「離婚したい‼︎」

と、決めてから、足掛け10年目の今年3月。

私は、3度目の離婚交渉に出た。

今回は、かなり、お膳立てがすんでいる。

あれほど何回も、直してほしいと懇願した水道タンクも、1年半経っても未だ直らず、私の精神的ストレスは、150%に達している。

決戦は、娘が友人宅にお泊まりに行くと言う、春休みのとある日。

前もって、娘には、私の気持ちを伝えて
「この日に、パパに打ち明けるからね。」と、打診しておいた。

娘の高校進学に合わせて、通学に便利なように、新しく引っ越す家も、目星をつけていた。

貯金0円家庭なので、引っ越しの必要経費等は、娘が高校に上がるのを利用して、教育ローンの申請をしておいた。

私的には、準備万端。
これだけ、動く用意をしておけば、きっと、旦那にも
「こいつ、今度は本気だな⁉︎」
と伝わるだろう。


そして迎えた当日。
私はまず、「大事な話がある」と切り出すと、最初に「水道タンクは直るのか?」という、質問から投げかけた。

旦那は「またかよむかっ」と言う表情になるが、それこそが、今の私の最大のストレスの源。

でも、それを何度説明しても、旦那には響かない。

私としては、それを理解できないパートナーとは、もう一緒に暮らしてはいけない。と訴える。

旦那は
「俺だって、直したくなくて、直さないわけじゃない。今まで俺は、レッスンの度に、シャワーを使っていた。水のありがたさは人一倍、わかっている。今、水が使えなくて、一番辛いのは俺なんだ!」
と、のたまった。

その言葉を聞いて
「こりゃ、だめだな…。」
と思い、娘がいつも
「パパに任せていたら、きっと、私が成人しても、水道タンクはこのまま、直ってない生活を送らされてると思う。」
と、言っているのを思い出した。

私は深くため息をつき、本来の用件を伝えた。


旦那は、
水道が自由に使えないことが、なぜ離婚の理由になるのか⁉︎
全く理解不能だ‼︎
と逆ギレ気味になる。

それでも、3回も離婚について言い出されれば、私が本当に、自分から離れたがっている、という事は理解したらしい。

前回のように
「親権はやらない!!」
と言い出すかと思って、いろいろ調べておいたが、それも言い出さなかった。

「じゃあ、早速、明日、離婚届の用紙、もらってくるから。」
と伝えると
「わかった。」
と一言。

本当は、10年前にもらってきてた用紙、今もず~っと、しまってあるんだけど、さすがに、それは出せなかった、私。

ハッと気がつき、補足のように
「あと、離婚しても、名字は◯◯(今のまま)に、させてもらいたいんですけど。」
と、伝えると

「だったら、なんで離婚しなきゃなんないの?」
「意味、わかんないよ⁉︎」
と、せっかくまとまった離婚話が、また白紙に戻ってしまった。

私としては、結婚前の名字に戻ると、母の連れ子として、養子縁組した、養父の名字になってしまい、虐待されていたので、いい感情を持ってないのだ。

だったら、嫌いで別れる訳じゃない、旦那の名字の方が、はるかに良いのだが…。

旦那には、理解されない。

「俺としては、娘の事もあるし、もう少し家族の形をとってほしい。」
「だいたい、◯◯(娘の名前)の気持ちは、どうなんだ⁉︎」

と、なり、結局、娘が帰ってきてから、家族会議をすることに…。

実際4月から、娘が高校生になると、通学のために、今までより1時間早く、行動しなくてはいけない。

お弁当も用意しないといけない。
水がないと、朝の忙しい時間、余計ストレス増となる。(早朝からの水の汲み上げなど)
夜は、10時過ぎないと、お風呂に入れない。
睡眠時間を、確保させられない。

これらのことを考慮した結果、とりあえず、私が駅近くのアパートを借りて、平日は娘のお弁当作りや、ご飯の用意等、身の周りの世話をして、土日は、パパに会いに行ってもいい。と言うことになり、めでたく?別居にこぎつけたのでした。

私1人ではなく、娘も一緒と言うことで、もともと、旦那が1番使いたがっていた32型テレビや、1つしかない炊飯器、ポータブルWi-Fiも、持っていけるものは何でも、持っていって良いと言う旦那に、何だか少し、薄気味悪ささえ、感じてしまった私。

お金は出せないから、せめて物で、と思っているのかな?

そんな父親に対し、もともとパパ大好きっ子の娘は、
引越し前に、荷物をまとめるように促すと、
「どうせ、週末には帰ってくるんだから、遊び道具は、このままにしておいたほうが、都合が良いから…。」
と、自分の荷物は、ほとんど移動させず、学校道具と身1つで、新しいアパートに入った。

とはいえ、娘の洋服は、私がほとんど、引っ越しの際に運んでしまったので、週末の度に、
「今日は、パパに◯◯買ってもらった。」
と、多少嫌味混じりの、報告を受けるのだが(笑)


こうして、別居する事が決まって、2週間後には、めでたく新居に、引っ越し完了致しました‼︎


足掛け10年で、やっと手に入れた自由が、「別居」止まり…。

う~~ん。

娘の気持ちを考えると、やむを得ないか…。

私にとっては、大きな、大きな進歩なのでした。


~その後~

引っ越しの日に、持ちきれなかった物を、後日取りに行ったら、玄関先で旦那に
「はい、コレとコレ。」
と、紙袋を手渡され、
「じゃあな。」
と、用意周到に追い返されてしまった。

なっ、何この、玄関ガード⁉︎
まだ、他にも、持って帰りたいものあるのに~っと、思いつつ、

「用意しておいてくれて、ありがとう。」
と、渋々踵を返す私なのでした…。