「まちのおやこテーブル」は、主に平日夜に開催しています。
平日夜って、ありえない って、子育て中の方ならきっと思われますよね。
だって、一番忙しい時間帯ですから。

でも、子育てで一番忙しい時間だからこそ、みんなでその時間を分かち合いたい
と思ったのです。

なぜでしょう
↓ は、まちのおやこテーブルをきっかけに知り合いになったHさんに、
「まちのおやこテーブル」の感想を聞いたときに書いてくれた言葉です。

 

欲しいのは、
忙しくて、一番気持ち的にもいっぱいいっぱいの
「平日夜」の時間に、
しんどさを分かちあえる仲間。
それがある日常。


児童虐待の悲しいニュースをしばしば耳にしますが、
他人事ではないな、と正直思ってしまいます。

厚生労働省が行った児童等虐待に関するある統計(平成25年度)によると、
もっとも多く虐待が起こった時間帯は、夕方から夜(16:00-20:00)でした。
 

親子イベントと言えば、平日日中か、
共働き家庭も対象に考えた場合、週末がほとんど。

でも、私がまちのおやこテーブルのような場がほしいと
切実に思っていた時に感じたのは、
週末はむしろ、オットや家族、友達がいるから心の余裕があるし、
逆に家族イベント、たまった家事もある。
ほしいのは、「特別な集まり」ではなくて、「日常」。

では、忙しいときにわざわざ家から出て、子どもも連れて行ける場にするには
どうしたらいいか?

ママ(パパ)が楽できて、子どもも嬉しい場にすること。

● ごはんがある! (作らなくていい ) 
● ごはんの後片付けがいらない(みんなで片付けるから早い
● 人のうちではない(遠慮しなくていい)
● 子どもが楽しめるキッズスペースがある
  (自分が楽するために、子どもをつきあわせたという罪悪感がない)
● お酒も楽しめる(地元飲みの夢 が叶う)
● 2時間ジャストで帰る(次の日に影響しない


 ごはんを食べることが目的ではなくて、
集まることによるちょっとした息抜きと出会いの時間を大事にしています。

まちのおやこテーブルは、必要以上の気兼ねなく、子連れで集まれる場。
保育園の子も幼稚園の子も関係なく。

子育てのことや、地域の活動を、参加者やゲストのトークでちょっと学んだり、
こんなことやっているよ、という持ち込みチラシで地域の面白いイベントを知ったり。
 
子育てのしんどさ、もしかしたらそれ以上に抱えていること、
それらをまちのおやこテーブルの場で解決することはできないですが、
少し肩の荷をおろして、息抜きをして、「よーし明日も頑張ろう!」、
そう思える日常の場の一つでありたい、と思っています。
子育てならぬ、孤独な子育て「孤育て」。

〇夫が仕事で忙しい、理解がなくて協力しない
〇頼れる家族が近くにいない、年齢などで頼れない
〇近所づきあいがない
〇頼れるママ友がいない

こんな中で、子育てをママが一人で背負っている状態を指すようです。

シングルマザーや専業主婦、新生児を抱える新米ママ(育休中を含む)が
孤育てママとして取り上げられることが多い気がします。

でも、復職した後のワーママも「孤育て」のことが多いのです。

「まちのおやこテーブル」のカタチを思い至るまで、
はお友達、知り合い、気になっていた団体さん延べ120人に話を聞きました。

夫が仕事に没頭し、妻が仕事の時間を調整して、結局子育てをしていることが多いです。

そして、ここが意外と知られていないのですが、
保育園
では送り迎えに忙しくてママ友を作る時間もあまりありません。

お迎え時間後はみんな猛ダッシュ
急いで自宅に帰り、
急いで夕飯を作り、
急いで食べさせて、風呂入れ、寝かしつけ。
息をつく間もありません。

相手もそうだと分かっているから、保育園ママ同士、
おしゃべりをゆっくり、ということが意外と少ないのです。

会社でも孤独。
病気や保育園の用事で早退させてもらっていることも多いので、
フルタイムやパートにかかわらず、
できるときは必死で仕事をしているママが多い。

前はしていた何気ないおしゃべりは返上、
お迎えがあるから飲み会にも行けず、飲みニュケーションも生活から姿を消す。
飲み会のためにお迎えを代わってくれ、となかなかいいづらい。

「なんで君の飲み会のために、僕が仕事を調整しなくてはならないの?」
と真顔で言われたことがあります。

子育てと仕事が両立できる環境を求めて、出産前後で引っ越しをする人もめずらしくなく、
近所や地域に知り合いはいないことも。

気がつけば、地域でも会社でも人とのつながりが希薄化しているのです。

ママが仕事に没頭しているパパも同じ孤育て状態かも知れません。

長時間労働が当たり前になっている社会において、
子育てを優先して仕事を調整している側にしわ寄せがいっていて、
物理的に大変、というだけでなく、
気持ちがいっぱいいっぱい、という状態があると思います。

