愛する人との別れは辛く悲しいことだけど、その生命は確実に次へと繋がって行くのです。
ハルモニの想いもまた、ルイ君へと受け継がれて行くことでしょう。
ハルモニとのお別れが素敵に描かれた15話です。
『あなたが今までどのように生きてきたかとか学歴など問題じゃない。あなたは十分に価値のある人だ。』そう言って不良だった秘書さんを雇ったハルモニ。
『今まで私の側にいてくれて有難う。言いたい事がある時はその時に言っておかないと永遠にその機会を逃してしまうかもしれない。』と秘書さんに感謝の気持ちを伝えるハルモニ。『まるでどこかに行ってしまう人の様な事をおっしゃるんですね。』と照れながら朝食の準備をしに部屋を出て行く秘書さん。
ハルモニは亡くなった息子夫婦とルイ君が写った写真をそっと手に取ります。
ハルモニの人生には彼女なりの方式があった。
そして、僕はハルモニと彼女の方式を愛しているハルモニのPreciousだ。
第15話 MY WAY
『私の輝かしい人生』
ボクシルを捜すルイ君。どんなに名前を呼んでも返事が無く携帯電話も通じないボクシル…。
目を覚ますとルイ君がいないのでテントの外に出てきた本部長はボクシルを捜すルイ君を見つけます。『約束の場所にいないし指輪が落ちていた。』と泣きそうな顔のルイ君。
ゴールドラインのメンバーも一緒にボクシルを捜します。どこを捜しても見つからないボクシル。
状況から見て普通じゃないと刑事さん。
刑事さんと本部長、ルイ君そしてマリの四人は保安室に向います。
公衆電話からペク社長に電話をかけるク室長。
『娘さんを拉致しました。お金を持って来て下さい。もし警察に知らせたら娘さんがどうなるか分かりませんよ!』と社長を脅迫します。
驚いたペク社長はマリの携帯に電話をかけるとマリが出ます。
大丈夫なのか!?と驚くペク社長に『今ボクシルさんがいなくなってそれどころじゃない!』と電話を切るマリ。マリの言葉に『もしかしてク室長はマリの代わりにコ・ボクシルを誘拐したのか!?』と頭を抱えるペク社長。
そんな事とは知らないルイ君たちは防犯カメラをチェックしています。そこにはボクシルを車に乗せる人物が!慌てるルイ君に画像がハッキリしていないし顔も見えないからボクシルかどうかまだ分からないと言う本部長ですが、『あれはコ・ボクシルよ!あのコートは私が貸してあげたのよ!』とマリ。
ボクシルを恨んでいる人もいないしボクシルはお金も持っていないのになぜ拉致されたのか…と言うルイ君。
『あなたが持ってるでしょ!お金!黄金グループ後継者のあんたが!』とマリ。
『僕のせいでボクシルが拉致されたって言うのか!?僕のせいで!?』とショックを受けるルイ君。
倒れそうになるルイ君を支えて『しっかりしろ!お前はコ・ボクシルの唯一の保護者だ!』と言う本部長。
その言葉に『僕がボクシルを見つける!』と気を取り直すルイ君。
刑事さんたちと一旦ソウルに戻ることにします。
マリオンマの店で見たコートを着ていたのでボクシルをマリと思い込んで拉致したク室長。
車を停めて顔を見るとボクシルなので驚きます。
間違ってボクシルを拉致したとペク社長に電話をかけるク室長。
『一体どうして事を荒立てるんだ!?金はやるからコ・ボクシルを解放しろ!』
『最後に会った場所にお金を持って来て下さい。』と電話を切るク室長。
ソウルの警察署に戻るルイ君たち。車は盗難車のようで防犯カメラを調査中と刑事さん。
犯人は何で電話をかけてこないのか…と心配で頭を抱えるルイ君を本部長が元気付けます。
後部座席のボクシルを気にしながら運転していたク室長は交通事故を起こしてしまいます。
約束の場所で待つペク社長ですが、いくら待ってもク室長は現れず…。
心配でじっとしていられないルイ君がボクシルを捜しに出て行こうとすると、ルイ君の携帯にボクシルから電話がかっかってきます。驚いて出てみると病院の看護師さんからで『この携帯電話の持ち主が交通事故で運ばれてきたんです。』と言われて病院に駆けつけるルイ君たち。
