戦略的に自分の意図する質の高い生徒を集めることに成功 | 大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

大学受験 英語勉強法 〜灘高&京大卒 塾講師からの指南〜

中学受験に失敗…その後懸命に努力し高校受験で灘高に合格! 一時燃え尽き症候群で苦しむも再起し京大合格! 今ではその経験を活かし、塾・予備校講師として主に高校生・浪人生に英語を教える日々。そんな講師が具体的な大学受験の英語勉強法を提示する。

このブログにもあるように僕自身は非常勤講師をしています。


そのような非常勤講師は1ヶ所だけで仕事をすることは決してなく、同じ系列の会社であったとしても違った校舎に行くなど、多数の校舎で授業を持っていきます。


もちろん中には相性の良い校舎、逆に相性の良くない校舎も存在しますが、それも関係なしに自分の力をフルに出していく必要がありますし、それを求められています


さて、少し前「別の記事」で生徒集めに対する葛藤の話を書きましたが、決して変に媚びることもなく、自分の思いを徹していく中で自分の思いに生徒が反応してくれたのか、ある校舎の高2生のクラス(将来東大・京大・国公立医学部などを目指すいわゆる「実績の出る」クラス)の人数が順調に増えています。


この校舎自体は中堅層は非常に多いのですが、トップ層は周りにある高校からしても集まりにくく、今まで集まったとしても15人程度というのが基本でした。


かなり厳しい選抜基準を設けているクラスですし、周りにある高校のレベルからしてこの基準を超えてくる子たちが15人程度集まるというのはこのエリアでは非常に優れた結果なのだと思います。


しかし、今年はこれを大幅に更新しています。


高2生の授業が開始した時点では10人程度でした。それが1学期に入り、夏期講習を迎え、2学期に入っていく中で毎回少しずつ増えていき、ついには30人程度までやってきました!


通常1年間で増えても5人程度というところが普通であるのに対して、20人程度増えたことになります。


実際にこの選抜基準をクリアーしてきて入ってきた子たちは、鍛え方さえ間違えなければ将来東大・京大・国公立医学部など難関大に入っていく可能性が高い子たちばかりなのです。何よりも塾としてはここに価値があると思います。


もちろんこれでも大手の予備校からすれば数自体は少ないと思われるかもしれませんが、意外にもっと都会にある大手予備校のこのようなクラスでも10人程度しかいないクラスは存在したりしていますし、選抜基準が予想以上に甘かったりするところもあったりするくらいです。


そういった意味ではここまで増えてきてくれたことは非常に誇らしいことだと思います。絶対数以上に増加率に対して誇らしく思います



●生徒を増やしにくいエリアでいかにして人を増やしたのか●
さて、では『なぜここまで大きく人数を増やすことができたのか?』です。


実は僕はこのクラスに関しては、「友達を連れてきてね」とか「周りで塾に行こうとしている子いないの?」などのいわゆる勧誘的な行為は一切していないのです。


これは僕自身がそのような勧誘的な「煽り」とも言える行為が嫌いであることが主な要因でもあるのですが、もともとこのような勧誘的なアナウンスは年に1回するかどうかなのです。


つまり、決して僕自身が無理矢理集めているわけではありませんし、レベルにそぐわない子が偶然入ってきたわけでもありません


すなわち、僕がしていることは『普段の1回1回の授業を高品質なものにし、それに共感してくれた子たちが必然的に友達を呼んできてくれた』ということでしかないのです。


実際には「呼んでいる」という言い方は不適切かもしれませんね。「この塾どうなん?」という質問を友達がしてきたときに「良い塾やで!」とか「良い先生やで!」と言ってもらえたことが生徒が増えた1番の要因ではないかなと思います。



●偶発的に見えて偶発的ではない戦略的行動●
では、僕自身が単に質の高い授業を提供しているという理由だけで増えたかというと実はそうではないと思います。


これは統計をとった結果として言えることではなく、僕のクラスの生徒の増え方の一般的傾向から言えることなのですが、僕のクラスで生徒が増えているコツは『授業後にいかに親身に相談に乗ったり、他教科に関してもアドバイスできることはアドバイスする。さらに学校での出来事の話なども話してくる子に関しては積極的に接していく』という戦略的な行動にあると思います。


講師として年数を重ねていけば必然的に講師と生徒の年齢は離れていきます。


しかし、それを全く気にせずどんどん親身に聞いていく、話していく、これによって生徒も年の差なんて関係なしにどんどん親近感を持っていきます。


これにより、生徒も学校の状況や周りの友達の状況、もちろん自分自身の状況までをどんどん詳しく話してくれるようになります。


そうやって話しているうちに徐々に『この子は生徒を連れてくるタイプの子だな』ということを肌で感じることができますし、そう感じた子に時期をみて軽く勧誘にならない程度に友達の話をするだけでも十分大きな効果があるのです。


もちろんその講師のキャラクターによってはここで少し大きめの勧誘をかけても十分に効果は見込めると思います。


しかし僕の場合はキャラ設定として『高品質な授業を提供してくれ、いつでも親身に相談に乗ってくれ、的確なアドバイスをくれる先生』というのを目指しているため、これにそぐわないと思う勧誘は一切しないのです。


それでも十分生徒は反応してくれますし、十分に生徒を増やしていくことができます。


さらにこうやって増えた生徒は同じような質の高い特性を持った生徒も多くなってくるので、さらに加速的に集めていくことが可能になってくるわけです。