明けましておめでとうございます。
2021年が始まりました。
毎年暮れに、社団法人日本漢字能力検定協会が、
その年をイメージする漢字1字を
全国から公募して決定し、
京都の清水寺で発表していますね。
この行事は、1995年に始まったそうで、
昨年(2020年)の「今年の漢字」は、
皆さんもご存知のとおり・・・
『密』でした。
そこで昨年末、私なりの昨年(2020年)の
「漢字1字」を考えてみました。
それは・・・『寂』です。
そもそも、お寺の(住職の)仕事は、
人と人とのご縁、すなわち
「絆」や「つながり」を説くことです。
当然そこには、
「密集」や「密接」がつきものでした。
それが昨年は、新型コロナウイルス
感染防止のため、人と人との接触を
極力避けなければならない状況に
追い込まれてしまいました。
住職として檀家さんとの
お付き合いにおいても、
「密」な交流は慎まなければなりませんでした。
それは、とても「寂しい」ことでした。
毎年、必ず高野山に参り
お大師さんに会いに行ってましたが、
県外往来自粛により行けませんでした。
また当院の恒例の年間行事も、
次々と中止せざるを得ませんでした。
「人形供養祭」「地蔵盆」
「秋の霊場巡礼参拝」
年越しの行事「除夜会」・・・。
行事以外でも、
人と接する機会が大幅に減少し、
本当に寂しい思いをいたしました。
今までは、取り立てて意識することもなく、
当たり前に行うことができていた
人との交流、人と人とのつながり。
その大切さ、有り難さを再認識し、
心の底から感謝いたしました。
そんな、困難を強いられる状況でも、
いいこともありました。
それは、今後の計画をじっくりと
考えることが出来たことです。
いつもなら毎日が日常に追われ、
心に余裕がありませんでした。
行事の計画や準備もじっくりと
考える事もなかなか出来ませんでした。
今年は特別な法会があります。
それがこちらです。
『土砂加持法会』
11月21日(日)に開催を予定している、
28年振りの大法会です。
この大法会を総代さん達と一緒になりながら、
準備や計画を進めております。
その時までに何とかコロナ感染が
収束してることを祈るばかりです。
長くなりましたが
今年(2021年)の抱負として、
「今年の漢字」を記します。
それは・・・、
『楽』もしくは『笑』です。
今後、本年が皆さまにとりまして、
以前のように再び笑顔に溢れる
「楽しい」年になりますように、
心よりお祈りいたします。