自分の部屋のドアにミニ黒板を吊り下げたウンタク。
そこには『一人の少女が勉強中です。高3なので。TT_TT』と書いてあります。
その文字を読んだのか、読んでいないのか?無視してドアをノックする死神。
居間で向かい合って座るウンタクと死神。死神に名前を聞かれたのかな…?不安そうにその理由を尋ねるウンタク。
『もしかして「死神が名前を三度呼んだら死ぬ」というそれですか?私はもう既婚だから今までのチ・ウンタクじゃない!』と目に涙を浮かべて必死に訴えるウンタク。
ところが、予想に反して『お前の名前じゃなくて女性が好きな男性の名前。名前が無い…私が。だから参考にしたい…そのような名前が何なのかを…。』と深刻な顔でウンタクに尋ねる死神。
『おじさんには名前が無いの?トッケビのおじさんにはあったのに…キム・シン。すっごくきれいでしょ?』
トッケビの名前を知らなかった死神は面白くないようで悪態をつきます。
何か考えている名前はあるのか?と尋ねるウンタクに『ヒョク、チュン、ミン?』と答える死神。その候補の名前を聞いて、はぁ~っと溜息をつき足を組んで態度が大きくなるウンタク。
『女性が好きな名前なら代表的な三人がいます。ヒョンビン。ウォンビン。キム・ウビン。』
『あぁ~!ビン…。』と納得したように考え込む死神を見て頷くウンタク
車でウンタクを送るドクファはその話を聞いて『まさか、マジでヒョンビン、ウォンビン、キム・ウビン…そんなの付けないよな!?』と呆れます。
『そう言うあなた様もユ・ドクファじゃないですか。』とウンタク。
どうやらドクファの名前は有名人の名前でトッケビが名付けたようです。検索語のランキングで自分の方がその人よりも下なのが気に食わないらしく愚痴を言っています。
そして愚痴の矛先はウンタクに向けられて…『お前の手に凄く重要な物が掛かってるんだ。俺のカード!俺の命よりも重要な!!』とドクファ。
その言葉を聞いて、何も持たずに生まれたと思っていたのに、分かってみると自分の手に沢山の物が掛かっているのが不思議だ…と感心するウンタク。
ウンタクはチキン店の前で車を停めてくれと言います。
ウンタクのバイト先が処分させようとしていた店だと分かり驚くドクファ
キム秘書と食事をしている時にチキン店の話はキャンセルだと言うドクファ。
最初からそんなつもりは無かった…と常に冷静なキム秘書
『おじいさまから伝言は無いか?』と上目遣いに尋ね、『あります。』と言うキム秘書の言葉に顔を輝かせるドクファ
ドクファの期待(カード)を裏切り彼の口から出た言葉は…ウンタクさんの受験がもうすぐだから気を付けるように。彼女に話しかけるな、沈黙は金と言うことを忘れるな、口を閉じておけ…などなど。
『カードじゃなくて!?』と怒りで握り締めていた箸をへし折るドクファ
バイト中も家でも勉強に勤しむウンタク。
ノックの音に部屋のドアを開けてみると床にトッケビからの差し入れが置かれています。その差し入れにはそれぞれ
『勉強して退屈な時“剣”ちょっと…』
『勉強で忙しいのは分かるけど、時間があったら“剣”ちょっと…』
『勉強で大変なのは分かっているけど、少しの間“剣”ちょっと…』と書かれたメモ付きで、次々とウンタクの部屋の前に届けられます。
最後はお盆を浮かせてアピールしているトッケビ。
おまけに死神からも茹でブロッコリーと飲み物(シンプル)の差し入れがメモ付きで
そこには『勉強で孤独なのは分かるけど、暇ができたらあいつの“剣”ちょっと…私の催促は秘密。』と書いてあります。しかも縦書き‼︎
台所に降りて来たウンタクに剣を抜く間も無いくらい勉強して…お前の夢は何だ⁉︎何になりたい⁉︎と尋ねるトッケビ。
夢はラジオのPDで大学の学科もその関係だ…とウンタク。
そんな読解力で受かるのか!?とトッケビ。
その言葉を聞いて『おじさんを美しくするのは保留にする!私に効用価値が無くなって追い出されたりしたら…と考えただけでストレスで勉強ができない。だから私が500ちょうだいと言った時に下さっていればどれだけ良かったか!』とウンタク。
