所に来たんですか?分かってるんでしょう?』そう言って『私のよ!』とポールを離さなかったボンスン。
その強い力のせいで、一番辛い思いをしているのはボンスンなんだ…と、その時気付いたミンヒョク
今は安らかなその寝顔を、優しく見つめて…そっと手をのばしますボンスンの髪にミンヒョクの手が触れそうになった瞬間
『ト・ボンスン!』と、いきなり社長室のドアを開けて入って来るグクドゥ
その声に目を覚ますボンスン。
連絡もなしに人の家に来て、今度はノックもせずに部屋に入って来て…とグクドゥの無礼を指摘するミンヒョクを無視して…『事実を確認しに来た!お前、今朝犯人に会ったって本当か!?何で俺にすぐ話さなかった!?』と、ボンスンを問い詰めるグクドゥ。
『話そうと思ったんだけど…。』
『それは話した事にならない!何で、この話を俺がお前からじゃなくて、お前の会社の代表から聞かされないといけないんだ!?』とグクドゥに怒鳴られてミンヒョクを睨むボンスン
『事件の調査をしないといけないから言っているんだ。』と少し語気を弱めるグクドゥ。
『目撃者の身辺保護はされるんですか?』とミンヒョク。
『します。今日は私が連れて帰ります。何時に退勤ですか?』
『今日は俺が連れて帰るから心配するな。』
『私が連れて帰ります。』
仕事がいつ終わるかなんて分からない…だから聞いてるんです…と言い合いを始めるミンヒョクとグクドゥ。『自分がボンスンを連れて帰る!』と言ってどちらも引かずに睨み合いになります
そんな二人の間に挟まれ…自分を取り合って(⁉︎)争う二人を見て、嬉しくて仕方ないボンスン『あの、ちょっと…。私のために、こんな事をされないで。私は大丈夫ですから。』と二人の間に割って入るボンスン。
『私のせいで、こんなふうに争われると…すご~く気まずいですわ~
ねっ!?』と嬉しそうに二人を見るボンスン。
その言葉で我に返ったのか…『それなら、そっちが送ってくれ。』とミンヒョク。
『そっちがされるんでしょう?』とグクドゥ。『違うだろ!?目撃者の保護は警察がしないと!』
『違います!雇用主がされないと!』
『警察じゃないのか!?』
『あなたにも責任があるんですよ!』
…と一転してボンスンを押し付けあうミンヒョクとグクドゥ『言わなきゃ良かった…』とでも思っているのか…悲しげな顔のボンスンです
結局、ボンスンを送っていく事になり『だけど、お前は警護する方じゃなかったか⁉︎何か反対になってないか!?』と、ブツブツ文句を言うミンヒョク。
『私、今退勤途中なんです。代表さんは胡桃パイを買いに行かれている途中なんです。だから、私が一人で帰るって言ったじゃないですか!』と逆切れのボンスン。
『このままUターンしてやろうか!?』と呟くミンヒョク
警察署に戻ったグクドゥは、バレエのオーナーの車が映っている映像を発見します。急いで、現場に向かうグクドゥと先輩。
車が映っていた辺りに着いた二人ですが、そこは何も無い所で…暫く周りを見回していたグクドゥは、現場近くに廃車工場がある事に気付きます。
廃車工場の従業員に被害者の車の特徴を伝え、見ていないかと尋ねる先輩。そんな車は見ていないと答える従業員ですが…何だか怪しい?
