頭ごなしに単語テストを否定せず語彙強化に努める重要性 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

英語は言語ですから、当然ながら『単語を覚える』ということが重要になってきます。


そこで今回は『頭ごなしに単語テストを否定せず語彙強化に努める重要性』について書いていこうと思います。

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●定期的アウトプットの場の提供●
今回このような超基本とも言えることを書こうと思ったのは、『単語テストなんて意味がない』と頭ごなしに否定する人が少なからずいるからです。


確かに単語テストをすればいいというものではありません。


ちゃんと単語の使い方まで頭に叩き込んでいかなければ、単語を覚えていても無意味になってしまうことも多いと思います。


しかし、それと単語テストは意味がないというのは別問題だと思います。


正確には『単語帳を利用しての単語の暗記、英文を読みながらの単語の暗記をいかにすればいいかを生徒に提示せず、単語テストをするのは無意味だ』というものだと思います。


確かに単語帳を利用しての単語の暗記をする場合、どのようにその単語帳を活用していけばよいのかを提示しなければ、講師側が意図していない方法で覚えてくる可能性もあります。


そうなると、「時間をかけて覚えているものの使えない」という悲しい現象が起こる可能性も高いのです。


だからこそ、ちゃんとどのように単語帳を活用していくかを伝え、その上で『定期的なアウトプットの場』として単語テストを実施することが重要だと思います。


その一方で僕は「単語帳なんて使わずに英文を読む中で覚えていけばいい」という発想には反対です。


というのも、少なくとも入試に必要な単語は、測り方にもよりますが、それでも4000~7000語というかなり膨大な数となるからです。


このような膨大な単語数に英文を読む込むことだけで達するかというのは非常に疑問だからです。

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●入試科目は英語だけではないということを再認識●
確かにそれだけの英文を読み込めれば良いのでしょう。


しかし、『入試科目は英語だけではない』。これは絶対に変わらない真理だと思います。


確かに英語講師をしていると、「もっと本質的なところを知ってほしいな~」と思うこともあります。


しかし、生徒が全員英語の専門家になるわけではありません。


つまり、英語の本質を知る前に、まずは入試という関門をクリアーしなければならない、という現実からは逃げられないわけです。


別に生徒の語彙獲得を測るものは単語テストだけではないと思いますが、1つの指針にはなるのではないかと思います。


なので、頭ごなしに単語テストはダメと決めつけて、『定期的なアウトプットの場』を生徒から奪ってしまうことには反対です。


残念ながら今の日本の入試形態を見ている限り、入試の結果いかんで生徒の人生が決まってしまう可能性もあるわけです。


そうであれば、本当に講師の自分自身の趣味趣向によってのみ単語テストの実施の有無を決め、独りよがりの授業になっていないかを是非再考してほしいと思います。