『お前はどうして500とか曖昧な金額を言うんだ!?』と900歳以上も年下の女子高生にムキになるトッケビ
だんだん痴話喧嘩のようになってくる二人。
ウンタクが言う500万Wは大人になるまでサウナを転々としたり、大学に行くとしたらその費用や生活費を考えての金額のようです。
何も持っていない自分には500万Wは他の人にすれば5億Wくらいの価値がある…と言うウンタクの言葉を立ち聞きしていた死神が二人の所にやって来て『500、してやれ。』と言います。
いきなり背後から話しかけられて驚いて振り向くトッケビ。以前ウンタクに言われた事を思い出して『500(オベク)が告白(コベク)と聞こえたじゃないか!』と怒ります。
『オ・ベク・へ・ジョ(ご・ひゃく・して・やれ)と仰ったのよ!』
『お前は勉強しろ!』とトッケビに言われてプイッと怒ったように行ってしまうウンタク。
野菜ジュースを手に空ろな目でトッケビに近付き『ところで、お前の名前はキム・シンか?お前の名前…すごく格好いい…。』そう言ってションボリと去って行く死神
死神からの電話を待っているのか?鳴らない携帯電話を見つめるソニ。そんなソニに忙しいですか?と声を掛けるウンタク。
『忙しいのはいつの事だったのか分からない。』と答えるソニ。
それなら…とソニの隣に腰掛けるウンタク。
オンニ(お姉さん)と呼んでも良いか?と尋ねるウンタクに『オンニと呼ぶと言う事は…子供でもできたの?』とソニ。
『そうじゃなくて、早く結婚する事をどう思いますか?』と尋ねるウンタク。
その男は良くしてくれるのか?と聞かれて『一旦は。私の事が必要だから…』
『あんたはそいつが好きなの?そいつはあんたの事が好きなの?』と言われて、どちらも違うと答えるウンタクに『二人とも違うのに、そんな結婚を何でするのよ!?』と呆れるソニ。
『そうですね…』と力なく笑うしかないウンタクです
トッケビからの無感情な『愛してる』の言葉を思い出しながら歩くウンタク。
『必要じゃない!そんな愛。おじさんも私を必要としないで下さい。美しくしてあげるのだけにして!』と呟きます。
その呟きが聞こえているのかいないのか?いつもの本屋さんでウンタクが通り過ぎるのを見守っているトッケビ。ウンタクが行ってしまうと大慌てで家に戻ります
ウンタクが帰って来ると既に椅子に座っていつものように本を読んでいる(フリ?)のトッケビ。
その姿を恨めしそうに一瞥しただけでトッケビに声もかけず、洗濯物を畳んでいる死神を手伝い始めるウンタク。『手伝います。いつもお一人でされているんですね。』とトッケビへの嫌味も込めて死神に話しかけます。
日々、感謝しながらしている…とトイレのタオルを几帳面に黙々とたたんでいる死神に感心するウンタク。
赤いマフラーも洗濯してくれていた死神はマフラーをウンタクに渡します。
自分を無視する二人に痺れを切らすトッケビ。
相手にされないトッケビはレンブラントの絵を持って来て得意気に絵の説明をした後『どこに掛けようか?』と言って二人の気を引こうとします。トッケビを完全に無視してタオルをたたむ手を止めずに話し続ける二人。
『そのマフラーをお前が9歳の時にも見た。そのマフラーだろう?』と死神。
『その通りです。お母さんの遺品です。』とウンタク。
ウンタクのオンマはウンタクが幽霊を見るのは首にあるアザのせいだと思って小さいウンタクの首に赤いマフラーを巻いてくれていたそうです。
マフラーには何の効果も無かったけど、今ではこれがオンマのようだ…とウンタク。
その話を聞いて、二人の後ろで存在を主張していたトッケビを振り返り『オベク(500)してやれ。』と言う死神。
『何でずっとコベク(告白)しろって言うんだ!?』とうろたえるトッケビ。
そんなトッケビの悪口を言う死神とウンタク。
トッケビに目もくれず、ウンタクは『ところで名前は決まりましたか?』と死神に尋ねます。
それに答えようとした死神を遮り、ウンタクに『おい!高3!勉強しないのか?上手くやれば大学に落ちるぞ!こんな事でラジオPDになれるのか!?』と言うトッケビ。
