先日、施設で飼っていたカブトムシが亡くなりました😢
先日ブログに書いたカード作りでも、カブトムシのカードを作るこどもたちがたくさんいました。
昨年度、幼虫から飼っているものを引き継ぎ、こどもたちと飼育してきました。。
みんなで名前をつけ、成長を見守ってきたカブトムシ😌
ある日突然、成虫になっていた日のこどもたちのビックリした表情は今でも忘れません。
カブトムシ的には酷だったろうけれど、
こどもたちは成虫になりたてのカブトムシを触ったり棒でつついたりして、「羽化したばかりは殻が柔らかい」ということを知ったのでした。
「背中が、硬くなってきたよ!」というこどもたちの呟きは、生(なま)を体験したからこそ生まれたものでしょう。
「カブトムシにとって、人間の体温はヤケドするほど熱いから直接触らないでね」とアドバイスを貰ったにもかかわらず、こどもたちは夢中になって愛でまくりました。
背中は凸凹になり、羽はボロボロ、さらには立派な角までひん曲がり折れる有様。
それでも、カブトムシは必死に生き続けたのでした。
カブトムシが動かなくなった日。
こどもたちは
「きっと眠ってるだけだよ!」
「蜜が脚について動けないんだよ!」
と、死を受け入れることができませんでした。
みんなの意見をもとに1日様子を見ましたが、翌日もピクリとも動きませんでした。
何も言わずに、私は『いのちの木』(ブリッタ・テッケントラップ作、絵、ポプラ社、2013年)という絵本をこどもたちに音読しました。
みんなから愛されたキツネがある日死ぬ。
森の動物たちは、キツネと過ごした日々を思い出しながら語り合う。
すると、思い出が語られるたびに、キツネのお墓から芽が出、やがて大きな木が育っていったー。
そんな物語。
全てを悟ったこどもたちは、いつも行っている公園にお墓を作ることに。
ある子はお墓の穴を掘り、
ある子はシロツメクサを集めて花束を作り、
ある子は遊びの時間を返上してまで、アリの巣をほじくり返して砂糖を集めて供えました。
カブトムシを送った後、私に抱きついて涙を流す子もいました。
かけがえのない生命。
こどもたちには重い「死」というテーマ。
その中で、ひとまわりもふたまわりも大きくなったこどもたちの姿に心打たれました。