今日も介護実習に行ってきました。
実習の間に思ったこととかを徒然と・・

日々、職員の方々から、認知症の方の特徴や接し方を教えていただき、
そういう視点で接していると、なんだか、認知症の方の気持ちが
少しだけわかってきたような気がします。
気がするだけですが(^^;;
それでも、やっぱりまだまだ返事に窮することもあって、
職員の方に助け船を出してもらうことも多々あり、
「あぁ・・プロってすごいな・・」
と思うことも多いんだけど。

今日は比較的軽い症状の方が多くて、
昔の恋愛話とかを聞かせてもらったりして。
ある利用者さんから
「うちの主人はね、今日みたいにわたしが出かける日には
 洗濯をして夕ご飯を作っていてくれるのよ。」
という話を聞いたので、
「いいですね!料理のできるご主人!」
と言うと、
「でもね、最初は料理しなかったのよ。やっぱり、ほめるとやるようになるから、
 あなたもご主人をほめてあげるといいのよ」
などと、人生のアドバイス?をしてもらっちゃいました。
利用者さんたち、色々な記憶が抜けちゃったり、
感情をうまく操れない人も多いのですが、
質問をすると丁寧に答えてくれる人も多いし、
温かい言葉をかけてくれる人も多いし、
すごく「人間味」みたいなものを感じます。

と書いていると、とてもいい仕事のように思いますが・・
今日は、利用者さんの送迎に行く時に、職員の方と話していて、
「実習はすごく楽しいけど本職とは違いますよね」と聞いてみると、
「実際はいわゆる3Kって言われるような仕事だからね。」
とおっしゃってました。
実習はやっぱり、楽しいどこ取りをさせてもらってるんだよねぇ。
でも、今日の職員の方はやりがいがあるから、続けられるともおっしゃってましたね。
職員の方々、
「今日は○○さんが、こんなに塗り絵をやってた!」
「▽▽さんが、リンゴの皮を最後まで剥けたんだよ!」
とか言っては、みんなで喜びを共有してる姿を見ると、
本当にこの仕事が好きなんだなあ・・とただただ感心してしまいます。
やっぱり、やりがいがあるんだろうなぁ。
今回行った施設がとてもいい施設なのかもしれませんが。

今日、利用者さんがドライブに出てる間、
園に残ってる職員でミーティングをしてるのを横で聞いていました。
「日曜日は実習生もいないから、忙しいねぇ。どんなプログラムにしようか。」
と言ってるのを聞いて、
「あぁ、一応、頭数にしてもらってるんだ」
と、ちょっとうれしくなりました。
と言っても、利用者の方たちの話し相手とかをしているだけですが。
認知症の方たちの場合、そばに職員がいないと不安、というのがあるようで、
職員の方たちがほかの仕事・作業をするためにも、実習生が、
利用者の方々のそばに付き添ってずっと談話する、というのも重要なようです。
実際、昼食の準備とかを手伝おうとすると、
「職員全員が立つと、みんな不安になっちゃうから、座ってて!」
と言われちゃうくらい。
そして、実際に職員+実習生がみんな立ちあがると、
つられて、利用者の方々も立ちあがっちゃうんだよねぇ。
良かれと思って手伝おうとしても、実際は座ってる方がいいこともあるし、
かと言って、座ってばかりというわけにもいかないし、
ほんと、難しいです・・
まぁ、周りの状況を見て動けってことですな、きっと。

そんな感じで、介護実習も折り返しの日を終えました。
確かに、今まで知らなかった世界を体験させてもらって、
少しは視野が広くなっているかもしれません。
視野が広くなったと言うよりは、知らない世界を垣間見ているだけ、
なのかもしれませんが。
それでも、まったく知らないよりはいいのかもね。
談話の相手ということで役に立てるのなら、
ボランティアで行くのとかもいいなぁ・・
とも思えるような、いい施設で実習をさせてもらっています。
あと残り2日、気を抜かずに実習してきます。