「オレ、点字やりたい!目が見えない人にも届けたいんだ!」

現在私が勤務しているコミュニティー・スペースで7月から行われている、こどもたちが様々な分野のプロ方々と協力し、その地域の良さを発信するマガジン・コマーシャルづくりプロジェクト。こどもたち同士で語り合い、どんな人に届けたいのかを考える中で4年生の子からあがったのが、冒頭に書いた言葉でした。その優しさに感動…!国語の教科書で点字について学ぶページを示しながら、その想いを語ってくれました。これが今年の7月のこと。

それから2ヶ月が経った9月。その子と話をする中で、改めて「点字やりたい!」という意志を確認することができました。夏休み期間を経ても、彼の想いは決して消えることはなかったのです。7月の時点で国語の教科書を見せてくれながら話していたので、てっきり国語の教科書で福祉教育の単元を学んだからこその意見だと思っていました。しかし話をする中で、まだその単元(点字について)は習っていないとのこと!つまり、その子の内側からの温かな思いから「目の見えない方々にも、点字でメッセージを届けたい!」というアイディアが生まれたのでした。それを知り、さらに感動…。

彼の想いを実現するために、知人から点字器を借りることができました。また、地域の方の繋がりで点字を教えてくださる方にご協力いただけるかも知れず、もしかしたら点字を学んでメッセージを書くという新たなプロジェクトの流れが展開していくかも知れません。


最初はマガジンをつくるという切り口でしたが、そこから派生し、地域の方と協力してコマーシャル動画をつくるプロジェクト(それに触発され、こどもたちもiPadを使いスライドショー的な動画を自分たちで作っています!)や、点字表現のプロジェクトが生まれていく…。1つのものをつくることを契機としつつ、そこからこどもたちの豊かな感性が派生していき、それをきっかけとして多様な方々と協働・共創造していくような文化が膨らんでいったら面白いだろうなぁと思います。