1クール目が終わり、吐き気で会社は2週間やすんだ。


1週間は体調も良く出勤し、2クール目の抗癌剤がスタートした。

 投与後3日目、腕や背中から腿にかけて湿疹ができ、鼻血が固まりで出る様になった。

点滴をしていた腕が赤く腫れた、血管にそった色素沈着も出て来ていた。

調度仕事が休みで、癌センターの許可を取って耳鼻科へ行こうと考えていた、連絡をしたら受診に来て下さいとの事。

直ぐに対応可能な場合も有るのかと、前回の熱の時の、悔しい気持ちを思い出してしまった。

先生からは、骨髄抑制が原因だと説明され耳鼻科へ行く必要は無い、腕と全身にステロイド軟膏を出すので塗る様に言われ、0円で薬をいただき帰宅した。

その翌日、湿疹は全身に広がり、貰った軟膏が足りず再び癌センターに連絡、連日薬を貰いに行く事になり、職場に迷惑をかける事になった。

数日後、2クール目続きの抗癌剤を投与、すると翌日は発熱で癌センター連絡、発熱外来行くよう言われると思ったが、抗生物質を処方するので家族が取りに来る様に言われた。

職場の昼休みに取りに行けたので、迷惑かけずにすんだのは、ホッとした。


私は癌センターとのやり取りでバタバタしていた頃、主人は主人で、会社の健康診断は来れるのかと、上司から連絡が有り、3クール目の最中にどうしたら良いだろうと苦悩していたらしい。

健康診断は国の定めた労働者の権利、今の我が家には不要だが、義務で有る以上はいつかはやらねばならない。

私はバタバタしていた最中、治験の担当者に相談し、1週間ならギリギリずらせる、抗癌剤の日程調整をしましょうと提案してくれ、本当に感謝した。


抗癌剤の治療中に受けた健康診断の結果は、血液検査が最悪であったが、同僚と同じ日に健康診断が受けられた事で、主人的には満足していた。


主人が嬉しそうなので、それだけは救われる思いだった。