○「ごめん、今は無理!」→「大笑いするような仕掛けを作ってよ👍」
こどもたちとの関わっている中で、「ちょっと今は手が離せない…!」という時、ありますよね💦

自分はマルチタスクがあまり得意ではないため、作業中に話しかけられると「ごめん、今は無理!」とつっけんどんな対応になってしまいがち(その度に自己嫌悪に陥っていますが)😓


そこで、今日の学童保育でのこどもたち(土曜保育なので4人でした)との関わりでは声掛けを一工夫して、

「○時△△分(5分程度)になったら行くからね。それまでにみんなで協力して準備して、ゆーだいが大笑いするような仕掛けを作っておいてよ👍」

と伝えてみました💡

まさかのミッションを出されたこどもたちは一瞬顔を見合わせた後、パッと目を輝かせ「わかった!」と返事。そして早速、普段保育をしているホールから私を閉め出し、何やら作戦会議を始めました。

私のほうが早く作業が終わり「もういいかい?」と声をかけると「まだ来ないで!」「いいよって言ったら入ってきて!」とのこと。隣の部屋でしばらく待っていると、時折「…で、ゆーだいが来たらこうしてね、…」と、今日いたメンバーの中で最年長だった3年生の女の子が他の子たちに指示する声が聞こえてきました。

準備が終わってホールの扉が開き、何やらチケットを手渡されたのは、私が大笑いするような仕掛けを作っておいてよ」と伝えてから約30分後でした笑


○こどもたちが作った仕掛け
どんな仕掛けが待っているのかとわくわくしながらガイド役の3年生に連れられてホールへ入ると、入ってすぐのところにテーブルと段ボールで作られたコーナーが。

「クイズね!これは何色でしょう?」とガイド役の3年生。どうやら木のお皿に乗っているブロックの色を答えるクイズのようです。
オレンジか茶色の二択で悩んだものの、悩んだ末に「ん〜、…オレンジじゃない?」と回答。

「正解は、このお皿の下にあるよ。お皿をどけてみて!」とのこと。言われた通り、お皿をどけると…
正解は「うんち色」〜💩

わざわざめくらせるというギミックと、まさかの正解(まぁ、なんとなく頭の片隅にはあったけれど)という二段構えを仕掛けてきたことがすっかり私の笑いのツボに入り、声を上げて笑ってしまいました🤣笑

こどもたちなりに順路を考えていたようで、次に案内されたのは「ひらいて」と書かれた箱の前。
「ドッキリとか来るのかな?」「また💩とか出てきたらどうしよう笑」と思いながら恐る恐る箱を開けてみると…
↑いつもハサミを入れている入れ物に可愛らしい目と口が✨思わずほっこりした笑顔になりました☺️

次に案内されたのは事務所の入り口。ホールに隣接しており、普段はこどもたちは立入禁止なのですが…😓
「この(事務所の)ドア、開けてみて!」とガイド役の3年生。言われるがままに開けてみると…
佇んでたんですよ、この子が‼️笑

なんとも言えない表情がツボに入り、もう笑いが止まらずに崩れ落ちてしまいました🤣笑

こどもたちも、私が笑い転げたため「よっしゃ!」という表情をしつつ一緒に大笑い🤣笑
ちなみに後で制作者の子に聴いたところ、この顔は私の顔をイメージして作ったとのこと!私は目が大きいので、確かに似てる…かも笑


○この遊びが生まれた背景(仮説)
この遊びが展開したのは夕方15時〜16時の時間帯。なぜこのような遊びが展開し、笑い合う(=笑いの要素を共有し合う)ことができたのでしょうか。その背景として、2つの出来事が影響しているように思います。あくまで仮説ですが…。

①その日の朝8時30分〜9時ごろ、私が制作したおもちゃで表情を作る遊びが展開していた
私は最近、自作のアナログゲーム的なものを制作しています。そのうちの1つが、「目は口ほどにものを言う」という言葉から着想を得て制作したカードとチップ。
↑顔のカードに
↑目や手のカードを組み合わせて表情を作ることができます。
この日、学童のこどもたちに初披露したのですが、セリフをつけて遊んだり、
身振り手振りを加えて面白い表情をつくったりしていました。

ハサミの入れ物や扇風機に目をつけるという発想は、もしかするとこの遊びをしたことから生まれたのかも知れません💡そして、この遊びの文脈を私も含め全員が共有していたからこそ、言葉に出さずとも「あ!あの時のあれ!」という感覚が生まれ、笑い合うことができたかな、と思いました✨

②11時〜12時ごろ「有吉の壁」の話題になった
芸人さんたちが有吉弘行さんを笑わせる「有吉の壁」という番組が、うちの学童保育のこどもたちの間で流行っています。私は特にその番組を意識したわけではないのですが、11時〜12時ごろに展開していた遊びの中で「俺を笑わせたら〝ゆーだいポイント〟あげちゃう!」「はい、3〝ゆーだいポインツ〟!」とこどもたちに謎のテンションで話したところ、「なんだか『有吉の壁』みたい!」という返事が返ってきました。

遊園地や大学などを舞台に「有吉さんを笑わせることができるかどうか」というミッションをクリアすべく芸人さんがブースや小ネタを考える…。規模こそ小さいけれど、こどもたちと私との間で展開した遊びは「有吉の壁」と重なるところがあるなぁと振り返ってみて感じました。そして、午前中にそんな会話をしたことがどこか影響して、こどもたちは順繰りにブースを巡るというスタイルを編み出したのかも知れないと想像しました💡


○まとめ
「ごめん、今は無理!」から「大笑いさせる仕掛けを作ってよ👍」に声掛けを変えたことによって、こんなにもお腹が捩れるほど大笑いし合える関わりが展開したことが嬉しかったです✨

また、そのような出来事や、その出来事に関連する(と思われる)要素を省察して共有可能な形にすることにより、

こうして「ごめん、今は無理!」から「大笑いさせる仕掛けを作ってよ👍」に声掛けを変えたことにより、お腹が捩れるほど大笑いし合えるような関わりが生まれたのでした✨

また、メインとなる出来事を〝点〟として捉えるのではなく、その前に生まれた事象と結びつけて省察し共有可能な形(言葉・文など)にすることで、

・様々な要素を結びつけながら新たな遊びや関わりを創造していくこどもたちの力に気付くことができる

・とるに足らないものとして捨象されてしまうような何気ない瞬間の意味や意義について捉える視点が生まれる

・共有可能な形にすることにより、こども・実践者・保護者(お迎え時に共有する、こどもたちが家に帰った後で話す場合)、読者(ブログ等で発信する場合)の中で「意味のある出来事」として認識することができる。そして、そのような認識は、新たな遊びや関わりが展開されていくきっかけになる

という可能性があるなぁと考えました。
今回のブログに書ききれないほど、今日一日のこどもたちとの関わりは楽しかったです😆

上の画像は、私が切り込みを入れた段ボールに1年生の女の子が顔や体を描いてくれたものですが、まさにこんな感じの充実した表情になりました☺️