旦那が亡くなって半月が経ちました。
すでに1年ほど経ったかのように思えますが
今は穏やか時間を過ごしています。
私が高校生の時、両親が離婚
2人の弟の母親変わりとなりました。
もともと家事や料理が好きだったので
楽しかったですね。
「この幸せな時間よ止まれ」
何度も思いました。
しかし一方で、
母親が出て行った時の喪失感は
耐え難いほど大きく、
8歳下の弟は
今でも心の病気を患っています。
主人の両親も離婚しており、
「私達は絶対にしない」
それはお互い強く思っていたことです。
常に穏やかで、優しく、
絶対に私の悪口を言わない人でした。
転勤の多かった主人は
休みを返上しながら働いていました。
亡くなる2ヶ月前まで仕事していたのは
そこが彼の居場所だったからかもしれません
主人が末期癌と診断された時、
母が出て行った時の記憶が蘇りました。
「今度は永遠に失うかもしれない」
私の人生は、
試される事の連続なのです。
もともと長女だった私は
あまり人に甘えずに生きてきました。
主人も私も似た者同士
弱い部分を見せたくないのです。
晩年は自分で出来ない事も増え
甘えてくることも増えました。
私の子供がまた1人増えたのです。
主人が仕事に行けなくなってから
「死生観」について話した事があります。
死ぬ事は何も怖くないんやで。
たまたま人より少し早いだけ。
私も後で行くんやから
寂しい事は何もないんよ
不思議な達成感があります。
誰しも行く道へのお世話を
「私なりに頑張った!」
そう思っています。
私の子供は1人減ったかもしれませんが
愛を与えている時が、
自分を愛せる時間なのです。
大切な方を亡くした方々に伝えたい。
あなたは精一杯頑張った!
ゆっくりでいいから、
自分の人生を楽しんでほしい。
人生は思いの外、短いのだから。