
今日は朝から幻想的な蛍の写真(http://rocketnews24.com/2011/07/25/115015/)を見てなんだかテンションが上がったので、蛍が光る場所での女性との妄想でもしようと意気込んで出かけました。
蛍だけの明かりしかない場所で見る君は、なんだかいつもより…
駄目だ…リアリティーがねぇ!!!
それもその筈、蛍の光りってそんなに見た記憶がないんですよね。
なんだか小さいときに何回か見た記憶が…
でもはっきり覚えてる記憶はたぶん一つだけです。
今日はそのたった一つの記憶の事を書こうと思います。
たぶん前にも書いたような気もするんですけど、それはご了承下さい。
あれは小学校にあがる前、父方の両親の家にお泊まりに行った時です。
ちょうど花火大会があると言うので祖父母と出かけたんですが、回りには知らない老人達。
近所の人なのか、向こうの家の親戚なのかはわかりませんが、人見知りな自分は…いや、違うな。
あの当時は凄くおしゃべりだったような気がするんだけど…
でも知らない人に囲まれて花火どころじゃなかった気がします。
はやく帰りたい。ずっとそんな気持ちを抱えてた自分の前に現れたのが蛍でした。
当時は蛍って虫の存在を知らなかったので、その光る物体が珍しくとても驚いた記憶があります。
虫っていうのがわかってなかったんでしょう。
だもんで…持参したお菓子の袋かなんかにいっぱい蛍を捕まえて、自分の家に持ち帰りました。
祖父母と別れるのも寂しくなかったんです。
だって自分の心は光る物体の虜になっていたんですから。
家に帰ると部屋を真っ暗にして、蛍を離しました。
明かりなんていらない。
それぐらい光っていたんです。
たぶん
「昔の人は電気がなかったからこうやって過ごしたんだよ」
そんな会話を親として眠りに着いたんでしょう。
「夜は綺麗だったけど朝はどんな風に光るんだろう」
布団の中でそんな事が気になってた僕は、朝目が覚めると一目散に蛍を離した部屋に向かいました。
でも、そこに光る物体はありません。
なんだかちょっと怖い虫の姿があったんです。
調べてみて下さい。
蛍のリアルな画像を…
想像して見て下さい。
明かりがいらない程の蛍の数を…
床には恐ろしい数の黒い点。
文字通り、そこには蛍の墓が出来上がっていましたとさ。
今日はそういうおはなし