今日見た夢物語2
先の記事の続きです☆
今日は、見た夢をそのまま描いてみました☆
「あ、それ当たりです」
うしろから、お兄さんの優しい声がしたので、わたしは
彼を訝しい気持ちで振り返りました。
そして、自分が持っていた長細い箱をもちあげると、指をさして再び彼の顔をみます。
彼はうんうんと、嬉しそうに頷きながら、繰り返しました。
「当たりですね」
「当たりですか・・・」
わたしはおそるおそる箱の封を切りました。
そうしている間でも、箱の中ではがさごそと、何やら動く音がしています。
ぺりっと、上蓋を持ち上げると、真っ黒なとんがりが2つ、
勢いよく飛び出しました。
そして、にょきっと箱筒の中から顔をのぞかせたのは。
「いたい!」
空色の大きな瞳。
真っ黒でつやつやとした毛並みに、靴下をはいたような白い足。
手のひらほどの大きさの猫が、箱から飛び出してきました。
それは箱の側面に描かれていた猫と、おんなじ柄でした。
賢そうな顔をした猫です。
「当たり・・・」
わたしが呟くと、怒ったようにむくれていた猫が、ぱっとこちらを
振り向き、にっと笑いました。
「あたり!」
「当たり・・・か」
「嬉しいでしょう?あたり!」
えっへんと手のひらの上で反り返って笑う黒猫はとても可愛かったのですが。
「えっと、店員さん。これは、もって帰ってもよいのですか?」
「はい。あ、でもお金かかりますけどね」
青年はにこにこ笑いながらそう言いました。
「お金・・・」
持っていたっけ?お土産を買おう、と思ってきましたが、
そういえば財布をもった記憶がありません。
「お財布・・・ないかもです」
そういってわたしが曖昧に笑うと、お兄さんはおや、という顔をしました。
手の上にいる猫も、おや、とこちらを見上げます。
そして、しょうがないなー、と小さな黒猫はいいました。
「今からお店のお手伝いして、それで買ったらいいんだよ!」
「あ、それいいですね」
「え、そんなのでいいんですか??」
猫の自信満々な声に、お兄さん店員さんはあっさりと頷いたので、
わたしは、拍子抜けてしまいました。
無駄に続く・・・☆