○偶然の発見×こどもの想像力×私の経験からの閃き〜制作の始まり〜
今日の土曜保育はこどもたちが4人(午後から3人)と少人数でした。

午前中に公園へ遊びに行くと、3年生の子が面白い形の葉っぱを発見💡

「見て!これ、サメに見えるよ🦈」

なるほど!確かに先端の切れ目か口に、虫食いと思しき穴が鋭い眼に見えます✨

「そうだ!この葉っぱをラミネートして作品にしてみようか‼️」

小学校教諭時代、特別支援学級でペアを組ませていただいた先生に伝授していただき、教え子たちと葉っぱを使ったアートを楽しんだことをふと思い出し、提案してみました😊

3年生の子も保育園時代に葉っぱをラミネートする表現活動をしたことがあるようで、他にも数枚葉っぱを拾い、午後の時間帯に制作をしました(事前に重しで平らにしましたが、その日の活動で完結させる必要があったので、若干押さえが甘かったですが)。


○こどもたちの表現の展開
先程のサメに見えた葉っぱは…
ヒレを付けて、見事なサメになりました🦈✨
水を表現するため、水色の画用紙を背景にしたところもポイントです😊

さらにこの子は、
「なんだか秋っぽい感じだよね🍂」(この感性が素敵ですよね☺️)と呟きながら、
次々と素敵な作品を作り上げました✨
何気なく葉っぱを並べた感じなのですが、その配置にセンスを感じます😳‼️

さらに、私が葉っぱの切れ端を使って放射状の作品を作ろうとしていたところ、「あー、それ、いいなぁ!ちょうだい🥺」と言われたので、託すことに。その結果、
↑よりおしゃれなデザインになって作品化されました✨
上下左右対称になるよう意識して切れ端を探し、配置した努力を感じます☺️


○私の表現とこどもの表現との混ざり合い
私もこどもたちに触発されて、葉っぱを使って表現してみました。「目を紙で作り、葉っぱの上に乗せる」というアプローチに挑戦することに。

最初はレオ=レオニさんの「フレデリック」をイメージしてネズミにしようと思ったのですが、一緒に制作していた2年生が「これ、手になるんじゃない?」と渡してくれた葉っぱがなんだか翼に見えてきました✨
↑ラミネートの時に若干目がズレてしまいましたが、出来上がったこの子はこどもたちから「コウモリネズミ」「ネズミコウモリ」と呼ばれていました😊

私が「目を付ける」というアプローチを行なったのを見て、それまで画用紙に葉っぱを観て描き写していた1年生が、「ねぇ、その目(私が失敗して捨てようとしていたもの)、ちょうだい!」とお願いをしてくれました。

私が紙に描いた目を渡すと、1年生の子の表現は新たな動きを見せました。葉っぱを擬人化し、どこか風に吹かれて心地良さそうな雰囲気の表情を浮かべた葉っぱたちが画用紙の上に現れました✨

やがて手足が描かれ、手にはアイスや飲み物、鞄などを持っている様子。みんなでお出掛けするのかな?そんな生き生きした物語が浮かんでくるような作品になりました☺️
さらに、ラミネートし終わったシートには沢山の笑顔の人々が追加されていきました✨
「みんな赤ちゃんを連れてるの!」「ちょっと太った人も描いた🖍」とのこと。いろいろな人々が葉っぱたちとともに幸せなひと時を過ごしている…この子が描き出した温かな世界観に感動しました✨
○まとめ
何気ない日常から始まる表現。そこにこどもたちのアイディアと私のアイディアが、どちらが主とも従とも言えない中動態的な形で引き込まれ、混ざり合いながら動いていく…。そんな時間を過ごすことができました✨

お迎えの時、こどもたちは出来上がった作品を嬉しそうに保護者の方に見せていました😊
帰り途やお家で、この作品をきっかけに豊かな対話・新たな物語が生まれていったら良いなぁ…☺️