『お前、ラジオPDになりたいのか!?イケてる!』と話に割り込む死神。
死神にだけ返事をするウンタクにどうしてこいつと話すのか!?とトッケビ。
一緒に暮らしている人だから…と言うウンタクに『人!?お前が一緒に暮らしているものの中に人がいるか!?私のこの剣を見てみろ!』とますますムキになるトッケビ。
そんなトッケビを無視して『おじさん。もし、まだ名前が決まってないならパク・ボゴムはどうですか?パク・ボ・コム(剣)‼︎』と、死神に言いながらもトッケビにあてつけているウンタク
もう完全にトッケビとウンタクの喧嘩に死神が巻き込まれた状況です
誰のせいで幽霊が見えるのか!?とかお前はどうして人の痛いところを突くのか!?と、お互いに一歩も引かず言い合うトッケビとウンタク。
ウンタクに辛くあたったり言ったりしたことはお前のためにしたことだ!と言うトッケビに『私のためなら彼氏を出してよ!バイト、叔母さんたち、彼氏!叶えてくれなかったじゃない!彼氏!!』と大声でまくし立てるウンタク。
『ここにいるだろう!お前の彼氏!!』と同じく声を荒げるトッケビ。
『ここってどこ!?ここってどこよ!⁉︎』
『ここ!お前の前に‼︎私‼︎!』今までの勢いはどこへやら!?お互いに見つめあった目をそ~っと逸らして固まる二人。
そんな二人を呆れたように見ている死神。
突然、走り出してそれぞれの部屋へ逃げていくトッケビとウンタク。
その光景を見てやってられない!とばかりにせっかくたたんだ洗濯物が入ったカゴをひっくり返す死神 お気の毒さま~
お互いに自分の部屋に逃げ込んで…
『おかしいんじゃないの!?彼氏だって!?私のこと好きなの!?』とウンタク。
『900年ぶりの失言だ。言うならば彼氏でなくて夫なのに…。訂正するか!?』と言いながらもニヤ~っとするトッケビです
『誰かは名前が無くて電話もできないでいるのに…あいつらは…』と食堂の大きなテーブルに腰かけ、ブツブツ言っている死神。
辺りが暗くなっても同じ姿勢で同じ言葉を呟いています。
ただ、テーブルに置かれた野菜ジュースの残骸だけが増えています。
暗闇の中、ソニのキスマークつきの電話番号のメモを見つめている死神。
『おじさんどうしたの?』と真っ暗な食堂の明かりをつけるドクファ。
『まだそうしてたのか⁉︎』とパンが山積みされたお皿を持ってやって来るトッケビ。
『出て行け。二人とも。』と前を向いたまま言う死神。『女の事を考えている顔だな…』とトッケビに言われて慌てる死神。
死神が持っていたソニのメモを取り上げて『これがその女の電話番号だね!唇‼︎ハハっ!おじさんこのキスマークにチューした?してない?正直!』と死神をからかう怖いもの知らずなドクファ。
案の定、死神に『お前は私について来るんだ。そこが良い場所ではないぞ。』と言われてトッケビの後ろに隠れる羽目に…。
その隙に死神のスマホでソニに電話をかけているトッケビ
それに気付いて『やめろ!』と焦る死神。
その間にソニが電話に出てしまいます。
スマホを死神の耳にあてようとするトッケビの手を振り払うと同時に宙を舞う死神のスマホ
その瞬間、時を止める死神。驚いた表情のまま固まっているトッケビとドクファ。
その二人の間を悠々と歩いて空中で止まったままのスマホを取りに行く死神。
宙に浮いたスマホを手に取り、電話を出る時のセリフを何パターンか声色を変えて練習します。
『私は三番目!』とトッケビに言われて驚く死神。
『不思議だろ?電話に出ろ。私にもこれくらいできる。』そう言ってドクファの開いたままの口にパンを押し込むトッケビ。『テン!』と言ってトッケビがドクファの頭を叩くと再び時間が動き始めます。
『これ何だ?』といつの間にか口に入っていたパンを手に取るドクファに『食え食え!』とトッケビ。言われたとおりにドクファがパンを食べ始めると『氷!』と言って再び時を止めて遊ぶトッケビ
それを呆れたように見ていた死神ですがスマホからソニの声が聞こえて慌てて自分の部屋に入ります。
連絡を待っていたと言うソニ。