「孤育て」は働いている、働いていない、ママ、パパにかかわらず、子育てが誰かが専ら担うことになってしまっている今の社会の現象だと思うのです。

では、どうすればいい
 
夫(ないしは妻)の意識改善がされれば素敵なこと。
会社や同僚、上司、部下の理解も。
社会全体も長時間労働はムダだよね、
子育てやプライベートのために、仕事は効率よく仕上げよう
と。

でも、ワークライフバランスだ!と叫ばなくても
当たり前になるまでにいったい何年かかるでしょう。
人の意識が変わるって難しい。
よほど本人にその気がない限り。
私は10年かかるかもな。。。と思いました。

なので、私が考えたことは、「地域で人のつながりを作る」こと。

孤育ての時、ほしいのは「困った」、「ちょっと助けて!」と言える人。
「親子ともに顔見知り」。これがポイントです。

だって、親が助けてもらっても、
子どもは知らない人に急に来られても、泣いちゃいます

↓は、AsMama(アズママ)という子育てを社会でシェアする取り組みを
している会社が行い、
その名も「子育ては、頼っていいんです!~つくろう!地域のつながり~」
という本で紹介されているアンケート結果です。

 

親も子も、顔見知りの「まちのおや」がいる暮らし、
子どもが親以外の大人とお話したり、遊んだりする「まちのこ」が日常の暮らし。

これが、孤育てから抜け出す鍵じゃないか、
そう思っている所以です。

「まちのおやこテーブル」についてはコチラ




子どものいる人も いない人も みーんな「まちのおや」。
この辺りに住む子どもたちは みーんな「まちのこども」。


これは、私が呼びかけ人をしている
「まちのおやこテーブル」の活動のコンセプトです。


「まちのこども」は良いとして、「まちのおや」って何
と思われることでしょう。


「まちのおや」とは?
自分の子ども以外の「まちのこ」の育ちを気にかけ、育ちを見守る存在。

子育てに奮闘している親を手伝うベビーシッターではありません。
日常の暮らしの中で、顔見知りの「まちのこ」に話しかけたり、手助けしたり、遊んだり。
困った時の相談相手になったり、良くない時には注意もする。

 

「まちのおや」がいる暮らしとは?
子どもがいる人は、
自分の子どもの育ちに関わる顔見知りの大人が増えること、
そして、ここが大事なのですが、
子育て中の自分自身も、
自分の子ども以外の「まちのこ」の育ちに関わる暮らし。
一方的に助けてもらうのではなくて、自分も誰かの子どもと関わる。

子どもがいない人は、
たまには「まちのこ」に関わることがある暮らし。

私は、誰もが「まちのおや」という役割を自然にもつ暮らしがある地域になると、
「孤育て」になりがちな子育てが、もっと気楽になり、楽しみになると思っています。

なぜでしょう

今の世の中は共働き社会です。

共働き世帯数は1077万世帯。
専業主婦世帯720万世帯を大きく上回っています。  
(労働力調査(総務省))

そして、子どもがいる世帯でお母さんが働いている割合は65.7%。
(国民生活基礎調査(厚労省))
働きながら子育て、が当たり前になっています。

子育てと仕事の両立が叫ばれて久しい所以です。
でも実態は、多くの場合どちらか一方に偏る「孤育て」。

私自身、ハードに働く夫が仕事中心の生活なので、
自分の仕事を調整して、子育てに奮闘する日々。
家事も含めてどちらかやるか、
分担でバトル になることはしょっちゅうです。

そんなある日、思ったのです。
なぜ、育児のような大切なことを忙しい二人で押し付け合っているのか。

仕事場と家の往復で忙しい「サラリーマンパパ」が二人に増えてしまったこの時代、
親だけで育児をしようとすること自体、無理があるのではないか。

子どもだって、自分が家事のように「こなす対象」になったら、
心がすさんでしまうのではないか。

欠落しているのは、「人とのつながり」
子育ては当然親が責任をもってするものです。
でも、「しんどいよね」、「心配だ」、「ちょっと聞いて」、「ちょっと助けて」。
「○○ちゃん大きくなったね」、「ちょっと浮かない顔していたよ」。

こんな風に、一人で頑張らないで、子育てを分かち合える人が、
まちに何人もいたら、
子育てにもっと前向きになれるのではないか。
そう思っています。

子育てと仕事の両立、というと「子育て支援」と思われがちです。
その中身は、保育園や学童をたくさん作ろう。
子育てを助けるベビーシッターを増やそう、助成しよう。

それはもちろん仕事ができる前提なので大事なのですが、
子育てはそもそも、誰か一人でやるという前提で、
周りは「支援する」というのではなく、
一人の子どもの育ちに、自分だけでなく、たくさんの大人が関わり、
時には助けられ、時には助ける「お互いさま」で
子育てができないか。

多分、「田舎」と言われる地域には当たり前にある風景かもしれません。
でも、都会のマンション暮らしでも、そういう人間関係がある暮らしがほしい。

「まちのおや」は今の時代だからこそ、必要なのではないか、
そう思って、「まちのおやこテーブル」の活動をしています。

「まちのおやこテーブル」とは?はコチラ

http://machinooyako.com/about