生徒さんが弾く曲でバロック音楽を取り上げる場合、メヌエットやガヴォット
というタイトルの曲がたくさん出てきますね。
これは舞曲の種類で、それぞれにリズムや速さ、雰囲気に特徴があります。
もともとは、14世紀のフランス宮廷で太陽王と呼ばれたルイ14世がバレエがお得意で、舞曲を作曲家のリュリがたくさん作ったそうです。
アルマンド、クーラント、メヌエット、ガボット、ブーレ、サラバンド、ジーグなどがありますね。
この舞曲の流れが、その後、バッハやヘンデルに受け継がれ、たくさんの曲が残っているのですね。
今日はガボットについて書いてみようと思います。
ガボットはフランスの南東部、アルプスにあるガヴォ(gavots)族に由来しているといわれています。
gavには(山の小さな流れ)、gavot(山の住民)の意味が含まれているそうです。
速さは中位の速さ、拍子は4分の4か、4分の2で、小節の中央で始まり中央で終るものが多い曲です。
リュリがオペラやバレエの中で使用するようになり、大流行したそうです。
特徴としては、アウフタクトで始まりアウフタクトで終るリズムのパターンにあります。
ステップは、ホップ・ステップ・ステップ・・・伸び上がるアウフタクトから1拍目に向かっっていき着地する感じらしいです。
ダンスでは跳躍から着地に至るまでの動きのイメージ、
音楽では、一つ一つの音がどのように生きた音になっているか(ホップかステップか?)で表現が決まってくるようです。
ではYouTubeで少しガボットを聴いてみましょう。
ガボットの踊りもYouTubeで見てみましょう。