こんにちは! 産業カウンセラー&心理セラピスト・似鳥陽子です。
悲惨さに胸が痛んだ、川崎で起こった無差別殺傷事件について討論された、6/2の「サンデージャポン」について書かれた記事を読みました。
太田光が自ら語った「ネットでなくてテレビだからこそ伝えられること」~川崎20人殺傷事件について~
この回は車の中で観てたので、断片的にしか観ていないのですが、出演者の落合陽一氏の
「一人で死ぬか、みんなを巻き添えか、という意見を対立させるのがおかしい」
という言葉に「そうだよなー」と同意していました。
重くてデリケートなテーマですが、心と対峙する仕事に従事する者として、わたくしの思うところを整理してみたいと思ういます。
殺人鬼になる可能性は、すべての人にあるとは言えないけれど、「世の中から消えてしまいたい」と思ったことは誰しもあると思う。もちろんわたくしも。
それをすぐに実行しなかった、思いとどまったのは、この世と自分とを繋ぎ止めるものが、何かまだあったからだ。
この世にもう未練はないけれど、何か、自分が生きた証を遺したい。孤独からの最期の魂の叫びが、強烈な負のエネルギーとシンクロした時、悲劇は起きる。
ちょっと思い出した記憶がある。ずうっと昔に、ネットでものすんごい誹謗中傷の言葉を浴びせてきた方と、リアルで対面してみたことがある。
現実社会で出会ったその人は、脆弱な肉体で、人と目を合わせられないというコミュニケーション障害の持ち主であった。
「落ち着かないので、見ないでもらえますか!?」と言われても、気にせず見つめていたのだけれど、メールの言葉の攻撃的なエネルギーがまったく感じられずに拍子抜けしながら、なんであんな事を書いたのか聞いてみた。
「僕なんて、誰からも愛されず、気にもされていないんですから、だったら、嫌われたり、憎まれた方が、覚えてもらえるじゃないですか」
あ、そう、確かにとーーってもイヤな気持ちだけれど、わたくちが不快感を感じることに対しては?
「いいんです、あなたは僕にとって、フィクションのような存在ですから」
フィクション!? ここに存在してますけど! …まあいいや、あんまり長く話したくないしと会話を終了した。
こういう心境が加速していくと、先の事件のような事が起こるのかもしれない。だって、その人のとっては、自分の命さえきっと、フィクションなのだから。
孤独によって培養された負のエネルギーは、思わぬ方向へ歪んでいく。先日、品川の陸橋から飛び降りた方も、そうだったんじゃないかな…と勝手に拝察した。深夜までの交通の混乱は、そのまま、死者の悲痛な訴えにも思えた。
そういった心境に追い詰められた時、「死ぬなら一人で…」は届かない。正論も届かない。届くのはやっぱり、愛や承認なのだと思う。
あなたの命は大きな価値がある。産まれてきて良かった。その言葉を想いを、受け取る機会が繋がりが、ひとりでも多くの方に連鎖しますように。
****************************
東京・横浜・関西(不定期)で、セッションを行なっています。
・心理カウンセリング
・チャネリング
・ヒプノセラピー(催眠心理療法)
・メンタルアロマケア
・レイキヒーリング&伝授
ほか、各種スクール講師などを行っています。