先輩と話す従業員を、疑うように見つめるグクドゥ。
チルグの店でジニと会ったミンヒョク。
昨夜の事もあるので気まずそうなミンヒョクと違って嬉しそうなジニ。
娘のボンスンは代表さんの会社の一員だからミンヒョクも私の家族みたいなものだ。家族からお金は取れない …とパイのお金を受け取らないジニ。
ジニの勢いとゲイと知って興味津々のオバサンズの視線を受けてタジタジのミンヒョクです
ボンギがチンピラの手当てをしている時に、ボンスンの話を始めるチンピラたち。
ボンスンの弟がこの病院の医者で父親がトボン胡桃店を経営していて母親は主婦なのに家にいない…と話すチンピラの一人。
ボンスンを二つ折りにしてやる~!と興奮する歯を折られたチンピラの顔を包帯でグルグル巻きにするボンギ何をする!?と驚くチンピラたちに『口を怪我してるのに、喋ってたらダメですよ~!』とボンギ
チンピラの病室を出たボンギは、手の治療を終えてボンギを待っていたヒジに会います。
『ああ、今日は治療の日でしたね。』と言うボンギに『治療の時間より待っている時間の方が長かったわ。』とヒジ。←じゃあ待ってなければ良いのに
今日は夜勤だと言うボンギに、明日の予定を尋ねるヒジ。
明日は早く終わると聞いて『じゃあ、明日の朝に会いましょう。ああ、夜勤明けは疲れてるかな?それでも、会いましょう。疲れていても。』と言うヒジ
『分かりました。そうしましょう。』とボンギ。←何で!?
『教授さんは本当に能力がある方みたいね。凄く早く良くなった。それはダメなのに…。治療が長くならないといけないのに。』と言ってボンギを見つめるヒジ
治療が終わってもまだ見せに来ないと…と言うボンギに『私、そうします。ずっと来ます。』と笑顔になります。
その時、ヒジの携帯に『ヒジ、今日は病院に行く日だろ?治療をちゃんと受けて、終わったら連絡しろよ。』とグクドゥからメールが届きます。
それを見て『私もう行きます。待ってる時間は長かったのに話す時間は凄く短かったわ。明日は私たち、もうちょっと長く会いましょう。じゃあ、行きます。』と、帰って行くヒジ。
その後ろ姿を複雑な表情で見送るボンギ。
廃車場からメールを送っていたグクドゥ。
ヒジからの返事を待っていたようですが、返事は来ず…。
自宅で例の動画を検索するボンスンですが、もう全て削除されていました。
誰が削除させたのか不思議がるボンスンに『私でも、あんたでも、ボンギでもないとしたら…ねえ!あのゲイ代表!?』とギョンシム。
あの人間ならむしろ、あの動画をもっと面白おかしく広めるはずだ!と怒るボンスン。
また始まった…と呆れながら、やっぱりあの代表はゲイじゃなさそうだ…とギョンシム。
『100%そうだ!グクドゥのお尻が綺麗だって言ってたんだから!』と言うボンスンに『グクドゥのお尻は綺麗よね!』と力説するギョンシム
『グクドゥはなぜ、お尻まで綺麗なんだろう?女だけでなく男まで…。』と心配するボンスン。
豚肉と豆腐のチゲを食べる事にするボンスンとギョンシム。
チゲに入れる豆腐を買いに出たギョンシムは、帰り道で背後に気配を感じます。
チゲの準備をしながら、ギョンシムの帰りが遅いのを心配して電話をかけるボンスン。
でも、電話に出ないギョンシム。
その頃ギョンシムは、鉄パイプを持ったあの犯人に追いかけられていました
横道に逸れてギョンシムの目の前に現れる犯人。
驚いて尻餅をついたギョンシムは鉄パイプで殴られてしまいます。
地面に倒れて苦しむギョンシムを酷く蹴ったり踏みつける犯人
そして、犯人の持つ鉄パイプがギョンシムに振り下ろされようとした瞬間!
ボンスンの怪力に驚く犯人。そして…犯人が掴んだままの鉄パイプを捻じ曲げ、犯人に蹴りを入れるボンスン。
物凄い勢いで、遠くまで飛ばされる犯人。
倒れているギョンシムに駆け寄り『ギョンシム!ゴメンね!』と泣きじゃくるボンスン。
ボンギの病院に運び込まれたギョンシム。
心配するな…怪我はしているけど命に別状は無いとボンギ。
傷だらけのギョンシムの痛々しい顔を見て涙を流すボンスン。
間もなく意識を取り戻したギョンシム。
『ギョンシム、ごめんね…。私が豆腐を買いに行かないといけなかったのに。』と後悔するボンスンにチゲの心配をしてボンスンを安心させるギョンシムです
コン秘書の絶望的な表情が可笑しくって
初めて見る俳優さんだけどお上手ですね〜
では、長文を最後まで読んで頂いて有難うございました
画像お借りしました。