7話中編です。
『起きて何かちょっとでも食べたら?』とベッドに横たわるトッケビに声をかけるドクファ。
その声はトッケビには届いていないようで『髪を触った…手首を折ってやる…そのままピアノをさせていれば…そうすれば二人は会わなかったのに…』とブツブツ言っています。
どうやらウンタクとテヒオッパの仲良さそうな現場を見て落ち込んでいるようです。
階下から『ただいま!』とウンタクの声が聞こえて来ます。
その瞬間、ベッドから飛び起きてアタフタするトッケビ。
お風呂上がりのウンタクはテヒオッパの事を思い出して笑顔になります。
小さい頃から野球が好きだったテヒオッパはバッティングセンターでバッティングの練習中。
テヒオッパのことが好きだった子供の頃のウンタクはネットの陰からオッパをコッソリ覗いています。でも、隣の下手くそなおじさんが邪魔でオッパがよく見えません。
その下手くそなおじさんが手を滑らせて、バットがウンタクの方に飛んで来ます。
ウンタクが握り締めていた花びらが、驚いて手を開いた瞬間に風にさらわれてしまいました。
『あのバカなおじさん何なの!?』と下手くそなおじさん(実はトッケビ)を睨みつけるウンタク。
そんな事を思い出しながら『テヒオッパは本当に野球選手になったんだ‼︎カッコ良い‼︎』と嬉しそうなウンタク。
トッケビたちから貰ったアイスケーキを冷蔵庫から取り出すウンタク。
テーブルに持って行くと既にトッケビが座っています。
金を出したのは私だ!と意地悪してウンタクに食べさせないトッケビ。
トッケビは『雨が降ったから、アイスクリームがすご~く食べたい…』と言って遠回しに自分の機嫌が良くないのを分からせたい様子。
『雨が何で降るんですか?どうして憂鬱なんですか?剣を掴めないから?私のせいですか?チューしても、お互い愛してると言ってもダメ。これ以上どうすれば良いんですか?』と言うウンタク。
本心じゃなかっただろう?じゃあ、おじさんは本心だったの?と、ああ言えばこう言う…でムキになる二人。
『初恋に会ったから、私にはもうおじさんなんて綺麗じゃない‼︎おじさん野球は上手ですか?私のテヒオッパはすっごく野球が上手なんだから‼︎』
『お前、私が野球をするのを見たのか!?見たらビックリするぞ!』
子供みたいにアイスを独り占めしたり意地悪するトッケビに呆れて部屋に戻るウンタク。
『テヒはどいつだ?出て来い!』と野球部の更衣室にやって来る偉そうなトッケビ。奥から爽やかに登場したテヒを見て驚くトッケビ。
『僕がチェ・テヒですが…どちら様ですか?』とテヒ。
周りの部員たちもトッケビとテヒに注目しています。『お前…こんなにイケメンだったのか!?ここで一番イケメンじゃないか!』とトッケビに言われて『それはそうでしょうね…。』と微笑むテヒ。その言葉に呆れる部員たち。
『ところで、おじさん僕に会ったでしょう?僕を見て下さい。本当に会った事ないですか?僕がこのくらいの時に…。』と当時の自分の身長の辺りを手で示すテヒ。
ウンタクが下手くそなおじさんのせいでテヒオッパが見えなかった時、テヒもトッケビと関わっていたのです。
隣のボックスでメチャクチャにバットを振り回していたトッケビを放っておけずに打ち方をアドバイスするテヒ。そんなもの(アドバイス)は必要ない!と言うトッケビと『10球打って負けた方が勝った方の願いを叶える。』と賭けをするテヒ。
その日、テヒが家に帰るとピアノが盗まれた!と母親が騒いでいました。『本当に無くなってる!』とピアノが置いてあった所が空っぽになっているのを見て驚くテヒ。
あんなに大きなものを誰がどうやって…と不思議がるテヒ母。
実は、本当に野球が上手だったトッケビ。テヒの願いを叶えるために、わざと負けてあげたんでしょうね
『賭けで僕が勝って、ピアノを無くして欲しいって言ったでしょう?母は諦められなかったみいたいだけど、僕は野球選手になりたいって言ったんだ。でも、本当にピアノが無くなったんです。その時のおじさんじゃないですか?』
『違う!』とちょっと慌てるトッケビ。
『違うだろうけど…。でも、本当にその時のおじさんなら…歳をとっていないですね。』と疑うようにトッケビを見つめるテヒ。
二人仲良く(?)モヤシの下ごしらえをしながらテヒの一件を死神に相談するトッケビ。どうやらテヒが自分を疑っているようだからテヒの記憶を消してくれ…と死神に頼むトッケビ。
その頼みを冷たく断る死神。
トッケビは立ち去り際にモヤシに火をつけ…『どうせ火を通すんじゃなかったのか!?』と捨て台詞。
トッケビの部屋に忍び込んで契約書を偽造しているウンタクですが、あっけなくトッケビに見つかります。
