勤務しているコミュニティー・スペースにて、こどもたちが地域を取材してマガジンやCM、販売に向けての特典となるグッズなどを創るプロジェクトがスタートしました✨
初回は、中目黒にあるフリーペーパー専門店でたくさんいただいてきた、全国各地、内容も様々なフリーペーパーをみて、自由に「マガジン」という媒体を探求しつつ、どんなことを書くか、何が必要かということを個人あるいは数人のチームで考えました。
当初はワークシートを作ってきたのでそれに沿う形で進めようとも思いましたが、こどもたちの様子をみて「こんなワークシートで、せっかくの生き生きした発見を無理やり収めてしまうのはもったいない!」と感じ、白紙に書く・描くでも、ホワイトボードを使っても良いということに。
するとこどもたちは、一斉に話を聞いていた時の疲れたような表情や雰囲気から一変、こちらが何も指示せずとも生き生きのびのびと探求を始めたのでした‼️
その中でも印象的だった2つのエピソードを紹介します📝
⭐️素敵なアイディアのメモ書きから、キャラクター作りへ⭐️
いくつかのフリーペーパーを見たあと、その中からお気に入りのキャラクターを見つけた3年生の女の子。
紙にキャラクターを描き写したあと「考えたことをメモしたよ」と、3〜4枚のメモ用紙を渡してくれました😊
マガジンには編集後記があること、販売のためにチラシを作ると良いというアイディアの中に、マガジンのオリジナルキャラクターを作るという案が💡
すると、その子のメモに興味を示し「マガジンだから、本のキャラクターが良いかなぁ✨」という呟きをしっかりキャッチした4年生の子が、ホワイトボードに即興でキャラクターを描き始めたのでした🖍ナイスチームワーク☺️‼️
さらに、そこから新しいアイディアが。
「そうだ!本そのものをキャラクターにするんじゃなくて、キャラクターが本を持っているというのも良いんじゃない?」
↑こうして、新たなバージョンのアイディアが誕生したのでした😳‼️
〝キャラクターに本を持たせる〟というデザインは、きっと幅広く応用ができると思います💡
本そのものをキャラクターにするか、本を持たせるかという提案から、次回オリジナルキャラクター作りが展開しそうです😊
ちなみに、そこからさらに派生して、取材を予定しているお菓子屋さんの名前から連想したキャラクターを作成する子も✨
↑パオオくんも、パオ子ちゃん😊取材先ごとにイメージキャラクターをデザインしてみるのも面白そう‼️
⭐️迷路遊びから、新たなアイディアへ⭐️
表紙にクレヨンしんちゃんが描かれた春日部市のフリーペーパー見つけた4年生の女の子たち。
その中に載っていた迷路を見つけ、夢中になって遊んでいました。
「マガジン作りに関係あることなら良いよ〜」とは伝えていたものの、あれれ、これはどう繋がるのだろう?と思い、改めて「おぉ、迷路を見つけたんだね!なんかこれ、マガジン作りのアイディアに取り入れられないかなぁ?」と投げかけてみると、
「迷路をマガジンに載せたいなぁ!」
「そうだ!取材先を巡るような迷路を作るの、良いんじゃない?」
と、当初全く想定していなかった素敵なアイディアが生まれていきました✨
↑備忘録的なラフスケッチとして、迷路を載せるアイディアをしっかりとホワイトボードに描き残していました📝「家に持って帰って描いてきたい!」とのことだったため、これからいくつかの迷路案が出てくるのが楽しみです✨
⭐️まとめ〜こどもたちの動きをどう捉えるかが大切‼️〜⭐️
ともすると、2つの事例は「ホワイトボードに落書きするんじゃありません!」「迷路なんかして!遊んでいないで、関係あることしなさい!」と捉えられ、叱責されがちです。
「みんな同じ」を求め、「指示通りに動く」ことを望み、(「百の言葉」https://ameblo.jp/yokomeyagi19/entry-12490468159.htmlのうちの、わずか2つでしかない)「文字を書く」「言葉で話す」ことだけがアイディア表明であるという視点から捉えると、この子たちの素敵な探求と発見のプロセスは、途端に「1時間、なに『遊んでる』の?」「ひたすら『落書き』していて何になるの?」というネガティブなものに変わってしまいます。
本当にありがたいことに、私の周りにはこのように捉える方はおらず、こどもたちの育ちを温かく見守り一緒にわくわくしてくださる方々がたくさんいらっしゃいます。
しかし、日本全体を見渡すと、まだまだ「百の言葉」が大切にされ「学び」と「あそび」が溶け合い混ざり合うには程遠いのではないでしょうか。
だからこそ、こうしてこどもたちの探求のプロセスを記録・考察・研究・発信していく必要があるのだと思っています。ドキュメンテーション(https://ameblo.jp/yokomeyagi19/entry-12490472444.html)を作ることの意味が、自分なりにわかった気がしました💡
始まったばかりのプロジェクト。これからどう展開していくかは不確かです。けれど、だからこそ面白い‼️
一見するとごちゃ混ぜで混沌とした動きの中に意味を見出そうとする姿勢を大切に、こどもたちと一緒に楽しんでいきたいです😊