ボクシルの電話を持っていた人のベッドを見てみるとそこには…
『この人は…。この人が何故ここに!?』と刑事さん。
『ク室長じゃないか!ペク社長の故郷の友達の弟だ。オードリーおばさんの店で会った。』
屋根部屋で殴られて怪我をした人だと刑事さん。何が何だか???の三人です。
お医者さんからこの人と一緒に運ばれて来た人がいると聞かされるルイ君たち。
その頃、屋根部屋の被害者が他の病院で見つかったと報告を受けるスパイの刑事さん。ペク社長に連絡します。
やっとボクシルに会えたルイ君。『怖かっただろう?僕が守ってあげるって約束したのに…約束を守れなくてごめん。僕が悪かったよ、ボクシル。』と言ってボクシルを抱きしめます。
そんな二人を見て複雑な表情を浮かべながらも『お腹すいてないか?』と声をかける本部長。
『でも…なぜ私が拉致されたの?』
『それが、お金のためかと思ったけどそうじゃないみたいだ。犯人は屋根部屋で襲われた人なんだ。』というルイ君。その言葉を聞いて犯人はペク社長の知り合いなんだな?と確認する本部長。『何か変だよね?ペク社長の知り合いが何で僕たちの部屋にいたのか?』本部長も何かおかしいと感じているようです。
憔悴しきって家に戻って来るペク社長をマリオンマが出迎えます。
『私の机の上にある箱を釜山のオモニの家に持って行ってルイの部屋の床下に戻しておいてくれ。』とマリオンマに頼むペク社長。
マリオンマはなぜ私が・・・と言いかけたものの憔悴しきった社長の顔を見て『わかりました。』と答えます。
もうどうにもならないと観念したのか弁護士に電話をかけるペク社長です。
病室でルイ君にお粥を食べさせてもらうボクシル。
髪の毛が邪魔で結ぼうとするボクシルに『僕がやってあげる!』とルイ君。かわいくしてね!とボクシルに言われていたのに…
『わ~!誰が見ても本当にかわいい!』と誤魔化すルイ君。
ボクシルの口を拭いたりお水を飲ませてあげたり一生懸命お世話するルイ君。その指にボクシルがプレゼントしようとしていた指輪がはめてあるのに気付くボクシル。
『失くしてしまったかと思ったのに。』
『僕のだってすぐに分かった。ボクシルのプレゼントってこれだったの?』
他にもまだあると言ってルイ君に顔を近付けさせて『大好き。』というボクシル。
『告白のプレゼント?僕、どうしよう。』と嬉しそうに言うルイ君はカーテンを閉めてボクシルにキスしようとします
その時『コ・ボクシルさん~。』と看護師さんが入ってきたので慌てる二人。
触らないで!とか騒いでいる声を聞いて『何をしているんですか!』とカーテンを開ける看護師さん。
どうやらお粥をこぼしたようで…。『今日、退院して良いですよ。』と二人を睨む看護師さん。
屋根部屋でボクシルの帰りを待ちわびていたインソンたち。
今日は皆がボクシルのメイドさんです
刑事さんと話していて今までのペク社長の不審な言動を思い返す本部長。
自分の部屋で今までの事を激しく後悔するペク社長。もともとルイ君が事故でちょっと怪我でもすれば良いと思っていたらしく想定外の出来事に悩んでいたようです。
キム執事が持ってきてくれたホットミルクをベッドの中で飲むルイ君。
『キム執事・・・。僕、車を運転したらダメかな?ボクシルが怪我してるから送ってやりたいんだ。』
『フランスでいつも運転していたんだからいいでしょう。』と話しているうちに韓国に戻って来た時になぜペク社長の車を一人で運転したのかという話になります。ペク社長とルイ君の話が違うことや釜山の家からルイ君の歯や時計を持ち出させたりなどペク社長の不審な行動をルイ君に話すキム執事。自分と会社のロビーで会った時や記憶を全部取り戻したと話した時に凄く驚いていたペク社長を思い出し『僕が生きて戻ったらダメな理由…僕の記憶が戻ったらダメな理由…。それって何なんだろう?』と考え込み・・・何か思いついた様子のルイ君
その夜遅くにペク社長を訪ねて来たルイ君。
