象の写真を見て、いったい私たち大人はどれだけ驚き、感動することができるのだろうか。
ただ「象だ!」で終わってしまうのではないだろうか。
子どもたちは違った。
「この象、キバがないねぇ!」
「目の周りにシワがある!」
「なんか、鼻の上のほうが膨らんでいて、下にいくと細くなってる!」
「ほっぺがぷくっとしてるよ!」
「オレ、見つけちゃった!爪がデカイ!」
「足の裏が平ら!」
「頭が凹んでいる!」
「コブがあるんじゃない?」
「背中に毛が生えているよ!」
「お腹のほうが濡れてる気がするんだけど…」
「気付いたこと、たくさん書けたよ!これ新聞にして貼ってよ!お姉ちゃんに見せるんだ!」
…
たくさんたくさん気付くことができる子どもたちが大好きだ😊
授業としては「めあてがブレている」「軸がない」と評される結果だった。
そこは反省しつつ、
それでも子どもたちの観察力、着眼点の豊かさにはただただ感動だ✨
よく見ること、じーっと見ること。
そして、気付かなかったことをキラキラと喜ぶこと。。
ただ素直に驚き、感動し、思わず呟いてしまうこと。。
長年生きてきて「当たり前」が多くなってきた私が、いつの間にか失ってしまったことだ。
対話による美術鑑賞について考えたり、ローリーズストーリーキューブスのワークショップを企画したりする中で
「見る・観る」が私の1つのテーマになっている、なっていく気がしている。
その時にいつも大切にしたいものは、子どもたちの眼差しだと思う。
一緒に見、一緒に感じ、一緒にワクワクし、一緒に喜び合う。
一枚の写真から、これだけたくさんの素敵な発見ができる子どもたちのような眼差しを、私も持ち続けることができるようにしたいと改めて思った。