Nujabes氏との思い出 | 今酔の肴

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TLにこんな記事が流れてきた

90年代、東京。ある若者がNujabesを名乗り、ヒットメーカーになるまで 【Think of Nujabes Vol.1】

 

当時GUINNESS RECORDSに毎週通ってた自分、Nujabes氏とは会話した記憶はほとんど無く、たぶん唯一したであろう会話がある。今も残っている記憶がある。

 

渋谷のDMRにとりあえず寄って、二軒目にZESTに行くかギネスに行くか迷うのが当時(金曜日)のレコ屋周りの定番コース。

DMRのエアコンの風である程度身体を冷やした後なのに、ギネスの店内でもまだ汗が引いてなかった記憶がある。

制汗シートで必死に汗を拭きながら、息を整えながらレコードを物色する。

 

店内に流れる音に異常に反応しレジに詰め寄る自分。

この曲なんですか!!!

 

昨日できたばかりの曲でまだ完成してないんだけど」と照れながら答えてくれた店員さんの姿を思い出す。

 

その時店内で流れていた音が「LUV(sic)」だった事を後に金曜日のDMR視聴機前で知ることになる。

 

Nujabes Luv (sic) -spotify

 

あぁ、やっぱりあの人がNujabesなんだと少し嬉しくなった。

記事にもあるように当時Hydeoutレーベルや、Nujabes氏の存在は謎に包まれていた。

まして自分はレコ屋に熱心に通うただのリスナー。当時そんな人が山のように居たのが渋谷宇田川町だった。

 

それ以降ギネスレコードで売り物以外の音楽が流れていたって記憶は無い。

“音のわかりそうな奴が”って認めてくれて反応を見たのかな?

当時はそう理解して嬉しかった。

もしかしたら誰でもよかったのかもしれない。

この凄い音楽を誰かに聞いてほしかっただけかもしれない。

 

 

 

ただ、発売前のあの音を聞けたことが凄く嬉しかった。

 

 

上の記事と時間差でこんな記事もTLに流れてきた。

たしかに今の音楽は“体験”が重要な役割を担っている。

体験というのは決してライブだけの物では無い。

 

こんな自分の思い出もある意味で音楽体験と言っていいと思う。

良いライブを見て音源を買う行為、店内で良い音に出会って音源を買う行為、ラジオやYouTubeで良い音に出会って音源を買う行為。

全てが捨てがたい音楽体験だと自分は思う。

 

いつまでこれが出来るかはわからない。

でも、でも、出来れば長く味わいたいなって。今のこの時代にこそ強く思います。

 

 

Nujabes Luv (sic) pt2 -spotify