学童保育と兼務しているコミュニティー・スペースで、その地域の成り立ちや歴史を紐解くまち歩き企画を行なっています😊

その時に撮った写真をカードにし、それをきっかけに遊びや学びが膨らむよう工夫してみました💡
↑このカードを切り取ってラミネートして完成😊

この日は、卒業式のため学校が休み(低学年は卒業式に参加しないため)だった小学2年生の女の子2人がコミュニティー・スペースに遊びに来てくれました😃
そこで、「地域の方とまち歩き企画をやっていて、その写真をカードにしてみたんだ。良かったら見てみて、気に入った写真や、気付いたこと・不思議に思ったことなど教えて欲しいな〜!」と投げかけてみることに。

すると、たくさんの素敵な発見や問いが生まれていきました✨

3回に分けて、記事にしていきたいと思います📝


①この石?は、何だろう?
2人はまず、この石?のカードを手に取りました。
ある公園のモニュメントを写した写真です。

「これは、ヘルメットなのかなぁ?」
「昔の人が被っていたんじゃない?」
「だとしたら、穴はなくていいんじゃない?」
まずは、これが何なのかを考えた2人。ヘルメットや兜などをイメージしたようです。
そこから少しずつ、細部へと注目していったのでした💡

「よく見ると、ここ(モニュメントの左下)がボコってなってる!」
「下のほうが色が違う!砂とかがついて、汚れたんじゃない?」
2人の鋭い観察眼✨
言われなければ見過ごしてしまう部分にまで気付くことができました‼️


②なぜ、説明が書いてある石は黒いの?
次に2人は、石の質が似ていたからなのか、2つの石碑のカードに注目しました。
「ねぇ、これ、説明が書いてあるよ!」
「ホントだ!学校とか、あとはうちの近くの神社にもあるよ。」
「なんで、こういう説明が書いてある石は、みんな黒いんだろう。学校にあるのも黒いよ?」
「もしかして、大事なことは黒い石に書くって決まってるんじゃない?」

…なるほど😳
2人に言われるまで、私も全く意識していなかった問いでした。言われてみれば、記念碑的なものは、大抵黒い石を使っているように思います。
よく観察し、自分たちが知っている経験と照らし合わせ、問いを見つけ、自分たちの仮説を立てる…2人が生み出す素敵な学びのプロセスに感動しました✨

2人の発見・問いは、さらに深まります💡


③なぜ石の鳥居?
続いて2人は、このカードに注目しました😳
「赤ちゃんがいる✨可愛い😆」
「2人赤ちゃんがいるね‼️」
「そういえば、階段の横にある、赤いのは何だろう?屋根みたいなのがあるね!」
「階段一段ごとに、横にあるのかなぁ?」
私も名前がわからないのですが、鳥居の両脇と、階段の途中にある赤いポール?ライト?のようなものを発見した2人。この「赤」というキーワードが、さらに問いを深めていきました。

「そういえばさ、この神社の鳥居って、石じゃない?鳥居って、普通は赤いよね?」
「そうそう!私も前に別の神社で見たのは赤かった⛩」
「なんでだろう?」
「わかった!色が落ちたからじゃない?」
「じゃあ、なんで塗り直さなかったんだろう…」
「ん〜…、鳥居の高さが高いから、塗り直せなかったんじゃないかな?」

石の鳥居と、赤い鳥居の違いについて。
言われてみれば確かに謎だなぁ…⛩
まち歩きの中でいろいろな神社を訪れているのですが、つい建物や目当てのもの(御神木や有名な人のお墓など)にばかり注目し、鳥居を完全に見過ごしていたことに気付かされ、ハッとしました😳

ここでも2人は、私が「こうやって見て、考えてみようか!」などと促さずとも、自然と会話をしながらよく観察する(赤いものがある→鳥居がある)→経験と照らし合わせる(別の神社の鳥居は赤かった)→問いを見つける(なぜ石の鳥居なのか)→仮説を立てる(ペンキが剥がれ、それを塗り直すことができなかった)というプロセスを踏んでいたのでした✨


この後、お地蔵さんやそのお堂の写真や、「ねじれっ木」の愛称で親しまれているビャクシンの木の写真を見て、さらにやり取りが続いていきました😊
長くなってしまうので、次回のブログにその様子を書いていきたいと思います📝