現在、山梨県美術館で行われている「デザインあ展」へ行ってきました😊
↑「お金の解散!」。1枚の千円札も、多様な要素が組み合わさっているということに気付かされる作品です✨
↑このように、ライトと鏡を使って透明なカードを投影できるようになっています😊
↑透明カードを近づけたり遠ざけたりすることで、このように遠近感を出すこともできます✨
「解散!」そして〝(再)集合〟することで見えてくる視点について書いていきます📝
◯「解散!」
会場内に入ると、まず「つめられたもの」という展示がお出迎え。
弁当に詰められたものが、要素ごとに分解されています。そう、「解散!」ってやつです。
こうして「解散!」してみると、1つのものだと思っていた物体が、様々な要素によって成り立っていることがわかります💡
↑「お金の解散!」。1枚の千円札も、多様な要素が組み合わさっているということに気付かされる作品です✨
◯「集合!」
そして、「解散!」した要素を組み替えることで、新たなものが生まれていくというアイディアも、展示から発見することができました😊
展示ではおそらく使われていなかった言葉だと思いますが、「解散!」の反対で「集合!」と表現したいと思います。
まずは、こちらの「ごちゃまぜ文庫」という展示。本の名前を一度「解散!」させ、それを新たな組み合わせで「集合!」させることにより、新たなタイトルができあがります😳
こちらのブログ(https://ameblo.jp/yokomeyagi19/entry-12455653098.html)で紹介したアナログゲーム「横暴編集長」と同じ原理✨
『花さかメロス』や『吾輩はじいさん』、『はだかの王子さま』など、なにかとツッコミどころ満載です笑
また、こちらの「マークをつくる」も、「解散!」された要素を組み替えて「集合!」させることで新たなものが生まれることを体感できます✨こちらは「ピクテル」(https://ameblo.jp/yokomeyagi19/entry-12455657139.htmlなどの記事で紹介しています)などと同じ原理💡
↑仕事柄なのか、「マークをつくる」で遊ぶこどもたちがどのように興味を持ち、親御さんがどのように声掛けをし、どのように遊びを膨らませていくのかを観察してしまいました笑↑このように、ライトと鏡を使って透明なカードを投影できるようになっています😊
↑透明カードを近づけたり遠ざけたりすることで、このように遠近感を出すこともできます✨
人間より大きなアリが完成😅笑
◯まとめ〜仮説→「解散!」→「集合!」→仮説→…〜
①1つのものや事象はたくさんの要素から成ることを意識することで、新たな世界が見えてくる。
②それを手掛かりに「これはなんだろう?」「もしかして、こうかも?」という仮説を膨らませる。
③仮説をもとに「解散!」という方法を通してそれらの要素を分解、可視化、具体化することで、次に行われる「集合!」のアイディアをイメージしやすくなる。
④バラバラになった要素を別の組み合わせで「集合!」させてみることで、それまでにはなかった新たなものや事象に出会うことができること。
・そして「集合!」したものは同時に、いつでも「解散!」できる可能性を持っている。
⑤新たな「解散!」の可能性を見つけたら、再び①、②のプロセスを繰り返してみる。
こうして、新たなものや事象が生まれていくのだなぁと感じました✨
「これは鼻の形だから、顔にしましょう」「丸に斜線のマーク🚫は、禁止を表しています」という固定観念や既成概念を超えて、「これって、こういうふうになるかも知れない!」という仮説を手掛かりに「解散!」と「集合!」を繰り返す中で新たな発見をしていく…。
そんなこどもたちの様子を見ていると、自分たちが「当たり前」だと思っているものやことも文脈が変わると違う捉え方ができるということ、何気ない日常の中にもまだまだ新しい発見や創造の可能性がたくさん眠っていることに気付かされました💡
展示として楽しめるだけでなく、その根底にある「解散!」「集合!」というデザイン的な発想の奥深さについて学ぶことができました😊