将来東大・京大・国公立医学部を狙うはずの中3はいずこへ | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

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中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

この1年間ずっと悩ましかった中3ともついにお別れの時期が近づいてきました。


そこで今回は『将来東大・京大・国公立医学部を狙うはずの中3はいずこへ』ということについて書いていこうと思います。



●勉強って方法もかなり大事●
実際には3月半ばまでの付き合いとなりましたが、授業回数にしてあと2回なので、ずいぶんお別れの時期が近づいている状況です。


やはり中3というのは難しい時期ですね。


塾には中1から来ていて、継続して高1以降も来る予定だからという理由で中3も継続して受けています。


ただ中高一貫校という観点から見た場合、進級のために学校の中間テスト・期末テスト・実力テストなどの成績をすべて見る学校もあります。


そういった子たちは、学校の高1からのクラス分けに必死になり、塾の勉強は顕著に疎かになります。


確かに『勉強量』的には中1や中2と比べれば圧倒的に増えているんですよね。


でも、レベル的には中3の最初に出会った瞬間よりも、「圧倒的に」落ちています。


塾は塾で先に進んでいくわけですが、その流れには乗らず、酷いときは3回に2回くらいは休んでいる状況になっている子もいます。


もはや連続で来ているシーンなど見たことがない勢いです…。


そういった子は必然的にレベルダウンしていきます…。


なんとも悲しい結果です。


『勉強量』的には増えているのに、『学力』的には下がっている。


こんな悲しき矛盾を見ていると、無性に虚しくなります。


もちろんこれがすべてではありません。


高1からまた気合いを入れ直してやっていけば、本来のルートに帰ってくることもあります。


その一方で、もう本来のルートには帰ってこない子もいます。


そんな子を今までたくさん見てきました。


正直言って、よほど途中で大きな変化がない限り、中3の時のレベルで高1はどんなレベルになり、高2はどんなレベルになるかは見えています。


そして、高2のレベル次第で、最終的な結果はほぼ見えています。


もちろんそういったことが影響しない大学も多数あります。


ただ、今担当している子たちの将来は『東大・京大・国公立医学部』のいずれかの志望である可能性が高いのです。


そんな凌ぎを削っていく必要がある世界に行きたいからこそ、中3とはいえ、『何を重視して勉強すべきか』は重要になってきます。


普段、高2や高3生をメインで担当し、『東大・京大・国公立医学部』志望のクラスを担当します。


そして最終的に『塾内のどのクラスよりも高い合格率を誇っている』クラスになることが多いので、なおさらよくわかってしまうんです。この子がどう進んでいくのか。


でも、来てくれないことにはその現実を伝えることはできません。


もちろん伝えるだけだったら電話でもいけますが、こんな状態ゆえ、電話で話しても響かないでしょう。


もはや面と向かって話しても響かない状況かもしれません。


何とも虚しいです。


もちろん悲観的に書くことばかりではありません。


今までだらけ気味だったところから、3学期になって復活しつつある子もいます。


そして、最初にこういった記事として書いた、悩ましい中3のクラスよりも断然勉強にしっかり向き合っていくクラスになっています。


だからこそ学校を重視し過ぎたが故にレールから落ちてしまっている子が歯がゆいのです。


このクラスも高1になれば、違う先生にバトンタッチです。


その先生に鍛え上げてもらうことを期待するしかありません。


この子が高2・高3と進んでいく中で、僕の予想を良い意味で大きく裏切ってくれることを期待したいと思います。