現在、山梨県美術館で行われているデザイン展」のレポート😊
今回は、「デザインあ展」で購入したお土産を紹介したいと思います📝
2つ同時に…と思ったのですが、それぞれに思い入れがあり内容が長くなってしまうので、分けて書いていきます😊


①『イマジネイチャー図鑑』
1つ目は、『イマジネイチャー図鑑』(plaplax 編集、2017年)。
「Imaginature(イマジネイチャー)」は、Imagine(イマジン)と、Nature(ネイチャー)を合わせた造語で、私たちの身の回りにある『自然』を、心象や記憶の中の風景も含め、様々な方法で捉えようという活動である。

という言葉で始まる、この図鑑。

イシモリミズをテーマに、そこから想像や空想の世界を広げていくような展示や、私も関心がある「カチナ」(アメリカインディアンのホピ族の間で信仰されている精霊たち)や木霊、エント、キジムナー、ケサランパサランなどのアニミズム的な自然観、見立て、イマジネーションなど、30ページちょっとの冊子の中に、これまでのplaplaxさんの展覧会や作品、自然への深い感性が書かれています。

私も、コミュニティー・スペースで地域の方々とまち歩き企画をして以来、先人たちが創造した民話や石碑などに関心を抱いています✨
↑河川の氾濫を防ぐために九頭龍に祈り、民話を語り継いでいったり…
↑イノシシの被害が相次いだ際には、杖と珠を持ち、柔和な表情でイノシシを手懐ける素振りを見せる地蔵を作ったり…。

もしかしたら、河川を埋め立てて氾濫を強引に防ごうとしたり、剣や弓矢を持つ地蔵を作る、もしくは直接攻撃して退治してイノシシの被害を抑えたりすることもできたのかも知れません。
けれど、このような方法で自然を〝制する〟のでは決してなく、目には見えないものを想像・空想することで自然と共存する道を模索してきたところに、先人たちの心の豊かさを感じました😌


以前、こちらの実践(https://ameblo.jp/yokomeyagi19/entry-12419596731.html)にて、こどもたちと地域の民話を表現する造形活動をしました。
詳しくは当該記事参照ですが、こどもたちはぼやけた地域の写真を観、そこに様々な「伝説の生き物」を見出しました✨

↑みなさんは、この風景の中に何を見ますか?


「身の回りにある『自然』を、心象や記憶の中の風景も含め、様々な方法で捉え」る感性。

きっとそれは、「正解ー不正解」「科学的ー非科学的」などの単純な二分化で物事を捉えがちな現代(そして、こどもたちの中にもそのような価値観が入り込み、「自分は下手だから…」「間違ったら恥ずかしい…」と息苦しい思いを抱いてしまう)において、もう一度心の豊かさを取り戻す上で重要なのではないかと思います✨

大切なことを見つめ直すことができた一冊!
「デザインあ展」で出会うことができ、本当に良かったです😊