術後68日目
昨日、術後初の診察に行って来ました
私の住んでいる県も、病院のある県も、とても天気が良く暖かい日でした
私の家から病院までは、電車や新幹線やバスを乗り継いで3時間くらいかかります
早めに着いて、売店の日替わりランチをいただきながら入院生活を思い出していました。
本当に辛かったな…と
でも、あの決断は間違っていなかったこと、手術直前の私に教えてあげたいな…と
そして診察。
「電撃痛は出てない?」
「一度も出てません
たまにチクッとすることがあるくらいで
」
「痺れはどう?手術前と比べて酷くなってる?」
「舌の痺れが強くなりました。あとは口元にソースとか付いてても気付かないです
」
「あー…感覚麻痺ねぇ
手術前を10とすると、今の痺れはどれくらい?2倍くらいになってる?」
「うーん…強くはなってるんですけど
日常生活に支障が出るようなことはないし、痛くないんで、まぁ可愛いもんです
」
「○○さん性格が明るいからいいわ〜
痛みがなくなると、痺れが気になったり、細かい部分まで気になっちゃう人が多いんだけど…」
…そうですよね
普通そうですよね
私は結構色んなことに鈍感で
痺れはあまり気にしていません
そういえば時々ピリピリ…って、くすぐったい痺れがあるなぁ
唇に触れると、舌がピリピリ…って、くすぐったい感じあるなぁ
痛みは全くないわけじゃなくて、時々ズシーンと重い感じはあるなぁ
でもこの痺れが無くなってほしいとは思いません
闘った証
あいつに勝った証
あんな経験をしたこと、たくさん泣いたこと、絶対に忘れたくない。
今日は改めて手術時の状況を絵で説明していただき、とても難しい手術だったことを実感しました。
三叉小脳動脈が三叉神経に絡みついて圧迫していて、更にそこから細い動脈の枝が出て三叉神経に刺さっている感じでした。
この珍しい症例は1%いるかいないか…だとか
傷もしっかりチェックしていただき
「この辺が痛いです」
と耳の上辺りを差すと
「それは一度目の手術の傷だね」
オゥ
元主治医にテフロン詰められた時のね…。
それが2019年。
I先生に出会って初めて手術していただいたのが2020年。
その時の手術では、テフロンを取り除き、静脈を細くし、絡まってる動脈を少し離した。
これ以上やるのはリスクが高い、恐らくこれで治るはず…と判断して手術を終えたようですが、結局治らず…
先生はきっと、それをずっと気にしてくれていたのだと思います。
「前回の手術の時にここまでやってあげられたら良かったんだけど」
と時々こぼす後悔のような言葉。
「あれで治るかと思ってたけど、結局治ってなくて…それでもまた来てくれたんだもんね。僕が頑張らないわけにはいかないからね」
と一生懸命やってくれました
「ありがとう」だけでは伝えきれないこの感謝。
もっと深く刺さる感謝の言葉を送りたい
先生、本当に本当にありがとうございます!
そして
「今日で卒業でいいかな」
…
三叉神経痛、卒業
先生にお会い出来なくなるのは寂しい気持ちもありますが、これは嬉しい別れ
旅立ち
卒業式ですね
病院の近くに小さな鳥居が三ヶ所あり、ずっと気になっていたので、最後に御参りさせていただきました。
本当にありがとうございます。
これからも一人でも多く三叉神経痛の方が救われますように
と願いを込めて。
改めて、私に関わってくれた全ての方に感謝です。
今後はまた更新が少なくなるかもしれません。
でも、これからも少しでも三叉神経痛をお持ちの方の力になりたい。
一人で悩まないでくださいね。