ジビエ革という物がある事を最近知った
人里に降りてきてしまい
農作物を荒らす、あるいは人に危害を加えるとされ
駆除の対象となった動物を
ジビエ肉として「命をいただく」とする事までは知っていたけど
棄てるだけだった皮(革)に着目して
バッグやベルトなどの革製品にし販売しているお店を
ある雑誌で読んで以来
どうしてもその作品を実際見たくて、そしてお招きしたくて行って来た
2021年3月31日は
天赦日であり、最強の開運日という事で
お財布を新調するといいとのこと
そこに間に合いたかったという下心もあり
お店を知ってから数日の慌ただしさで出向いた
夫氏を巻き添いにしてw
お店の方に許可を頂かなかったので店内の写真は撮らなかったけど、素敵なお店だった
「と革」さんというお店
そこで運命の出会い!
なんと「染色前」の革財布があった
このように
狩猟した年月と動物の種類、性別まで
カードに書き添えてくれている
こういう事こそ、私には命を敬うという事だと感じる
自分で染めてみようかなという私に
店主さんはお試しの革のハギレまでくれた
優しい。。。
そして時間が無いなりに
コツコツと染めた財布がこちら
ちょっとムラになってる所がお気に入り
ただし時間が足りず、艶出し等の仕上げ加工がまだなので、だいぶ素朴な仕上がりになっている
なるべく自然に近い状態で加工するとの事
細かい傷などはあえてそのままにしてあるそうで
所々点のように見えるのは元々皮にあった傷
そのワイルドな加工もたまらない
初めて染めた革
これは駆除の対象になったツキノワグマの牝だそう
ただ殺されて、肉や脂だけ取られ
後はゴミのように山に打ち捨てられる事が多いらしい
クマや鹿、(ジビエとは違うけど田島牛の革もあった)
少しでもその命が美しく生まれ変わってくれるなら
ただのゴミで終わって欲しくないから
人間のエゴかもしれないけど
食べる事で命を無駄にしないというなら
革だって無駄にしないという考えがあってもいいよね
しかも食べたら無くなってしまうお肉より
お財布やバッグはずっと手元にあって活躍してくれるんだもん
しかも美しいしね!
初めての革染め体験が
こんな素晴らしい作品に出会えた事で実現した事
めちゃくちゃ嬉しい!