2018年最初のブログになります😊
こどもたちの遊びの様子や、本や学んだことの発信をこれからも続けていき、
こどもたちが生き生きするような遊びや放課後の育ちの大切さについて考えていきたいです✨

今年もどうぞよろしくお願いいたします😌‼️


新年最初のブログは、最近パラパラマンガにはまっている学童のこどもたちに、面白いパラパラマンガを見せた時のこと
以前、どこかで見かけたのを思い出し、

『ストロボフライ』(もうひとつの研究所 著、2014年)

という作品を購入✨
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↑なんと、押さえる箇所によって3つの物語が展開するというパラパラマンガなのです‼️
絵も美しく、短いながらも素敵なドラマになっているところも魅力的✨✨

小学1年生と2年生の女の子たち3人に
「新しいパラパラマンガ買ったんだけど、見る?」と声をかけると、
「見た〜い‼️」とノリノリ😊

「え〜‼️」
「どうなってるの😳??」
と、かなり興味津々の様子でした‼️

こちらが何も言わずとも、こどもたちは
なぜ押さえる箇所によって絵が変わるのかを探求し始めました☺️


①ゆっくりめくってみる
探求の様子は動画で撮影。ブログにアップはできませんが、自分でも何度も観たくなるくらい、こどもたちはとても良い表情をしていました✨

さて、なぜ押さえる箇所によって絵が変わるのかという問いを抱いたこどもたちは、パラパラマンガをゆっくりめくることから探求を始めます。
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「なにもいな〜い‼️」
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「なにもいな〜い‼️」
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「えぇ〜⁉️⁉️」

と、3人で声を揃えてリアクションする姿が可愛らしい✨
この過程で
「どうやら3枚目で、青い鳥とお姫様が出会う鮮やかなシーンが描かれている」
という法則性に気づいたようです😊

「もっと(めくるにつれてパラパラマンガの色が)濃くなってる‼️」
という呟きも😳


②切れ込みに気づく‼️
「なんでこうなってるんだろう…」
「(2つ目の物語のパラパラマンガでは)鳥いないね…」
という呟きから、再びパラパラマンガをめくり始めたこどもたち。

すると、
「でもさ、これさ…」
「あ‼️」
という声が疎らにあがり、
「ねぇねぇパツコ(私のあだ名)、大発見😳」
という声があがりました✨
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↑「ここ(右下の角)が凹んで…」
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↑「また大丈夫(右下の角の切れ込みがない)になって…」
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↑「ここも凹んで…」
    「上(右上の角)も同じ(サ
      イクルの法則性をたどってい
      る)で…」

どうやら、
角の切れ込みにも法則性がある
ことを発見したようでした😊


③わかったことを言語化する
さらに、こどもたちは発見したことを自分たちの言葉で語り始めます✨

「あ!わかった‼️」
「これ、押してるやつと押してないやつがある‼️」

そうです。
このパラパラマンガ、例えば右上(1つ目の物語)の場合は
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↑切れ込みがないページ
{7F9721A3-75CC-4C3F-B325-5AB51F61E4B9}
↑切れ込みがあるページ
{56B4368E-C262-46AE-8574-BCCF0080953D}
↑切れ込みがあるページ

という法則性でページが作られており、
切れ込みがないページは指で押さえられるため絵が出る、
切れ込みがあるページは指で押さえられないので飛ばされる=絵が出ない
という構造になっているのです✨
(言葉ではうまく説明できないので、ぜひ実物をご覧いただけたらと思います^ ^)

「大発見😳これだ‼️」
喜んで手拍子をする1年生の女の子✨
「ほら、ここ(切れ込みのあるページ)は飛ばしてるんだよ‼️」

「ほら、これ、くっついてんだよ😳」
という言葉からは、切れ込みのあるページがまとめて飛ばされることを知った驚きが表れています✨
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「真ん中(上の写真の「3」のところ)は凹みとかないからさ、全部一気に見れるんだよ‼️」

確かに、右上と右下にしか角の切れ込みはないため、真ん中はすべてのページを指で押さえることになります
だからこそ、真ん中を押さえることで、1つ目の物語と2つ目の物語+右上と右下に切れ込みがある3つ目の物語にしか表れないページが表れるのです✨
それを、こどもたちは言語化したのでした‼️

「凹んでるところを飛ばすんだよ✨」
と、発見した仕組みをそれぞれのこどもたちが自然と語り、聴いている子はウンウンと頷いたり、
「そうじゃなくて…」と訂正したりしていました。


繰り返しになりますが、私がやったことといえばパラパラマンガを用意し、あとはこどもたちの探求と発見に「おぉ〜!」「すごいじゃん!」と感激し、楽しみながら動画を撮っていたくらいです。

でも、この場面でなぜ押さえる箇所によって絵が変わるのか」という問いを探求する過程では、生き生きとしたこどもたち同士の学びが生まれていると言えるのではないでしょうか✨


放課後の時間だからこそ、活動が逐一決められたプログラム的な活動や学校の延長線・延長戦(こどもにとっては過酷な試合が続くイメージ?)によって大人目線での「充実」を目指すのではなく、

もっと、こどもの興味や関心から生まれる何気ない、けれど色濃い瞬間を大切にしていきたいものです😌✨✨