レッジョ・ナラのレポート第2回。
今回は2つ+αのプログラムを紹介したいと思います。
ちなみに、各地で同時開催されているため、1人で全てのプログラムを観ることは不可能💦
そのため、あくまで私が観たものについての、私なりの感想だということをご了承いただけたらと思います(o^^o)
【Misfatto Gli angoli degli incontri いたずら 出会いの街角】
こちらは、最初に劇のようなものが演じられました。こどもたちが書いた作文をもとに作られたお話のようです。イタリア語がわからないので内容の詳細はわかりませんでしたが、仮面をつけたいろいろな人たちがズラリと並び、司会者に紹介されると広場の至る所へと歩き去っていきました。
劇が終わったあと、参加者は仮面をつけた人たちのもとへ行き、謎解きのようなことに挑戦します。それぞれの仮面の人物が出すミッションにクリアすると、仮面を外してヒントのようなものをくれるみたいです。
私も一度遊んだことがあります‼️そう、「Dr.エウレカ」が使われていたのでした✨
手を使わずに試験管を模したプラスチック製の筒を傾けて、指定された通り、薬品を模したボールを並べ替えていきます。
いわゆる神経衰弱ですね。でも、よく見ると絵柄は全て手描き。こどもたちが描いたような絵でした✨
このレッジョ・ナラプログラムを企画したのはオロロッジョという学童保育的な場の運営団体の人たちだったようで、定かではありませんがオロロッジョのこどもたちの手作りなのかもしれません。こういう形で学童が地域に絡んでいるのは素敵だなぁと思います。
自分は行かなかったのですが、博物館の中で謎解きをするようなものもあったようです(o^^o)
【Non ti vedo non mi vedi わたしは君が見えない 君はわたしが見えない】
こちらは、きむらゆういちさんの『あらしのよるに』にインスパイアされた劇で、世田谷で活動されている団体とコラボして作られたものとのこと。もちろん、原作を忠実に再現したようなものではなく、たくさんのアレンジがなされています。
なるほど、と思ったのは、舞台装置の周りの床にクルリと一周、紐を置いたこと。
「この紐はなんだろう?」と思い、あとで通訳さんの説明を受けたところ、演者はこの紐がかたどる円の中にいるときはヤギとオオカミになりきっており、この円から出ると実際のその人に戻るとのことでした。
つまり、ファンタジーの世界と現実の世界との境界線だったのです。
演者は時折、円の外に出て「ヤギとオオカミはお互いのことに気づいてる?」「どうしてだと思う?」などと観客に問いかけます。掛け合いがあることで観客も受け身になることなく、また演者も観客の反応を知ることができるのかな、と思いました。集い、語り合うことが日常的に行われているレッジョ・エミリアならではなのかも知れません。
写真だと暗くてよくわからないですが、傘をひっくり返して「コウモリ傘」にする→その中に紙吹雪をたくさん入れる→舞台を暗くしてブラックライトで照らす→「コウモリ傘」のまま、傘をクルクル回し続けることで、遠心力で舞い散った紙吹雪がブラックライトに照らされて輝く、という仕組みになっています。
こどもたちは、大喜びで紙吹雪を拾っていました^ ^
ほかにも、版画を体験できるワークショップがあったり(バランではなく、パスタを伸ばす麺棒的なものを使うのがポイント)、
夜22時には、なんとも言えないシュールな魔法?のショーを観たりしました。
↑クラウンに指名されちゃった3人のオジさんたちが、先っぽに馬の顔がついた棒にまたがってクルクル回る姿を見て、夜22時を回っているのに当たり前のように外にいるこどもたちはいったい何を思ったのでしょうか(笑)
でも、ピアッツァに集って「しょうもないなぁ〜」と笑う時間って、日本でいうところの、かつて「8時だョ!全員集合」が果たしていた役割なのではないかなぁと思いました✨
…まぁ、番組がやっていた時代に、私はまだ生まれていなかったので何とも言えないですが…😅
イタリアでも核家族化が進行しているらしく、日本でも家族や地域のコミュニティは解体されてきつつあります。
その中で、こうやって同じ場所に集い、共通の話題で盛り上がることができるような関係が自然と生まれているレッジョ・エミリアは、なんだか温かいなぁと感じました✨
前回と今回分のブログが、19日(土)に行われたレッジョ・ナラのプログラムのレポートになります📝
次回は、20日(日)の内容をレポートしたいと思います(o^^o)