突然の来訪に謝るルイ君に私も明日には会いに行こうと思っていたとペク社長。
『僕が何の話をしに来たか分かっているということですか?』そう尋ねるルイ君に『ジソン、悪かった…。』とルイ君の前で膝をつくペク社長。
『こんな大事故を起こすつもりは全くなかったんだ。会長が倒れた時に突然、私に何の相談も無く会社にルイを呼び戻すと言われて物凄く腹が立ったんだ。黄金グループは私の人生をかけて育てた会社だ。ジソンの父親が亡くなってから自分の母親のように会長のお世話をしてきたのに…そんな私を差し置いてジソンに全てを譲るだなんて!交通事故でお前がちょっと怪我でもすれば会長は心配してもう一度お前をフランスに帰らせると思ったんだ。でも、もう私の手には負えなくなってしまった。信じてくれジソン!死んだと思っていたお前が戻って来てから私は心が安らぐことは一日たりとも無かった…。』そう言って泣き崩れるペク社長。
『おじさん…。今まで亡くなった僕の両親の代わりにハルモニを守ってくれて有難いと思っていました。僕だけの事ならおじさんを許してあげられるけど、事故で亡くなった人がいるんだ。』と優しくペク社長を立たせてあげるルイ君。
自首しようと思って準備していたと言うペク社長。
ペク社長を警察に送って来るルイ君。マリとマリオンマの事をルイ君に頼んで中に入り『自首しに来ました。』と刑事さんに伝えるペク社長です。
その頃、意識が戻るク室長。
目の前に刑事さんが立っていて、手には手錠がかけられていることに気がつきます。
今までの事もボクシルを誘拐した事も全てペク社長に言われてやった事だと誘拐のことまでペク社長のせいにするク室長
自分は誘拐させたりしていない。マリオンマの店にお金を持っていったらク室長がいなくなっていたとルイ君に話すペク社長。マリオンマの店と聞いて何か思いついた様子のルイ君は本部長をマリオンマの店に呼び出します。
しばらく前から店の前に不審な車が停まっていた事を思い出したルイ君は本部長と一緒に店の中からその車を見ています。
その車に乗っている男に『警察です。』と嘘をつく本部長
逃げ出そうとした男をルイ君と一緒に捕まえます。
この男はマリオンマのストーカーに頼まれて写真を撮っていたようです。
そこにはペク社長がク室長と話している写真やお金が入ったバッグを持っているペク社長の写真もあります。
その写真からク室長を尋問する刑事さん。
最初に貰ったお金が入ったバッグはお婆さんに盗まれたと話すク室長。
お婆さんは前科があったようで、すぐに警察に連れて来られます。防犯カメラに全て映っているんだぞと言われても似てる人だよ~とシラをきるお婆さん。
病院で手のギプスを外してもらったボクシル。
ルイ君はペク社長に直接ボクシルに謝ってもらうからとボクシルを警察に連れて行きます。
強情なお婆さんに手を焼く刑事さん。そこにルイ君とボクシルがやって来ます。
お婆さんを見て驚くボクシル。『うちのハルモニも手が冷たかった。足の怪我は良くなったようですね。よかった。』とお婆さんに優しく話しかけるボクシル。
公園でお婆さんを捕まえた時、ボクシルは自分の荷物を盗んだお婆さんの足の怪我の手当てをして『ご飯でも食べて。』と一万Wをお婆さんの手に握らせていました。
そんなボクシルを思い出したお婆さんは盗んだお金を返すことにします。
最初からルイ君を殺すつもりなんて無かったと言っても信じてもらえないペク社長。
そこにお金が入ったカバンを持って入ってくる刑事さん。
カバンの中には携帯電話も入っていて、そこにはペク社長が簡単な交通事故でも起こしてルイをちょっと怪我させてくれればいい…とク室長に指示している声が録音されていました。
この録音のおかげで何とか自分の言い分を証明できたペク社長。取調室から出るとルイ君とボクシルが待っていました。
ボクシルのおかげでカバンが戻ってきたと聞かされていたペク社長はボクシルにお礼を言います。そんなペク社長の手を取って優しく微笑むボクシル。二二人にお礼を言いながら涙を流すペク社長でした。