トッケビに責められて『ガールズグループを見て、千年の怒りが無くなったくせに…。そういうタイプだと知らずに申し訳ない。』と逆切れるウンタク。
私の本を取りに部屋に入ったんだ!とケベックでトッケビに貸した本を持って出て行きます。
部屋に戻りブツブツ文句を言いながら貸した本を開くウンタク。『初恋だった』と書かれているのを見て落書きなんかして!と怒るウンタク。
『初恋!?そうでしょうよ…あるでしょうね。箒のくせに、することは全部やって…。私は初チューだったのに…。』と呟いているとテヒから電話がかかってきます。
トッケビの時とはうって変わって可愛らしい声で電話に出るウンタク。
なぜか高いビルの上から街を見下ろしているトッケビ。見ているのは…アイスクリーム屋さんの前にいるウンタクとテヒ。
二人を見て…大きく息を吐き、気持ちを落ち着かせるかのように胸をさするトッケビ。
トッケビがガックリと肩を落として玄関のドアから入って来ると、居間にはソニからの電話に出るに出られずオロオロする死神の姿。
名刺がなくて電話に出られないから、一度だけ代わりに出て欲しいとトッケビに頼む死神。トッケビに冷たく断られてウンタクに頼もうとする死神。
その他抜け落ちた者はどこにいる?と尋ねる死神に『アイスクリーム屋の前でイチャイチャしているから無理だろう。』と答えるトッケビ。
アイスクリーム屋さんで向かい合って座るウンタクとテヒ。
オッパは今までどうしていたの?と尋ねるウンタクに『時々お前のことを考えていた。』と爽やかに答えるテヒ。
その言葉に『オッパったら!』と両手で顔を隠してテレまくる女子高生ウンタク。
いい雰囲気だったのに突然『その他抜け落ちた者!』と言って現れる死神。
テヒには目もくれず『電話に出ろ!』とスマホをウンタクに差し出します。
こんな所にまで来るなんて!と慌てるウンタク。
『どちら様?…お父様ですか!?』と席を立ち姿勢を正す好青年のテヒ。
その言葉に驚いてテヒを見つめるウンタクと死神。
『君は、言葉が悪いな。名前は何だ?』とテヒを睨みつける死神。
『オッパ!名前を言っちゃダメ!見たらダメ!目を伏せて!早く!』と慌てるウンタク。
訳が分からず目を逸らすテヒ。
『私は今、電話に出られない。私の代わりに電話に出ないなら、あいつの名前を聞いてしっかり書いておくぞ…』とウンタクを脅迫する死神。
ウンタクは仕方なく、電話に出るために店の外へ出て行きます。
残されたテヒに『言葉が悪い者、座れ。そうだ、ピアノを弾いていて、野球をするって?』と言う死神。
『どうしてご存知なんですか?』と驚くテヒ。
ソニの電話に出て『キム・ウビン課長さんは今ちょっと席を外していらっしゃいます。』と言うウンタク。ソニに課長さんなの?と言われて部長さんと言い直すウンタク
『側にいるのは分かっているから、この前会ったカフェで明日午後1時。課長で来ようが部長で来ようが、遅れたら殺すと伝えて下さい。』と言って電話を切るソニ。
ウンタクが顔を上げると目の前に立っている死神。
『どうなった?何て言ってた?』と死神。
ソニの言葉を伝えて、電話の相手の声に聞き覚えがある。もしかして…と言いかけるウンタクの言葉を遮り『私の質問が先だ。』と言う死神。
翌日、約束のカフェに向う死神。歩きながら『電話番号、名前、次に年齢。血液型、未婚、既婚、財産、恋愛、理想…何を聞いてくるか分からないですよ。全部、準備して下さい。』と、ウンタクに教えてもらったソニから尋ねられるであろう予想項目をくり返しています。
ソニと向かい合い『満34歳。誕生日は11月5日、射手座、AB型、未婚、家は賃貸、車は必要ならすぐに!過去はクリーンで名刺はまだ…会いたかったです!』と一気に暗記したことを述べる死神そんな死神に呆れながらも『私もです。』と言うソニ。
その言葉に顔をほころばせる死神
死神の笑顔を見て『ホントに笑わせる男ね!(私の事)好きなんですか?そんなに電話を避けていたのに!?』とソニ。
名刺を持たない人は嫌いかと思った…と死神。
そして『ソニさんは名刺がありますか?』と尋ねます。
『私は顔が名刺よ。書いてあるでしょ⁉︎「綺麗な人」って!』と答えるソニ。
『ああ!本当ですね〜。』と納得する死神
ソニが死神に『好きなものは?趣味は?』と尋ねると…全て『ソニさんです!』と即答
そんな死神に呆れながらも、笑顔になるソニです
また文字数制限に引っかかると困るので、ここで終わります
最後までお付き合い頂き有難うございました
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