吾輩は犬である。名前は忘れた。
保健所の奴等から逃げながら、その日の飯を探すのが日課だ。
そんな日々はとても辛いが、自分で選んだ道。
汚れで目の回りが黒くなろうと、毛が抜けようと、日々暮らして行くんだ。
しかし本当に、この首に巻き付いた物体は邪魔だな。この物体の意味など忘れたけど、緩くなった今となっては、きつく引っ張られたい衝動に駆られたりする。
意味はわからないが…
それにしても暑い、こう暑いと飯を探す気力も無くなる。
そういえば最近見掛けないな。
俺の若い頃にそっくりだったあの相方…
夏を越せなかったのかな?それとも人間に飼われたかな?
あれ…
人間って何だったけ?思い出せないや。
取り敢えずまた、夜になるまで寝て待とう。
どうか無事に、また目覚められますように…
※そんなオーラを出して入る野良犬を、よく明け方に見掛けます。いや、見掛けてました。
最近見ないなぁ…
最後に見た時は、暑さでフラフラだったし…
二回目の夏は越せなかったのかと思うと、少し哀しくなってきました。
決して可愛く無いし、むしろ醜い奴だったけど、居なくなると気になる。
これが情が移るって事なのかと…
また、見たいなパンダ犬
勝手にそう呼んでるパンダ犬
次に会った時は、餌とかあげたりは出来ないけど、ちょっと応援するよ。だからまた…