現在、山梨県美術館で行われている「デザインあ展」へ行ってきました😊
↑こちらは、実際の人間に近い模型。それが…
↑服などの細かなデザインがなくなりました。
↑顔の部品がほぼ同じになりました。
↑目も点に、手足がだいぶデフォルメされました。
↑顔は完全に同じに。
↑まだ人の形をしています。
↑はっきりとした手足がなくなりました。
↑これが、この展示で1番抽象的な形。
これだけの要素でも人だとわかり、かつ2つの役割の違いが伝わるデザインの力を感じます💡
わかり合うためのデザインの力について書いていきます📝
◯余計な情報を削ぎ落とすことで見えてくる共通点
まずは「マークだけの群れ」という作品。
このように、日常生活で目にするものたちが真っ白になっています。唯一、マークだけを残して。このように、マークだけに焦点を当てて、それ以外の要素を消してみることで、それまでは「違うもの」だと認識していたもの同士の中にある共通点を見出すことができます💡
◯「ちょうど良い」って?
次に2つの展示を紹介します。
まずは、「抽象度のオブジェ」という作品。
よく見るトイレのマークが、抽象度の度合いで並べられています。
↑こちらは、実際の人間に近い模型。それが…
↑服などの細かなデザインがなくなりました。
↑顔の部品がほぼ同じになりました。
↑目も点に、手足がだいぶデフォルメされました。
↑顔は完全に同じに。
↑まだ人の形をしています。
↑はっきりとした手足がなくなりました。
↑これが、この展示で1番抽象的な形。
これだけの要素でも人だとわかり、かつ2つの役割の違いが伝わるデザインの力を感じます💡
また、可視化することにより、用途に応じてどこまで抽象化するのか、どのくらいがちょうど良いのかを選ぶこともできます😊
「ちょうど良い」と言えば、まさに「ちょうどいい」という作品も展示されていました。
大きさは写真だと伝わりにくいため、ぜひ実物をご覧いただけたらと思いますが、「ちょうどいい」という感覚はその対象によって異なり、さらには個々人間でも異なるということを認識させられます😳
◯わかり合うためのデザインの力
さて、これらの展示・作品を観て感じたことは、ぼんやりとした感覚を他者と共有する上で、デザインが持つ役割は大きいということでした💡
今回写真を撮ることはできませんでしたが、「デザインあ展」には実際に操作することで「大きいー小さい」「多いー少ない」「明るいー暗い」などの概念を視覚的に調整し体験することができるコーナーもありました。
「ちょうど良い」などまさにそうですが、概念や感覚は対人関係の中で結構使うわりに、個々人によって捉え方の差がかなり大きいものです。
学校で字を教える場面によく見られる光景。先生が一生懸命に「はい、ここをもっと大きく!ここは丸くなるよ!…違う!もっと大きく!」と言葉で指示をしますが、先生にとっての「大きく!」「丸く!」と、そのこどもにとってのそれとにはズレがあることに注目しなければ、そのやり取りは全く意味をなさないどころか、こどもの内面に「一生懸命やっているのに、いつも否定されてしまう。自分はダメなんだ…」という感覚を植え付けてしまうことにすらなります。特別支援学級を担任していた頃に、概念や感覚は、言葉では伝えきれないということを痛感しました。
そんな時に、デザインの力を用いることで、なんとなくモヤモヤしていた概念的・感覚的な部分での双方のズレを埋め合わせ、お互いにわかり合えるようなコミュニケーションへと繋がっていくのではないでしょうか😊
そんなことを、展示から学ぶことができました💡
本当はもっとレビューを書きたいのですが、あまり書き過ぎてしまうとネタバレのようにもなってしまうため、展示内容から学んだことはこのくらいにして、次回は番外編として、購入した2つのお土産を紹介したいと思います📝