ペク社長からの手紙を読むマリ母娘。
そこにはマリオンマに辛くあたっていた事を詫びて、マリの事をよろしく頼むと言う内容が記されていました。泣き崩れるオンマを抱きしめるマリ
釜山の家で宝箱を見つけるルイ君とキム執事。
中に入っていたオルゴールを懐かしそうに手に取るルイ君です。
オルゴールの底に書かれた『コボシ』はどういう意味なのかと尋ねるキム執事。
『笑顔が可愛い子の名前だよ。あの子は元気にしてるかな?』
『もちろん、そうでしょう。会長はこの宝箱をずっと探していらっしゃったんです。この中には会長の大事な思い出が入っているんです。』
中に入っていたビデオテープをハルモニに見せるキム執事。
テープには幼い頃のルイ君とルイ君の両親が映っていました。『この声…この声!ずっと聞きたかった!私の息子、クムソン!私の嫁!ああ、会いたい…!』そう言って涙を流すハルモニ
屋根部屋であなたが貯めたお金なんだから買いたい物があったら買えば?とブタの貯金箱をルイ君に渡すボクシル。ハルモニにプレゼントを買おうと言うルイ君に、初めてお給料を貰ったら両親に赤い下着を贈るものだからハルモニにもそうすれば?とアドバイスするボクシル。
『いいや、違う物を贈る。』と何か思いついた様子のルイ君です。
ハルモニに真っ赤なハイヒールを贈るルイ君。『これは僕が一生懸命に働いたお金で買ったんだ。』そう言ってハルモニにハイヒールを履かせてあげるルイ君。
『私にピッタリだ!どう?似合うか?』と、とても嬉しそうなハルモニ
『この靴はハルモニのためにこの世界にやって来たんだ。』
『本当に私のためにこの世界にやって来たのはお前だよ、ルイ。このハルモニの所に来てくれて本当に有難う。』そう言ってルイ君を優しく抱きしめるハルモニ
ルイ君にとってハルモニはアボジでありオンマでもあるんですよね
翌日、なかなか起きて来ないハルモニを起こしに行くルイ君。
いくら呼んでも目を覚まさないハルモニ…。ハルモニは眠るように亡くなっていましたハルモニの死を嘆き悲しむ三人
ハルモニのお墓にハイヒールを供えるルイ君。腰が痛いのになぜハイヒールを履くのかと尋ねたルイ君に『ハイヒールを履くのはいつまでも若くいたいからだよ。ハイヒールを履くと背筋がピンとなるんだよ。いつまでも若々しく堂々と、そんなふうに歩いていたいんだ。』と言っていたハルモニ。
ルイ君から貰った真っ赤なハイヒールを履き美しい姿勢で堂々と歩くハルモニは、愛するルイ君に手を振りながらこの世界を後にしました。
ハルモニがいなくなった部屋のベッドに腰掛けるルイ君。
どれだけ時間がたっても、相変わらず僕はハルモニがいなくなった事に空虚感を感じていた。でも、ある日・・・
ルイ君が入れたインスタントコーヒーの匂いに吐き気をもよおす秘書さん
僕の家に新しい生命がやって来た。まるでハルモニからの贈り物のように・・・。
秘書さんの妊娠を喜ぶキム執事
僕の愛するキム執事は分析が完全でないために、まだプロポーズをしていない。
頑固なボクシルは僕の家で一緒に暮らそうと言う僕の言葉を断り、まだ屋根部屋で暮らしている。
ルイも一緒に食べようと言われてボクシルと外食したかったルイ君はガッカリ
ビデオデッキを修理してもらったマリオンマ。中から出てきたテープを観て驚いています
三人で仲良くラーメンを食べているとルイ君の携帯にマリオンマから電話がかかってきます。
『ルイ!私あなたプレゼントがあるの!』と声を弾ませるマリオンマです
ボクシルの誘拐、ペク社長の自首、ハルモニの死、秘書さんの妊娠など・・・内容の濃い15話でした
オマケに泥棒のお婆さんまで出てきて最後は改心するなど無駄な登場人物がいない本当によく考えられた脚本だと思いました。
ドラマはとっくに終わってしまっていますが残り1話、頑張ってUPするつもりです
良かったらまた見に来て下さい
画像お借りしました。