ろくに返事も出来ない死神をソニがリードして翌朝(かな?)に会う事になります。
翌朝、スーツにロングコートをはおり、颯爽と玄関を出る死神
サングラスをかけて人間らしく歩いて行こうとする死神に『(車に)乗って下さい。人間なら仁川まで歩いて行けませんよ。』と声をかけるドクファ。『ああ!』と言って素直に従う死神。
台所で鉢合わせするトッケビとウンタク。
お互い昨日の『ここにいるだろう!?彼氏!』のシーンを思い出して気まずい二人
『アルバイトに行かないと…』と慌てて立ち去ろうとするウンタクに『おい、チ・ウンタク!』と思わず呼び止めてしまうトッケビ。
返事をして立ち止まるウンタクに驚きます。
『今、お呼びになったでしょう?』と言うウンタクに『私が?なぜ?』とマゴマゴするトッケビ。
『だから…何故ですか?』とウンタク。
『気まずくて…』というトッケビにウンタクも『私もです。』と、ぎこちなく微笑み合う二人
『お腹が空いたと言いましょうか?』と言うウンタクに『牛を食べるか?と言ってみる。』と答えるトッケビ。
お互いにコートを着て来ようということになり、大急ぎでコートを着て『行くぞ~!』とウンタクに声をかけるトッケビ。
ケベックのレストランにやって来るウンタクとトッケビ。
『わぁ!私、ここは二回目よ!』と嬉しそうなウンタク。
『私たち、あそこに座ったわね!』と初めて来た時に座った席の方に向うウンタク。『ようこそケベックへ。お席へどうぞ。』と出て来たウエイターとトッケビの目が合った瞬間、世界はスローモーションで動き出します。
ウエイターを通して10年後の光景を見ているトッケビ。
まるで水中を歩くように、ゆっくりとウンタクが待つ席へ向います。
その席に座っていたのは…髪を短くしてキチンとした装いの29歳のウンタク。ソニと携帯で話しているウンタクは『私、ある男性とステキなレストランにいるのよ。』と言って電話を切ります。
そして、後ろを向いて『代表さん、ここです!』と手を上げます。少し緊張して…でも、幸せそうに…美しい笑顔で彼が席にやって来るのを待つウンタク。
29歳になってもお前はずっと輝いているんだな…
だけど、お前の側には私はいないんだな…
私の生は結局、不滅を終わらせたんだ。
私が死んだ後に、その時間の後に座っているお前…私が消えたお前の生は、私を忘れて完璧に完成するのだ…。
私は消えなければならない。
綺麗に笑うお前のために。
私がしなければならない選択…この生を終わらせること…。
トッケビとウンタクが過ごした瞬間からトッケビだけが消えていきます…。結局、私はその選択をしたんだな…。
ウンタクを見つめるトッケビのその瞳から流れ落ちる涙。
一瞬、目の前のウンタクがトッケビを心配そうに見つめる19歳のウンタクに変わります。
その後すぐに29歳の姿に変わったウンタクの目には、涙を流して自分を見つめるトッケビの姿は映っていないのです…。
な、長かった~
この5話に何日かかったことか…放送は今夜で12話になるというのに…
早く追いつきたい気持ちでいっぱいなのですが、パソコンの前に座る時間が無くて
おまけに明後日は我が家の第一王子の成人式。男の子なのでスーツで良いから助かる~!
夕方、長崎から帰省した王子を駅まで迎えに行って、実家の両親から預かったお金で高価な腕時計を成人式の記念に購入。親って本当に有難いですね…
二人でショーケースに並んだ時計を『あれが良いかな?これにする?』なんて言いながら選んでいる瞬間、『ああ、これが幸せと言うものなんだな…。』とそんな思いで胸がいっぱいになりました。
20年たった今でも鮮明に思い出せる生まれたばかりの王子の顔を見た瞬間。彼が初めて自分一人で立ち上がった瞬間…数え切れないくらいの幸せの瞬間。
いつの間にか私の身長を遥かに追い越し隣に立つ彼が、私に与えてくれた宝物です。
何だかトッケビとは全く関係の無い事でしたが…王子の成人式の記念に少し書かせて頂きました。
長文に最後までお付き合い頂いて本当に有難うございました
画像お借りしました。