復習テストの内容を蓄積し反復学習システムへとつなげる

僕たち講師は復習テストを行ったりしていくと少しずつ生徒の間違いの仕方に対する蓄積ができてきます。


もちろんこの内容を授業内容へとつなげたり、新たに復習テストの内容へと組み込んでいくことによって、より効率の良い、生徒からの反応の良い復習テストが出来上がっていきます。


しかし、残念ながらいくら復習テストをしたとしても、一般的な塾では１週間に１回授業があるだけなので、１週間に１回の復習テストしか存在しないのです。


もし予備校などで、僕と同じような思いを持った人がたくさん集まっていれば、１週間に何度も様々な別々の範囲での復習テストが行われるので、十分に復習していくことが可能かもしれませんが、実際の予備校というのは単語テストすらないところの方が多いのです。


現実的に同じ単語帳に強制的にしていくことが非常に難しいので、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれませんが、そのような状況で十分な学力向上が望めるかというと、自分で自分を律する力が必要になってくるということは言うまでもありません。



●反復学習システムの構築●
さてそこで、今回書いていく内容は『この復習テストの内容を含め、単語テストのようないつでも簡単に作ることできるテストをいつでも受けることができるようなシステムを構築できないか』ということです。


ここでのポイントとなるのは、あくまでこのようなシステムに組み込むのは、『生徒が自分でテストを行い、採点をしたとしても十分に成立するようなレベルの内容に限定する』ということです。


もちろん、もっと難しいテストを用意することも重要だとは思いますが、それは講師や質問受けなどが存在しないと現実的には機能していかない可能性も高いと思うのです。


なので、そのようなレベルの上がったテストは講師などが存在するときに限定して、普段は生徒が個人で定期的に基礎鍛錬となるテストを行っていくことが必要となると思います。


そこで英語の場合、このようなシステムの中に組み込むものは『単語』『熟語』『４択形式の文法』『整序英作文』などの文法系の問題が主となってきます。


また、センター試験レベルの長文読解などであれば、生徒のレベルによっては十分このようなシステムに入れていくことが可能だと思います。


もちろんこのようなシステムはまずは１つ１つ別々のファイルで作っていくことからスタートだと思います。


まずは生徒が自分でテストを出すことなどできず、誰か担当の人に出してもらう必要があるかもしませんが、少しずつ自動化していくシステムを作っていけば、十分に生徒が各自自分でテストを出していくことができるようになると思います。


もちろんこれで止めてしまってはダメで、この生徒各自が出したテストの結果をもう１度システムに取り込んで、正答率や過去に間違った箇所のチェックができるシステムを構築していくような『蓄積型』のものを作っていく必要があると思います。