※生々しい話もあるので苦手な人は注意です!! 


2011年8月12日(オペ当日)

睡眠不足のまま朝から検査に呼ばれ…

地下の検査室に連れ込まれる

どんなことする検査なのかわからないままベッドに横になると、患部(胸)に6回ほど注射された。がまん顔 
痛いんだな~これが
でもそれだけで終了。

どうやらガンマ線?を打たれたらしい。

オペのときついでにリンパ節への転移がないか調べるためのもの…?だとか。


そのまま診察を受け、点滴をつながれて部屋へ帰る。
点滴さんと共にゴロゴロと…。


あとはオペの時をひたすら待つキョロキョロ

昼ご飯を食べてからは、食べ物だけじゃなく飲み物も一切くちに出来ずびっくり

オペは4時からの予定だったけど、前の人たちがどんどん遅れて遅れて…

呼ばれたのは5時半過ぎ。

昼から何も口にしてない私はお腹空いたし喉渇いたしモチベーション低下 もやもや

手術室まで点滴さんと共に歩いて…。 


手術室は思ってたより小さかったけど、ドラマで見るような感じのライトや、枕元には心電図のモニターがあって。

医師・看護師合わせて6~7人くらいの人がいた。


ドラマみたいに、みんなで私を囲んで『では始めます』って…そんな感じで始まるかと思ってたら、全然違った。

先生が『緊張してるの?大丈夫だよ。じゃ~消毒するね』とゆるい雰囲気で胸から脇にかけて消毒を塗りたくる。 

で、ドラマでよく見る緑色のシートみたいなの(患部だけ穴が空いてるやつ)を被せられ、胸と脇の部分以外は覆われる。

それで顔も隠された

麻酔を何箇所か注射され…

麻酔が効いてて痛みがなくても、切られてる感じ・引っ張られる感じ・縫われる感じはわかって、なんとも気持ち悪いショボーン

先生たちは余裕で 
『次の受診は再来週の木曜でいいや。さっきの指の(オペした)人も、再来週の木曜で予約入れといて』
『さっきあの人すごい不機嫌な顔してたね』

…なんて、関係ない会話をしながら進めていく。

しこり部分を切って・縫われて割と早く終了。


…と、なるはずだったけど 

切ったものをすぐに病理検査に回して、その結果 
『まだ悪性の部分が取り切れてない』
という返事がきたらしい。

そんなわけで再び…
縫ったところを開かれたガーン

そしてさらに切り取られるナイフ


予定よりもかなり大きく切らなきゃいけなくなってしまい、縫い合わせる皮膚が足りなくなってしまったため、急遽『人工真皮』とやらで傷口をふさぐ。 


そんな作業と同時進行で行われたのが、脇下のリンパ節の切除。(?) 

転移してないかを調べるため、午前中に注射したガンマ線がどこに流れたかを探し、切り取って検査に出すため。 

脇を切られ『電メス』とやらで切除する。 

ガンマ線がなかなか見つからなかったらしくて 
『これか?』 
『もっと奥か?』 
『さっきの青いやつ?』 
『これはリンパ管ですよねぇ』 
とか言いながら、脇の中をグリグリ探られる笑い泣き


何も見えないけど、自分の血が体を伝って流れ出るのを感じたり、脇下のリンパを電メスで焼き切る(?)ときの臭いとかで気持ち悪くなって、意識が遠退いたりもしたけど、なんとか耐えきったチーン

縫われてる間もチクッとするのを感じて若干痛かったような…あせあせ(飛び散る汗) 

もぅ…どぉにでもしてえーん
って感じだった

縫ってガーゼを当て、止血のため強めにテープで固定されて終了。

脇下も胸も、ガチガチに強力なテープで止められる。

時間としては1時間半くらい?

終わったあとは自力で起き上がれなかった。
緊張でずーっと体に力が入ってたのが、一気に抜けたからかな? 

そんなボロボロの状態でも、私はすぐに
『先生、お腹が空きました…晩ご飯ありますか?』と確認。

たぶん7時半くらいだったから、それだけが気掛かりで

術後は恐怖と安心と色んな気持ちで放心状態。
車椅子に乗せられて部屋まで送られる。


待合室で、母きよ子・彼(現旦那)・彼の両親が待ってた。

遠くからみんなの顔が見えた瞬間、泣きそうになったけど、みんな心配して待ってたわけで…ここで涙を見せてはいけない気がして、笑顔を見せた。 

『あ…笑ってる』ってきよ子の安心した声。 


そのあと、先生からオペ後の説明を聞いた。

病理検査に回した結果、見た目より悪性な部分が広がっていたので予定より大きく切ったこと。

自分の皮膚では塞ぎきれず、とりあえず人工の皮膚のようなものでふさいだこと。

切り取った部分は病理検査に回し、悪性部分がすべて取り除けているかを再度調べる必要があること。

来月もう一度入院して皮膚移植をする必要があること。

皮膚は時間が経てば馴染んでくるけど完全に元通りになるとは言えないこと。

明日予定通り退院で、常識の範囲内で普通通りに生活して良いこと。


それから部屋で夕食。
こんな日に限って天ぷら滝汗
熱も38度近くまで上がってたし、油っこいものは受け付けず…あせる

そして… 
みんなが帰ってから、痛み・安心・恐怖・感謝… 
色んな気持ちが溢れて泣けた。

これですべて終わったわけじゃないけど、きっと一人じゃ乗り越えられなかったと思う。


(続く…)