
家路に帰る途中の出来事です。
遊歩道を歩いていると、一人の女性が倒れていました。
大丈夫かな?と思い近づいて行くと、そこにはとても可愛い女性の姿がありました。
「大丈夫ですか、大丈夫ですか?もしかして寝てるんですか!?起きてください、起きてください!!!」
その女性は何度語りかけてもこちらの問いには反応せず、ひたすら眠りについています。
取り敢えず水でも飲まそうと、自分の膝の上に座らせると そのまま覆い被される形になりました。
なんだか照れちゃうな、このまま寝ててもらってもいいかな?
僕は回りの目なんて気にせず、 二人だけの世界を少し楽しんでいました。
色々妄想は膨らみます。
この後いったいどうなるんだろう…
彼女の身体はどんどん僕に寄り添ってきます。
「ちょっと、さすがにこれ以上はまずいかも…」
しかし、まだまだ彼女の身体は僕に寄り添ってきます。
「起きて!!!こんな所で寝てたら風邪引いちゃうよ。お家帰ろう。ね?」
この辺で気づけばよかったんです。
だんだん重くなる身体
あれ?あれあれ?
だんだん大きくなる身体
あれ?あれあれ?
潰される!!!
何故か巨大化した彼女は、大きな陸橋のような物に変わり僕を潰しました。
しかし何事もなかったように世界はそのまま動いているんです。
道行く人々
光る星
動く電車
線路の上を通る電車のリズムが、まるで僕を嘲笑っているようでした。
俺の人生なんてこんなもんだよな
そう思いながら辿り着いた先は、天国のような所でした。
だんだん光が強くなり、意識もはっきりしてくると、そこにはどこかで見た光景が…
ヤバ!!!
間一髪、降りる駅で目覚められました。
うん、ただの夢のお話です。